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【語源で覚える】compare|隠れた “pare” は、あの pair(ペア) 

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「compare(比較する)」、英語学習でおなじみの一語ですよね。うしろをよく見ると pare がいます。声に出してみると・・・pair(ペア) とそっくりです。

じつはこれ、偶然ではありません。compare のうしろの pare は、pair(ペア・対)と同じ par(等しい・対) という部品なんです。2つのものを「対等に、ペアにして並べる」・・・それが compare のもともとのイメージ。並べて見くらべるから「比べる」。つかみと語源が、めずらしくぴったり重なる、気持ちのいい単語です。

この記事では、pare → pair という入り口から、par(等しい)でつながる仲間まで、一気に広げていきます。

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compare を分解してイメージで覚える|うしろの “pare” は pair(対)

compare をパーツで見ると、こうなります。

com(一緒に)+ pare(= par/等しい・対)

com は communication・company の com と同じで「一緒に・共に」。うしろの pare は pair(ペア)の仲間で「等しい・対」です。合わさって「2つを対等に、一緒に並べる」。ここから「比べる」という意味が、まっすぐ出てきます。

覚え方はシンプルです。compare の pare を、pair(ペア)に置きかえてみてください。「2つをペアにして、横に並べる」→「見くらべる」。この一枚の絵が、そのまま compare の意味になります。

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compare の基本の意味と使い方

compare は「比較する・比べる」を表す動詞です(名詞は comparison)。2つ以上のものを並べて、違いや共通点を見つける・・・そんな行為を指します。

  • compare prices(値段を比べる)
  • compare two plans(2つの案を比べる)
  • compared with last year(昨年と比べて)

例文で見てみましょう。

  • Apples and oranges are often compared.(リンゴとオレンジは、よく比べられる。)
  • Compare this photo with that one.(この写真を、あの写真と見くらべてみて。)

使い分け|compare with と compare to

同じ compare でも、うしろが with か to かで、ねらいが少し変わります。

  • compare A with B・・・A と B を並べて、違いや共通点を細かく照らし合わせる。
    • Compare this plan with the old one.(この案を、前の案と照らし合わせて。)
  • compare A to B・・・A を B に「たとえる」。似ていると言いたいとき。
    • Life is often compared to a journey.(人生は、よく旅にたとえられる。)

会話では境目があいまいになってきていますが、「照らし合わせるなら with、たとえるなら to」と押さえておくと、書くときに迷いません。

“par(等しい・対)” でつながる単語ネットワーク

compare の中心にある par(等しい・対/ラテン語 par)を知っておくと、別々に見えていた単語が一気につながります。

単語意味イメージ
pair対、ペアpar=対等なもの2つ
par同等、標準par そのもの=等しい(ゴルフの「パー」もこれ)
parity同等、等価par+ity=等しいこと
disparity格差、不均衡dis(離れて)+parity=等しくないこと
peer対等な人、同僚ラテン語 par → 肩を並べる者
peerless比類ない、無双のpeer+less=並ぶ者がない
compeer対等な仲間com(共に)+peer=対等の友
nonpareil無比の、比類ないnon(ない)+pareil(=等しい)=並ぶものがない

「par/pair が入っていたら、たぶん”等しい・対”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも見当がつきます。compare は、この par 一族への入り口です。

派生語|compare まわり

単語品詞意味発音
compare動詞比較する、比べるコンペア /kəmˈpeər/
comparison名詞比較、対比コンパリスン /kəmˈpærɪsən/
comparable形容詞比較できる、同等のコンパラブル /ˈkɒmpərəbl/
comparative形容詞比較の、比較的なコンパラティブ /kəmˈpærətɪv/
comparatively副詞比較的コンパラティブリー /kəmˈpærətɪvli/
comparator名詞比較器(機器・回路など)コンパレーター /ˈkɒmpəreɪtə/
incomparable形容詞比較にならない、無類のインコンパラブル /ɪnˈkɒmp(ə)rəbl/
incomparably副詞比べものにならないほどインコンパラブリー
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TOEIC・英検での出題傾向

compare は、日常でもビジネスでも頻度の高い実用語です。TOEIC では compare prices/compare options/compared with the previous quarter(前四半期と比べて)のように、資料の説明やレポートの文脈でよく登場します。

comparison・comparable もセットで押さえておきたいところ。英検でも準2級〜2級レベルで見かける、まず身につけたい一語です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. Let’s compare these two plans.
  2. It’s not easy to compare the two.
  3. Compare the prices before you buy.
  4. She compared her notes with mine.
  5. Try not to compare yourself to others too much.
  6. When you compare them side by side, the difference is clear.
  7. Compared with last year, you have grown a lot.
  8. This view is beautiful beyond compare.
  9. Compare where you are now to where you started.
  10. Nothing compares to a quiet morning with coffee.

語源メモ|2つの comparare

compare は、ラテン語 comparare に由来します。分けると com(一緒に)+ par(等しい・対)。「2つを対等に並べる・等しくする」で、そこから「比べる」に育ちました。pair・par・peer・parity と同じ、par の家族です。

ちょっとした注意点を一つ。じつはラテン語には、綴りがそっくり同じ comparare がもう1つあります。そちらは par ではなく parare(準備する・そろえる) から来た「用意する・手に入れる」という別の動詞です。

英語の compare(比較する)は、あくまで par(等しい) のほう。「そろえる(parare)」と混同されやすいので、ここだけ整理しておくと、鋭い人に聞かれても迷いません。

おまけにもう一つ。スポーツの審判 umpire も、遠い親戚です。もとは古フランス語 nonper「等しくない・もう1人」から。non(ない)+ per(= par/等しい)で、2人が対等(par)に張り合うとき、勝負を決める「どちらにも等しくない第三者」・・・それが umpire。ここにも par が隠れています。

まとめ

compare は、com(一緒に)+ par(等しい・対)で「2つを対等に並べて見くらべる」=比べる。

  • 語源・中心・・・com(一緒に)+par(等しい・対)=「2つを対等に並べて見くらべる」
  • 覚え方のヒント・・・pare → pair(ペア)。2つをペアにして並べる=比べる
  • par(等しい)系・・・pair/par/parity/disparity
  • peer(対等)系・・・peer/peerless/compeer/nonpareil

2つを、対等に。並べてはじめて、違いも良さも見えてきます。

compare の語源ワードマップ。中心は compare(=2つを対等に並べて見くらべる)で、com(一緒に)+par(等しい・対)に分解。覚え方のヒント(pare→pair)、par(等しい)系(pair / par / parity / disparity)、peer(対等)系(peer / peerless / compeer / nonpareil)の4クラスタに整理した図。

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翻訳練習の解答

  1. この2つの案を、比べてみよう。
  2. その2つは、比べるのが簡単ではない。
  3. 買う前に、値段を比べてね。
  4. 彼女は、自分のメモを私のメモと照らし合わせた。
  5. 自分を人と比べすぎないようにね。
  6. 並べて見くらべると、違いははっきりする。
  7. 去年と比べたら、あなたはずいぶん成長したね。
  8. この眺めは、比べものにならないほど美しい。
  9. スタート地点と、今いる場所を比べてみて。
  10. 静かな朝のコーヒーに、かなうものはない。