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【語源で覚える】cohesive|”cohere” の中に、あの here が隠れてる?

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「cohesive(まとまりのある)」は、cohesion(結束)や coherent(首尾一貫した)と並ぶ、少し大人っぽい一語ですよね。綴りだけ見ると身構えてしまいますが、実はこの単語、動詞の形にすると中に知っている単語が顔を出します。

cohesive の動詞形は cohere。これを分けると co + here。・・・そう、here(ここ)です。

この「here が隠れている」という気づきを入り口にすると、丸暗記に頼らずに意味がすっと入ってきます。そしてこの単語の本当の意味の中心は、その here のあたり、つまり haerere(くっつく)。ここを押さえると、cohesive・cohere・adhere・adhesive、そして意外な hesitate まで、一本の線でつながります。

※ この記事は、姉妹編の adhere(くっつく・支持する)と同じ haerere 一族の話です。あわせて読むと、「くっつく」の家族がぐっと立体的になります。

【語源で覚える】adhere|”ここ(here)に、くっついて離れない”

【語源で覚える】adhere|”ここ(here)に、くっついて離れない”
adhereの意味は「くっつく」「(規則に)従う」。芯は"ここ(here)にくっついて離れない"の1つ。adhesiveの仲間で、なんと"ためらう"hesitateとも兄弟です。adhere to ~の使い方から、語源とイメージでまとめて解説します。
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cohere を分解してイメージで覚える|隠れた “here”

cohere をパーツで見ると、こうなります。

co(共に)+ here(ここ)

覚え方のコツを一つ。co は cooperate(協力する)や coworker(同僚)でおなじみの「共に・一緒に」。そこに here(ここ)を足すと、「ここに、一緒にいる・くっついている」。

バラバラだったものが同じ場所に集まって離れない・・・だから cohere は「まとまる・一貫する」。

その形容詞形が cohesive(まとまりのある・結束した) です。「みんなが”ここ”に一緒にくっついて、一つになっている」・・・この一枚の絵が、cohesive をひとことで表しています。

※ 正確には、この here にあたる部分はラテン語 haerere(くっつく)が正体で、英語の here(ここ・ゲルマン系)とは語源が別ルートです。綴りと意味がうまく重なるので、記憶の手がかりとして使っています(種明かしは後半の語源メモで)。

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cohesive の基本の意味と使い方

cohesiveの意味をわかりやすく説明 一夜漬け英単語記憶術 語源

cohesive は「まとまりのある」「結束した」を表す形容詞です。人の集まりにも、文章や計画のような抽象的なものにも使えます。

  • a cohesive team(結束したチーム)
  • a cohesive plan(筋の通った、まとまりのある計画)
  • a cohesive whole(一つのまとまり)

例文で見てみましょう。

  • The team was very cohesive.(そのチームは、とても結束していた)
  • A cohesive essay has clear connections between ideas.(まとまりのあるエッセイは、考えと考えの間につながりがはっきりしている)

「ただ集まっている」のではなく、「バラバラにならず、くっついて一つになっている」というニュアンス。haerere(くっつく)を知ると、この密着した感じが腑に落ちます。

cohesive と coherent の使い分け

似ていてまぎらわしいのが coherent。どちらも同じ haerere 一族ですが、指す方向が少し違います。

  • cohesive・・・人や部品が”物理的・社会的に”くっついてまとまっている(結束)。例:a cohesive group。
  • coherent・・・話や論理が”筋として”つながっている(一貫性)。例:a coherent argument。

ざっくり言えば、cohesive は「くっついている」、coherent は「筋が通っている」。同じ「くっつく」でも、片方はモノ・人、片方は理屈、と分けて覚えると迷いません。

“haerere(くっつく)” でつながる単語ネットワーク

cohesive の意味の中心 haerere(くっつく・貼りつく)を知っておくと、別ジャンルに見える単語が一気につながります。この単語ならではの広がりです。

単語意味イメージ
cohereまとまる、一貫するco(共に)+haerere=一緒にくっつく
cohesion結束、結合くっついて一つになった状態
coherent首尾一貫したco+haerere=話がくっついて筋が通る
adhereくっつく、固執するad(〜へ)+haerere=ぴたっと貼りつく
adhesive接着剤/粘着性のくっつかせるもの
inhere本来備わっているin(中に)+haerere=性質が中にくっついている
hesitateためらうその場に貼りついて、動けない

いちばんの意外どころは hesitate。「ためらう」は、足が地面に貼りついて一歩が出ない感覚・・・これも「くっつく」の仲間なんです。「haerere/-here/-hes- が入っていたら、たぶん”くっつく”話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。

