この記事ではinexorableの意味を解説します。
inexorableをパーツに分解します。すると、
in+ex+ora+bleとなります。
in-:否定(impossibleのim-と同じ)
ex-: 外へ
-ora- = oral(口頭の)
-ble = able
oralは「口頭の」ということで、「言葉にする」=「祈りの言葉を発する」となります。
全体を1つに意味にすると、「外部に祈りを届けることができる」という意味です。
in-が最初に付いて否定をあらわすことから「祈りが聞き届けられることがない」→「とめどなく」「容赦のない」「動かせない」
という意味になっていきます。
【語源で深く理解する英単語】inexorable意味・派生語・例文まで徹底解説!

✅ inexorableの意味を語源的に説明する(パーツに分けて)
まずは「inexorable(イネクソラブル)」の語源を、パーツごとに分解してみましょう。
パーツ | 意味 | 解説 |
---|---|---|
in- | 否定 | 「〜ではない」を表すラテン語由来の接頭辞 |
ex- | 外へ | 「外に向かって」を表す接頭辞 |
orare | 話す、祈る、願う | 口に出して強く祈願すること |
-able | 〜できる | 可能性を示す形容詞化接尾辞 |
この4つが組み合わさり、
- exorare(外に向かって強く願う)
- inexorable(その願いすら通じない → 願っても動かない)
という意味が生まれました。
つまり、inexorableは
「いくら願っても態度を変えない」「情け容赦ない」
というニュアンスを持つ単語なのです。
✅ oralとその関連語句との語源的関係をまとめる
「inexorable」の中心にあるorare(祈る・話す)は、実はoral(口頭の)とも深くつながっています!
単語 | 意味 | 語源的なつながり |
---|---|---|
oral | 口頭の、口に関する | os/oris(口)+「話す」動作と関連 |
oration | 公の演説 | orare(祈る・話す) |
oratory | 弁舌、説得力ある話術 | orare(祈る・話す) |
つまり、すべての単語に共通するのは
「口から言葉を発する」
というイメージです!
✅ 派生語
ここで、「inexorable」と「oral」それぞれの派生語を整理しておきましょう。
inexorableの派生語
派生語 | 品詞 | 発音(カタカナ) | 意味 |
---|---|---|---|
inexorable | 形容詞 | イネクソラブル | 願っても動かない、容赦ない |
inexorably | 副詞 | イネクソラブリー | 容赦なく、避けがたく |
inexorability | 名詞 | イネクソラビリティ | 容赦なさ、動かしがたさ |
oralの派生語
派生語 | 品詞 | 発音(カタカナ) | 意味 |
---|---|---|---|
oral | 形容詞 | オーラル | 口頭の、口に関する |
oration | 名詞 | オレーション | 公の演説、正式なスピーチ |
oratory | 名詞 | オラトリー | 弁舌、説得力のある話術 |
✅ 例文や用法と簡単な解説
inexorableを使った例文
英文 | 和訳 | 簡単な解説 |
---|---|---|
Fate is inexorable and cannot be changed. | 運命は容赦なく変えられない。 | 運命=いくら願っても変えられないもの |
The inexorable rise in prices worries many citizens. | 容赦ない物価の上昇が多くの市民を悩ませている。 | 止められない現象に使う |
oralを使った例文
英文 | 和訳 | 簡単な解説 |
---|---|---|
The student gave an oral presentation. | その学生は口頭発表を行った。 | 口で発表する(文章ではなく) |
Oral communication is important in business. | ビジネスでは口頭コミュニケーションが重要だ。 | 面と向かったやりとり |
orationを使った例文
英文 | 和訳 | 簡単な解説 |
---|---|---|
He delivered an inspiring oration at the ceremony. | 彼は式典で感動的な演説を行った。 | 公の場で行う正式なスピーチ |
oratoryを使った例文
英文 | 和訳 | 簡単な解説 |
---|---|---|
His oratory skills impressed everyone. | 彼の話術はみんなを感動させた。 | 話し方のテクニック |
よく「オラトリアル(oratorial)」というカタカナ英語を耳にしますが、oratoryの派生語と考えられます。
意味は、「演説にふさわしい、演説調の、説得力のある話し方の」です。
✅ 全体のまとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
inexorable | 願っても動かない、容赦ない(語源:in-否定+exorare願う) |
oral | 口頭の(語源:os/oris=口) |
oration | 公の演説(祈るように語るイメージ) |
oratory | 説得力ある話術(話すことに特化) |
共通する語源 | orare(祈る・話す)=口を使って何かを伝える動作 |
全体を通して、「口(os)」「祈る・話す(orare)」がすべての単語の背景にあり、
そこから「口頭」「演説」「話術」「懇願しても動かない」といった幅広い意味が生まれていることがわかります!