この記事の要点
福士蒼汰さんは留学なし・基本は独学で、全編英語のドラマに出演できる英語力を身につけました。鍵は
「音読での暗記」「一人二役の感情移入スピーキング」「1秒・1分でもOKという続け方」。
まとまった時間が取れない社会人の再学習にこそ相性のいい方法です。
俳優・福士蒼汰さんは、特別な才能や長時間の勉強ではなく「忙しい中でも続く仕組み」を自分で作って英語力を伸ばしました。
スケジュールが不規則でスクールに通えなかったからこそ、隙間時間と自宅で完結する方法に振り切っています。
これは、まとまった時間が取れない社会人の再学習にこそ参考になります。
この記事では、インタビューで語られた手法を5つに整理し、そのまま自分の学習に落とし込める手順までまとめます。
福士蒼汰が「独学」を選んだ理由
- 俳優業のスケジュールが不規則で、英会話スクールへの定期通学が難しかった
- そのため、隙間時間と自宅でできる方法を自分で組み立てて継続した
- 20歳のとき海外の人と話して「受験英語の知識はあるのに全く話せない」と痛感した経験が、実践重視への転換点になった
受験英語で培った「暗記の土台」を、話せる英語へつなぎ直していったのが彼の歩みです。
学習を仕事にできない忙しさは、再学習中の社会人と共通します。だからこそ手法そのものが参考になります。
【インプット】語彙の土台をつくる単語暗記術
語彙力は、すべての土台です。福士さんはここを「音」で攻めています。
単語帳の音読ループ
単語帳を1冊買い、文字を目で追うだけでなく、ひたすら声に出して読み上げて記憶に定着させていました。黙読より、音にして口を動かすほうが頭に残りやすいというやり方です。
1日100単語と数を決める
「今日は100語」と量を決めて単語帳を周回します。完璧に覚えることより、回す数を優先する考え方です。
起床直後と隙間時間に刷り込む
朝起きた瞬間に単語帳を開く、電車移動中にブツブツ発音する、といった形で生活に溶け込ませています。周囲の目は気にしない、と割り切っているのも特徴です。
決めた分を終えるまで寝ない
「その日やると決めた分は、終えてから寝る」という小さなルールを自分に課し、淡々と継続していました。
音読は、私自身が中学から英語を伸ばしてきた方法でもあります。声に出すと、目・口・耳を同時に使うので、黙読より記憶に残りやすい。福士さんの「音で覚える」感覚は、再現性の高い王道だと感じます。
→ 音読学習の詳しいやり方は「[音読学習の記事タイトル]」で解説しています。
専門家からみる福士蒼汰流英語学習の適切さ1
理論的にみても、福士蒼汰さんの学習法は実に効果的なことがわかります。過去の研究から次のようなことがわかっています。
- できるだけ多くの刺激を脳に与えながら覚えた方が覚えやすい。
単語帳を見る、声に出す、ノートに書く、リズムに乗せて覚えるなど。刺激が多いほど頭に残りやすいとされています。 - 決まった時刻に決まった場所で頭に入れる。
場所や時刻の記憶、その前後の出来事の記憶と学んだ内容と結びつき覚えやすくなります。 - 適切な量を目標にする。
多すぎてもだめ、少なすぎても効果が出にくい。日々自分の目標を達成する中で、自分に適した暗記量を知ることも学習効果を高めるためには重要です。
【参考記事】
やり直し英語、何から始める?独学でも最短で成果が出る勉強法5選
【アウトプット】”話せる”に変える実践スピーキング
覚えた言葉を口から出す練習を、福士さんは自宅で完結させています。

一人二役の感情移入ロールプレイ
恥ずかしさを捨て、一人二役で英会話を練習します。コツは、英文をなぞるだけにしないこと。
「その役を演じているように感情を込め、抑揚(イントネーション)やリズムを意識して話す」ことを重視しています。
役者ならではの工夫に見えますが、本質は「棒読みで終わらせない」こと。
感情と抑揚を乗せると、フレーズが場面ごと記憶に残り、いざというとき口から出やすくなります。
フリートーク用テーマの事前準備
セリフが決まっている芝居より、現場の待ち時間の雑談などアドリブの会話に苦手意識があったそうです。
そこで、あらかじめトークテーマをいくつか用意して現場に臨む、という実務的な対策を取っていました。
これはオンライン英会話やミーティングの前に「話す話題を3つ決めておく」だけで、そのまま社会人が真似できます。
専門家からみる福士蒼汰流英語学習適切さ2
独り言や考えを英語にしてみる
人間は考える時、頭の中で言葉を並べています。これを「内言(inner speech)」と言います。
考える時、頭の中で英語を使ってみる。これは実に効果的な学習法なのです。声に出さなくても頭の中で以下のようなことを習慣にしてみるわけです。
- 町を歩いていて目にしたものを英語で言ってみる。わからなければその場でスマホで調べる。
- 身の回りの人の行動、目にした動物の動きを英語で言ってみる。
- 読んだ本、見た映画やドラマの感想を言ってみる。
今はChatgpt, GeminiなどのAIがありますから、自分の独り言をAIに伝えて返信をしてもらうことで英語力は伸びていきます。
使える単語を増やすためにも効果あり
また、「わかる単語」と「使える単語」に違いがあることはご存じですか?
英文を読むと単語はわかる。でも、いざ自分が言いたいことを英語にしようとすると単語が出てこない。
調べてみると「ああ、この単語か」ということはありませんか?
