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【語源で覚える】desperate|”セパレート(separate)” と関係ある?

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「デスパレート(desperate)」。ドラマや曲のタイトルでも見かける言葉ですよね。じっと眺めると、どこか separate(セパレート=分ける・別々にする) に似ています。実際、「この2つ、関係あるの?」と気になった人は少なくありません。

先に言っておくと、語源のルートは別物です。でも、この「似てる」を入り口にすると、desperate の意味がぐっとつかみやすくなります。イメージはこう。大切なもの=希望から、引き離された(separate) 状態。それが desperate と考えてみてください。

そして真ん中に隠れているのが sper(希望)。ここを知ると、despair(絶望)はもちろん、正反対に見える prosper(繁栄)まで、一本の線でつながります。

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desperate を分解してイメージで覚える|”separate” に重ねる

desperate をパーツで見ると、こうなります。

de(なし・離れて)+ sper(希望)+ ate(〜の状態)

覚え方のコツを一つ。よく似た separate(別々にする・引き離す) を思い浮かべてください。頭の sede も、「離す・離れる」のイメージです(デトックスのde-)。separate が「モノを引き離す」なら、desperate は「希望から引き離された」・・・そう重ねると、絶望的・必死という意味が一枚の絵になります。

希望から切り離されて、もう後がない。だから人は必死になる。desperate に「絶望」と「必死」が同居しているのは、この「引き離された」イメージで腑に落ちます。

※ 正確には、desperate の真ん中は sper(ラテン語 sperare=希望する)。一方 separate は se+parare(用意する)で、根っこは別ルートです。綴りが似ているのは偶然ですが、頭の「離す(de/se)」の感覚は共通なので、覚える手がかりとして使っています(種明かしは記事の最後で)。

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desperate の基本の意味と使い方

desperate は「絶望的な」「必死の」、そして「のどから手が出るほど欲しい」を表す形容詞です。

  • a desperate situation(絶望的な状況)
  • a desperate attempt(必死の試み)
  • desperate to pass the exam(試験に受かりたくて必死)

ただ困っているのではなく、「もう後がない・切羽詰まっている」という強さがあります。希望から引き離されて、残された手を全部使う・・・sper(希望)の語源を知ると、この「必死さ」の出どころが見えてきます。

“sper(希望)” でつながる単語ネットワーク

desperate の真ん中 sper(希望/ラテン語 spes・sperare)を知っておくと、まったく違う顔の単語がつながります。おもしろいのは、同じ「希望」から、絶望の方向と繁栄の方向へ、正反対に伸びることです。

単語意味イメージ
despair絶望(する)de(なし)+sper(希望)=希望がない
desperation必死、やけくそ希望を失い、なりふり構わず
desperado無法者、ならず者後がなく、捨て身で生きる者
prosper繁栄する、成功するpro(望みどおりに)+sper(希望)=希望が叶う
prosperity繁栄、好況希望が満ちた状態
prosperous裕福な、順調な希望どおりに事が運ぶ

同じ sper(希望)なのに、片方は「希望を失った(desperate・despair)」、もう片方は「希望が叶った(prosper)」。絶望と繁栄が、じつは同じ”希望”から生まれた兄弟・・・そう見えると、この一族はもう忘れません。

派生語|desperate まわり

単語品詞意味発音
desperate形容詞絶望的な、必死のデスパレット /ˈdespərət/
desperately副詞必死に、どうしてもデスパレットリー /ˈdespərətli/
desperation名詞絶望、必死、やけくそデスパレイション /ˌdespəˈreɪʃn/
desperado名詞無法者、ならず者デスパラードー /ˌdespəˈrɑːdoʊ/

※ カタカナの「デスパレート」より、実際の音は「デスパレット」に近い(最後の -ate は軽く「ット」)。

TOEIC・英検での出題傾向

desperate は、日常・ニュース・映画で強い語で、TOEIC の頻出トップ層ではありません。ただ a desperate attempt(必死の試み)、a desperate situation のような形で読解に出ることはあります。

英検なら準2〜2級で見かけるレベル。まずは「絶望的」と「必死の」という2つの顔を押さえておけば十分です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. She made a desperate attempt, and it worked.
  2. You were desperate to pass, and you did.
  3. He felt desperate, but he did not give up.
  4. A desperate situation can still turn around.
  5. They fought on, desperate but hopeful.
  6. When you feel desperate, take one small step.
  7. Her desperate effort finally moved them.
  8. Even a desperate night ends at dawn.
  9. You are not as desperate as you feel tonight.
  10. Desperate times taught you how strong you are.

語源メモ|de と sper が出会う言葉

desperate は、ラテン語 desperatus(desperare の過去分詞)に由来します。分けると de(なし・離れて)sperare(希望する)、さらに元をたどると spes(希望)。合わさって「希望をすべて失った」となり、フランス語を経て英語に入りました。

冒頭で手がかりに使った separate は、じつは別ルートです。separate は se(離れて)+ parare(用意する・整える)で、真ん中は parare(prepare や repair の仲間)。desperate の sper(希望)とは根っこが違います。綴りが似ているのは偶然ですが、頭の「離す(de/se)」だけは共通していて、そこを覚える入り口にしました。

もう一つ。真ん中の sper(希望)は、prosper(繁栄する)にもいます。prosper は一般に pro(望みどおりに)+ spes(希望)とされ、「希望が叶う→栄える」。desperate(希望を失う)とは正反対ですが、生まれは同じ”希望”です。ここまで知っておくと、鋭い人に聞かれても迷いません。

まとめ

desperate は、de(なし・離れて)+ sper(希望)+ ate で「希望から引き離された状態」=絶望的・必死の。

  • de(なし・離れて)・・・separate の se と同じ「離す」の匂い。イメージの入り口に
  • sper(希望)・・・spes/sperare。despair(絶望)から prosper(繁栄)まで一族へ
  • desperate は、その「希望」を失った側に立つ言葉

希望から引き離されても、人はそこから必死に立ち上がる。desperate には、絶望と、諦めない強さが同居しています。

desperate の語源ワードマップ。中心は desperate(=希望から引き離された状態)で、de(なし・離れて)+sper(希望)+ate に分解。覚え方の手がかり(separate に重ねる)、despair(絶望)系(despair/desperation/desperado)、prosper(繁栄)系(prosper/prosperity/prosperous)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:de(なし・離れて)+ sper(希望)+ ate =「希望から引き離された」
  • 覚え方のヒント:separate(引き離す)→「希望から引き離された」
  • despair(絶望)系:despair/desperation/desperado
  • prosper(繁栄)系:prosper/prosperity/prosperous

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翻訳練習の解答

  1. 彼女は必死の試みをして、それが実を結んだ。
  2. あなたは受かりたくて必死だった。そして、受かった。
  3. 彼は絶望的な気持ちだった。それでも、諦めなかった。
  4. 絶望的な状況でも、まだ好転する。
  5. 彼らは必死に、それでも希望を捨てずに戦い続けた。
  6. 追い詰められて必死なときこそ、小さな一歩を。
  7. 彼女の必死の努力が、ついに彼らを動かした。
  8. どんなに絶望的な夜も、夜明けには終わる。
  9. あなたは、今夜感じているほど追い詰められてはいない。
  10. 苦しい時期が、あなたがどれだけ強いかを教えてくれた。