派生語|cohesive まわり

単語品詞意味発音
cohesive形容詞まとまりのある、結束したコウヒーシヴ /koʊˈhiːsɪv/
cohesively副詞まとまって、結束してコウヒーシヴリー /koʊˈhiːsɪvli/
cohesiveness名詞結束性、まとまりコウヒーシヴネス /koʊˈhiːsɪvnəs/
cohere動詞まとまる、一貫するコウヒア /koʊˈhɪr/
cohesion名詞結束、結合コウヒージョン /koʊˈhiːʒən/

TOEIC・英検での出題傾向

cohesive は、TOEIC の頻出単語帳の中心にいるタイプではありません。ただ、ビジネス文書やエッセイでは a cohesive team(結束したチーム)、a cohesive strategy(一貫した戦略)といった形で顔を出します。

むしろ大事なのは仲間の cohesion(結束)や coherent/coherence(一貫性)で、こちらはライティングやアカデミックな英語で評価に直結する語。英検なら準1級あたりで出会う、押さえておくと差がつく一語です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. Our team is very cohesive.
  2. A cohesive plan makes the work easier.
  3. Your ideas feel more cohesive now.
  4. The group grew cohesive over time.
  5. A cohesive story keeps readers close.
  6. Small habits build a cohesive life.
  7. You can turn scattered notes into a cohesive whole.
  8. When we listen to each other, we become more cohesive.
  9. A cohesive family stays together through hard days.
  10. Keep your steps small and cohesive, and you’ll get there.

語源メモ|cohaerere=「共にくっつく」

cohesive は、ラテン語の動詞 cohaerere(共にくっつく) から来ています。分けると com(共に)+ haerere(くっつく・貼りつく)。その過去分詞の形 cohaes- に -ive が付いて、1730年ごろの英語で cohesive(=くっつく性質のある)として使われ始めました。cohesion・coherent も同じ cohaerere の家族です。

覚えておくと得なのが haerere。これは adhere・adhesive・inhere、それに hesitate(その場に貼りついて動けない→ためらう)など、たくさんの単語に共通する「くっつく」の核です。cohesive を入り口に、この一族へ広げていけます。

なお、入り口で使った here(ここ)は、あくまで記憶用の手がかりです。cohere の中の “-here” は正体が haerere(くっつく)で、英語の here(ゲルマン系)とは別ルート。綴りと「その場に留まる」というイメージがたまたまきれいに重なるので、ヒントとして拝借しています。

まとめ

cohesive は、co(共に)+ hes(haerere=くっつく)+ ive で「みんなが一緒にくっついて、まとまっている」=まとまりのある・結束した。

  • co・・・共に。cooperate/coworker などでおなじみ
  • haerere(-here/-hes-)・・・くっつく。cohere/cohesion/coherent/adhere/adhesive/inhere/hesitate の一族へ
  • 入り口の here は、綴りが重なる「覚え方の手がかり」

バラバラなものが、同じ場所にくっついて一つになる。cohesive は、その「まとまり」を表す言葉です。

cohesive の語源ワードマップ。中心は cohesive(=一緒にくっついてまとまる)で、co(共に)+hes(haerere=くっつく)+ive に分解。覚え方の手がかり(cohere → co+here)、haerere(くっつく)一族(cohere / cohesion / coherent / adhere / adhesive / inhere / hesitate)を整理した図。
  • 語源・中心:co(共に)+ hes(haerere=くっつく)+ ive =「一緒にくっついてまとまる」
  • 覚え方のヒント:cohere → co + here(ここに一緒にくっつく)※here は記憶用
  • haerere(くっつく)一族:cohere/cohesion/coherent/adhere/adhesive/inhere/hesitate

関連記事(内部リンク)

  • adhere の語源(くっつく・支持する)→ [adhere記事のURLを挿入]
  • coherent/coherence の語源(首尾一貫した)→ [URLを挿入]
  • 【ピラー】英単語の語源・パーツ分解 全リスト → https://isseisuzuki.org/etymology-parts-list/

翻訳練習の解答例

  1. 私たちのチームは、とてもまとまりがある。
  2. まとまりのある計画があると、仕事はぐっと楽になる。
  3. あなたの考えは、前よりまとまって感じられる。
  4. そのグループは、時間をかけて結束していった。
  5. まとまりのある物語は、読み手を離さない。
  6. 小さな習慣が、まとまりのある人生をつくる。
  7. バラバラなメモも、あなたの手で一つのまとまりに変えられる。
  8. お互いの声に耳を傾けるとき、私たちはもっと一つになれる。
  9. 結束した家族は、つらい日々も一緒に乗り越えていく。
  10. 一歩一歩を小さく、そしてつなげていけば、あなたはきっとそこに行き着ける。