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【語源で覚える】clothing|隠れてるのは、あのテーブルクロスの「クロス」

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「クロージング(clothing)」という単語、じっと見つめると真ん中に cloth がいます。これ、日本語にもなっているカタカナ語です。

そう、テーブルクロスの「クロス」・・・つまり cloth(布) です。テーブルクロスは「テーブルの上にかける布」。この「布」を入り口にすると、clothing の「衣類」という意味が、丸暗記に頼らなくてもすっと入ってきます。

この記事の主役は、その真ん中の cloth(布)。ここを押さえると、「身にまとう布」=衣服、という clothing の意味が一枚の絵になります。

ちなみに「布」から「衣服」への流れは、cloth という単語そのものにもともと備わっていたものです。古英語の時代、cloth は「布」と「まとうもの(衣)」の両方を指していました。その名残が、いまの clothes(服)にも残っています。

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clothing を分解してイメージで覚える|真ん中の “cloth” が主役

【語源で覚える英単語】clothingの意味と語源をやさしく解説|金のフレーズ p.18-19収録

clothing をパーツで見ると、こうなります。

cloth(布)+ ing(〜するもの・こと)

覚え方のコツを一つ。真ん中の cloth を、テーブルクロスの「クロス」と重ねてみてください。「布」→「身にまとう布」→「衣服」。この流れが見えると、clothing がぐっと身近になります。

イメージはシンプルです。「身にまとう 布(cloth)」・・・それが clothing。テーブルにかければテーブルクロス、体にまとえば clothing。同じ「布」から、置き場所が変わるだけです。

※ 正確には、clothing の直接の語源は動詞 clothe(着せる・身につける)+ ing(「服を着るという行為」→「衣服」へと意味が広がった)です。

とはいえ clothe 自体が cloth(布)から生まれた言葉なので、「布=cloth」を入り口にする覚え方はそのまま通用します。細かい筋道が気になる人だけ、語源メモで種明かしします。

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clothing の基本の意味と使い方

clothing は「衣類」「衣服(全体をまとめた総称)」を表す名詞です。数えられない名詞(不可算)で、少しフォーマルな響きがあります。ニュース・法律・寄付の案内など、かたい文脈でよく登場します。

  • winter clothing(冬物の衣類)
  • a clothing store(衣料品店)
  • food and clothing(食料と衣類)

例文を一つ。

He donated food and clothing to the shelter.
(彼は避難所に、食料と衣類を寄付した。)

一着ずつの「服」というより、「衣類というカテゴリー全体」をふわっと指すのが clothing です。

cloth・clothes・clothing の違いを整理

似た3語ですが、役割がはっきり分かれています。

単語品詞意味ひとことで
cloth名詞(不可算)布、生地材料としての布(テーブルクロスの「クロス」)
clothes名詞(複数扱い)服、衣服着ている一着一着の集まり。普段づかい
clothing名詞(不可算)衣類(総称)カテゴリー全体。ややフォーマル

覚え方はこうです。

cloth(布)→ clothes(その布でできた服)→ clothing(服をまとめた総称)

もとは全部、同じ「布」から出ています。発音もセットで押さえておくと安心です(clothes は「クロウズ」/kloʊðz/、th の濁る音に注意)。

“cloth(布)” でつながる単語ネットワーク

clothing の意味の中心 cloth(布)を知っておくと、身近な単語が一気につながります。

単語意味イメージ
clothes服、衣服cloth の古い複数形が独立した
clothe着せる、まとわせる布(cloth)を身につけさせる動詞
tableclothテーブルクロスtable(机)+cloth(布)
washcloth洗面用タオル、布巾wash(洗う)+cloth(布)
dishclothふきんdish(皿)+cloth(布)
loincloth腰布loin(腰)+cloth(布)

「cloth が入っていたら、たぶん”布”の話」・・・そう見えるようになると、初めて見る合成語でも中身が推測できます。clothing は、この cloth 一族への入り口でもあるんです。

“-ing(〜するもの・こと)” でつながる単語ネットワーク

もう一方の目のつけどころが、後ろの -ing。動詞の後ろについて「〜するもの・こと」という名詞に変える働きがあります。ここに気づくと、身のまわりの名詞がすっきり見えてきます。

