ここで取り上げるのはrepercussionです。これはパーツに分割すると一目瞭然。re+percussionとなります。
パーカッションと言えば「打楽器」。打楽器は打って音を出すと、音が周囲に響いたり反響したりします。
repercussionという単語の意味も、これと同じようなイメージでとらえると覚えやすくなります。「反響」や「影響」という意味になるわけです。
CNNでは以下の記事で使われています。
Spotify is scrambling to remove dozens of podcasts promoting online prescription drug sales
7 minute read Published 2:00 PM EDT, Fri May 16, 2025
Still, tech platforms that host content pointing users to those sites, are largely subject to “a lack of any repercussions, any accountability,” according to Katie Paul, director of the non-profit Tech Transparency Project. That’s because federal law generally protects tech platforms from liability over what users post on their sites.
この記事では、repercussionの意味を語源からわかりやすく解説し、TOEICや英検にも役立つ記憶法としてご紹介します。

repercussionの意味とは?
まずは基本的な意味をおさえましょう。
品詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
名詞 | 影響、反響、余波、副次的な結果 | The decision had serious repercussions.(その決定には重大な影響があった) |
何かの行動・出来事に対して、時間差で返ってくる“跳ね返りの影響”を表す言葉です。
特にネガティブな意味合いで使われることが多く、「予想外の影響」や「思わぬ波紋」といった訳語が当てられることもあります。
語源から覚える repercussion の本質
repercussion はラテン語に由来し、語源構造は以下の通りです。
パーツ | 意味 | 解説 |
---|---|---|
re- | 返って、後ろに | 英語でもおなじみの「再び・戻る」の意味 |
per- | 通して、強く | 強調や完全性を表す接頭辞 |
cuss(=cutere) | 打つ、たたく | ラテン語 quassare / percutere に由来 |
-ion | ~すること(名詞化) | 動作・状態を表す接尾辞 |
つまり、
re + per + cussion =「強く打ったものが、跳ね返ってくること」
ここから、
→ 音の反響
→ そして抽象的に「行動の余波・間接的な影響」という意味へと変化していきました。
イメージで理解する repercussion
語源のイメージは「ドンと叩いたら、その衝撃が跳ね返ってくる」。
この感覚がそのまま意味になっています。
だからこそ、例文ではこう使います:
- There were global repercussions after the war.
→ 戦争の余波が世界にまで及んだ - The remark caused political repercussions.
→ その発言が政治的に波紋を呼んだ
percussion(パーカッション)との語源的関係は?
実は「repercussion」と「percussion(打楽器)」は語源的に兄弟です。
単語 | 語源構造 | 意味 | 共通語根 |
---|---|---|---|
percussion | per(強く)+ cussion(打つこと) | 打つ行為、打楽器 | cuss(打つ) |
repercussion | re(返って)+ per(強く)+ cussion(打つこと) | 跳ね返る影響、反響 | cuss(打つ) |
つまり:
- percussion → 直接「叩く」こと(楽器、音、衝撃)
- repercussion → その「叩いた結果が返ってくること」=反響・影響
この語源的関係を知っておくと、どちらの単語も記憶に残りやすくなります。
cuss(打つ)を語源にもつ関連語
単語 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
percussion | 打つこと、打楽器 | 音楽関連で頻出 |
concussion | 脳震とう、強い衝撃 | con(共に)+ cuss(打つ) |
discussion | 話し合い | dis(離れて)+ cuss(意見をぶつけ合う)→ 討議 |
意外ですが、「discussion(ディスカッション)」も「打つ」が語源です。「意見をぶつけ合う」が原義なのです。
✅ repercussion の派生語一覧
単語 | 品詞 | 意味 | 発音記号 | カタカナ発音 |
---|---|---|---|---|
repercussion | 名詞 | 影響、反響、余波 | /ˌriːpərˈkʌʃən/ | リパーカッション |
percussion | 名詞 | 打楽器、打つこと | /pərˈkʌʃən/ | パーカッション |
percussive | 形容詞 | 打撃の、打楽器的な | /pərˈkʌsɪv/ | パーカッシヴ |
concussion | 名詞 | 脳震とう、強い衝撃 | /kənˈkʌʃən/ | コンカッション |
percuss | 動詞 | 打診する、叩く(医療・技術的) | /pərˈkʌs/ | パーカス |
✅ 補足
- これらの単語はすべて、ラテン語の語根 cuss(=打つ) に由来しています。
- 特に「percussion(パーカッション)」と「repercussion(跳ね返りの影響)」は語源的兄弟語です。
TOEIC・英検でも頻出!repercussionの狙われやすいポイント
- TOEIC Reading Part 7(長文読解)で「企業の行動による影響」「政策の余波」などの文脈で使われることがあります。
- 英検準1級・1級レベルでは、「間接的な影響を説明する」語として正確な意味理解が求められます。
まとめ|repercussionは“跳ね返る影響”がキーワード
- repercussion = 強く打った結果、返ってくる衝撃や影響
- 語源構造:「re(返る)」+「per(強く)」+「cussion(打つ)」
- 楽器の percussion(パーカッション) と語源が共通
- 同語源には「concussion(脳震とう)」や「discussion(討論)」もある
- TOEICや英検でも狙われやすい語なので、語源で覚えておくと安心
叩いたものは、やがて跳ね返る。
その“返り”が人生にも英語にもあるのが、repercussion という言葉の深さです。