competitionは、実はカタカナ語になっています。「コンペ」です。「競争」「競技」という意味ですが、もとは「ともに目指す」という意味でした。competitionの動詞形はcompete。「競争する」「競い合う」と訳します。これをパーツに分解すると、com+pete。com-はcommunicaitonのcom-と同じで、「一緒に」という意味です。-peteは、repeatに似ていませんか? 「一緒に繰り返す」=「ともに目指す」となるわけです。時代がたつにしたがって、「ともに目指す」という意味が「競争」や「競技」へと変化していったと考えられます。
competitionの派生語
competitor | 競争相手、ライバル | コンペティター |
competitive | 競争的な、競争力のある | コンペティティブ |
competitiveness | 競争力、競争心 | コンペティティブネス |
competitionist | 競技者、競争者 | コンペティショニスト |
noncompetitive | 競争力のない、非競争的な | ノンコンペティティブ |
overcompete | 過度に競争する | オーバーコンピート |
precompetition | 競技前の、試合前の | プリコンペティション |
postcompetition | 競技後の、試合後の | ポストコンペティション |
anticompetitive | 反競争的な、競争を阻害する | アンタイコンペティティブ |
competitionの語源的意味
「competition(コンペティション)」という英単語の意味を、語源的な視点からわかりやすく解説します。
まず、「competition」は「競争」や「競技」という意味で使われることが多いですね。スポーツの試合や学力テスト、ビジネスで他社と競い合うことなど、あらゆる場面で「競争」を表現するときに使います。でも、なぜ「competition」がそういう意味になったのでしょうか?これには語源が関係しています。
「competition」の元になったのは、ラテン語の「competere(コンペテレ)」という言葉です。この「competere」は、さらに2つのラテン語の部分に分けることができます。まず、「com-」という部分は「一緒に」という意味を持っています。次に、「petere(ペテレ)」という部分は「求める」や「目指す」という意味です。つまり、「competere」は「一緒に何かを求める」や「同じ目標を目指す」という意味になります。
このことからわかるように、「competition」はもともと「同じ目標に向かって一緒に頑張ること」という、少し協力的なニュアンスを持っていました。例えば、スポーツの試合でお互いが力を尽くして勝利を目指すとき、ただ相手を倒すだけではなく、お互いに高め合うという意味が含まれていたのです。
しかし、時代が経つにつれて「競争」という言葉は、だんだんと「相手に勝つために争う」という意味が強くなっていきました。今では「competition」というと、「相手よりも上に立つために戦う」というイメージが一般的ですよね。これは、現代社会で私たちが他者と比較したり、競争することが多くなったからだと言えます。
まとめると、「competition」の本来の意味は「一緒に目標を追いかけること」でしたが、時代の流れとともに「相手と戦って勝ち負けを決める」という意味になりました。このように語源を知ると、単に「競争」と覚えるだけでなく、その言葉に込められた深い意味や歴史を感じることができます。英語の単語を学ぶときには、こうした語源的な背景を知ることで、より深く理解することができるので、ぜひ参考にしてくださいね。
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