単語意味成り立ち
building建物build(建てる)+ing=建てられたもの
meeting会議meet(会う)+ing=会うこと
painting絵画paint(描く)+ing=描かれたもの
ending結末end(終わる)+ing=終わり
feeling気持ちfeel(感じる)+ing=感じること

clothing は「clothe(着せる・まとう)+ing=まとうもの」。この -ing の仲間だと分かると、「動詞に -ing で”もの・こと”になる」という感覚がもう一つの武器になります。

派生語|clothing まわり

単語品詞意味発音
clothing名詞衣類、衣服(総称)クロウジング /ˈkloʊðɪŋ/
clothe動詞着せる、まとわせるクロウズ /kloʊð/
clothes名詞(複数)服、衣服クロウズ /kloʊðz/
cloth名詞布、生地クロス(クロース)/klɔːθ, klɑːθ/

TOEIC・英検での出題傾向

clothing は、日常でもビジネスでも使う実用語です。TOEIC では clothing store(衣料品店)、winter clothing(冬物衣類)、そして災害支援やチャリティの文脈での food and clothing(食料と衣類)といった形でよく登場します。

英検でも準2級〜2級あたりで見かける、押さえておきたい一語です。cloth・clothes との使い分けが問われることもあるので、3語セットで覚えておくと得です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. This store sells winter clothing.
  2. He donated food and clothing to the shelter.
  3. Clothing is just cloth that you wear.
  4. You can tell a lot about a person from their clothing.
  5. Warm clothing will keep you safe in the cold.
  6. She folded the clothing with quiet care.
  7. Choose clothing that makes you feel like yourself.
  8. They collected clothing for families in need.
  9. Good clothing is not about price, but about how you wear it.
  10. The right clothing can give you a little more courage today.

語源メモ|cloth から生まれた「まとう布」

clothing は、動詞 clothe(着せる・身につける)-ing がついた言葉です。もともとは「服を着るという行為」を指し、そこから「まとうもの=衣服」へと意味が広がりました(13世紀ごろ)。

その clothe のおおもとが、古英語の claþ、いまの cloth(布) です。古英語の cloth は「布」と「まとうもの(衣)」の両方を指していて、この二つの顔が、のちに cloths(布)と clothes(服)に枝分かれしました。

ここで覚えておくと得なのが、真ん中の cloth です。tablecloth・washcloth・dishcloth・loincloth・・・「cloth=布」と知っているだけで、これらがすべて「何かの布」だと一目で読めます。

なお、「clothing=cloth+ing」という覚え方は、厳密には間に clothe(着せる)が一段挟まります。

ただ、その clothe も cloth から生まれた身内なので、「布から出た言葉」という理解でまったく問題ありません。細かい筋道は、鋭い人に聞かれたときのために頭の隅に置いておけば十分です。

まとめ

clothing は、cloth(布)+ ing で「身にまとう布」=衣類。

  • cloth(布)・・・意味の中心。clothes/clothe/tablecloth などの一族へ
  • -ing(〜するもの・こと)・・・building/meeting/painting などの一族へ
  • clothing は、その2つが交わる入り口

布は、置く場所で名前を変えます。テーブルにかければテーブルクロス、体にまとえば clothing。もとは同じ一枚の「クロス」です。

clothing の語源ワードマップ。中心は clothing(=身にまとう布=衣類)で、cloth(布)+ing に分解。覚え方のヒント(cloth→テーブルクロスの「クロス」)、cloth(布)一族(clothes / clothe / tablecloth / washcloth / dishcloth / loincloth)、-ing(もの・こと)一族(building / meeting / painting / ending / feeling)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:cloth(布)+ ing =「身にまとう布」=衣類
  • 覚え方のヒント:cloth → テーブルクロスの「クロス」
  • cloth(布)一族:clothes/clothe/tablecloth/washcloth/dishcloth/loincloth
  • -ing(もの・こと)一族:building/meeting/painting/ending/feeling

関連記事(内部リンク)

翻訳練習の解答

  1. この店では、冬物の衣類を売っている。
  2. 彼は避難所に、食料と衣類を寄付した。
  3. 衣類とは、身にまとう布のことにすぎない。
  4. その人の衣類から、多くのことが読み取れる。
  5. 暖かい衣類が、寒さからあなたを守ってくれる。
  6. 彼女は、静かに丁寧に衣類をたたんだ。
  7. 自分らしくいられる衣類を選ぼう。
  8. 彼らは、困っている家族のために衣類を集めた。
  9. よい衣類は、値段ではなく、どう着こなすかで決まる。
  10. ぴったりの衣類は、今日のあなたに少しだけ勇気をくれる。