インプット(リーディングやリスニング)に取り組んで、ある程度英語力が付いたとしても、いざ使ってみると単語がすぐ出てこない。これは、「わかる単語」と「使える単語」が違うからなんです。
頭の中で、もしくは独り言で英語を言ってみることで、「使える単語」が少しずつ増えていきます。練習を続ければ「あれ?なんて言うんだっけ・・・」ということが少なくなっていきます。
【関連記事】早稲田大学の講義の内容を抜粋しました。
表現を意識する|スピーキングの時役立つこと
「棒読みで終わらせない」というのも大切な視点です。
音読には英語力を高める音読と、伝えるための音読があります。後者はスピーキングにつながる重要な活動。
英文に込められたメッセージや感情を考えながら音読することで、英文の定着度が上がることに加えて、英語を話す時に相手にアピールしやすくなるわけです。
【関連記事】
とにかくたくさん音読すればよいというわけではない 表現のための音読
【日常化】好きなエンタメを教材に変える
現在は、自分が楽しめるコンテンツを教材にしています。
海外ドラマ・YouTubeを真似る
海外ドラマ(特に『フレンズ』)や映画、YouTubeを見て、ネイティブのリアルなスピードや発音を真似して吸収しています。日常会話中心の作品は、現場の雑談対策とも噛み合います。
「発音」を学んでモチベーションを保つ
発音がよくなると自分の英語が格好よく聞こえ、モチベーションが上がる。だから発音を学ぶことも上達の近道、と語っています。
「楽しい→続く→伸びる」の循環を、発音という入口でつくっているわけです。発音は、まず「自分が苦手な音」を1つ決めて真似るだけでも変化を感じやすい入口です。
「推し」で学ぶことで気分を上げる
自分の推しが登場するドラマや映画で学ぶって、気分が上がりますよね。推しの相手役になるっていう方法もありです。
→ 海外ドラマを使った学習法は
【2026年最新】ネトフリ英語学習は「推しを何度も見る」だけでいい!スマホ1台で世界を目指すための超効率ステップ
で詳しく紹介しています。
挫折しないためのマインドセット
多忙でも諦めないための、ハードルの下げ方が秀逸です。
「1秒・1分」でもOKとする
15分のまとまった時間が取れなくても、1分、あるいは1秒でも英語に意識を向けられたら「よし」とします。
「毎日必ずやる」と厳しく決めすぎると、できなかった日に丸ごと諦めてしまう。
だから気負わず、ハードルを下げて続けることを最優先しています。
公言してSNSも使う
周囲に「英語を勉強している」と公言したり、SNSを活用したりして、後に引けない状況や続けたくなる環境を自分で作っています。
この2つは、意志の力に頼らない「仕組み化」です。再学習が続かない人ほど効きます。
英語学習の動機づけ理論からの裏付け
福士さんが実践する「周囲やSNSへの公言」は、近年の言語心理学や動機付け理論(第二言語自己理論)でも、
『理想の学習者像を外部に構築し、挫折率を下げる極めて合理的なアプローチ』
として実証されています。
勉強は孤独で厳しいもの・・・というとらえ方があるようですが、それはある程度できるようになってからのことです。
誰かとつながり、成果を伝え、「いいね」をお互いし合う。こうしたやりとりの中で、「英語ができる自分」のイメージが育ちます。これは自己効力感を高め、さらに英語を学ぶ動機を強くします。
忙しい社会人が福士蒼汰流を実践する手順
そのまま今日から始められる3ステップに落とし込みました。
ステップ1:単語帳を「音」で1日◯語回す
音声付きの単語帳を用意し、音声を聞きながら必ず声に出す。1日100語が多ければ20語でも構いません。完璧を求めず、周回数を優先します。朝起きた直後や通勤中など、時間を固定すると習慣になります。
ステップ2:シャドーイングに「感情」を足す
『フレンズ』などの日常会話ドラマや、YouTubeの短いフレーズを真似します。音を追うだけでなく、登場人物になりきって大げさに感情を込める。これだけで、頭への残りやすさと実際の伝わりやすさが変わります。
ステップ3:ハードルを「1分」に下げる
忙しい日は「起きた瞬間に単語帳を1分」「移動中に1単語だけ発音」でも合格点にします。ゼロの日を作らないことが、半年後の差になります。


よくある質問(FAQ)
Q1:福士蒼汰さんに留学経験はありますか?
A:ありません。長期の海外在住や留学はなく、単語帳の音読、海外ドラマの視聴、一人二役のロールプレイなど、日本国内での独学で英語力を身につけています。
Q2:なぜスクールに通わず独学だったのですか?
A:俳優業のスケジュールが不定期で、定期的な通学が時間的に難しかったためです。そこで隙間時間や自宅でできる方法を自分で確立しました。
Q3:モチベーションを保つコツは何ですか?
A:「発音を学ぶこと」と語っています。発音がよくなると格好よく聞こえてやる気が出るため。加えて、周囲への公言やSNS活用で続けざるを得ない環境を作っています。
Q4:英語が苦手な社会人でも真似できますか?
A:できます。むしろ「1秒・1分でもOK」「自宅で一人二役」「好きなドラマで学ぶ」という設計は、まとまった時間が取れない社会人ほど相性が良い方法です。
まとめ
福士蒼汰さんの英語学習法は、才能や留学ではなく「続く仕組み」で成り立っています。
- インプットは音読ループで土台づくり
- アウトプットは一人二役+感情移入で口を動かす
- 日常はエンタメを教材にして楽しく回す
- ハードルを「1秒・1分」まで下げて、ゼロの日を作らない
特別な環境はいりません。今日、単語帳を1分だけ声に出すところから始めてみてください。
※情報の追記、歓迎します
本記事は各種インタビューをもとにまとめています。英検などの資格や、全編英語で出演した作品名については「こういう話もある」という情報も見かけますが、確実な一次情報を確認できたものに絞って記載しました。「このインタビューでこう話していた」「この作品も英語だった」など、ご存じの情報があればコメントで教えてください。確認のうえ随時追記します。
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