inspectをパーツに分割すると、in+spect。in-は「中」という意味であることはすぐわかると思います。-spectは「光のスペクトル」と言うように、白い光に含まれる色を「目に見える」ようにしたものです。このように-spectには「見る」という意味があります。「中を見る」→「調査する」「検査する」となるわけです。
この記事を読むとわかること:
- inspectという英単語の本来の意味
- 語源「spect」の由来と意味
- inspectとspectに関連する単語とのつながり
- spectrum(スペクトル)との共通点
inspectの意味は「よく見ること」
英語の「inspect(インスペクト)」は、ふだん「調査する」「検査する」という意味で使われています。
たとえば:
- The teacher inspected the students’ homework.
(先生は生徒の宿題を検査した)
でも、実はこの単語の意味は、語源から見るともっとシンプルになります。キーワードは「見る」です。
inspectの語源をたどると
「inspect」はラテン語の in(中へ)+specere(見る) という言葉からできています。
- in-:中へ、内側に
- spect(specere):見る
つまり、「inspect」は内側をよく見ることが本来の意味。
そこから「注意深く見る」「調べる」「点検する」といった意味に発展しました。
同じ語源を持つ仲間たち

「spect」や「spec」が入った単語は、どれも「見る」に関係しています。
単語 | 意味 | ポイント |
---|---|---|
respect | 尊敬する | re(再び)+spect(見る)=よく見る→敬意を払う |
suspect | 疑う | sub(下に)+spect(見る)=こっそり見る |
prospect | 見通し・見込み | pro(前に)+spect(見る)=将来を見通す |
spectator | 観客 | spect(見る)+-or(人)=見る人 |
spectrum(スペクトル)との共通点もある!

「spectrum(スペクトル)」とは、光を分けたときに見える虹色の帯のこと。語源は同じく「spect(見る)」です。
つまり、inspectとspectrumはどちらも「目で見えること」から派生しています。
- inspect → よく見て調べる
- spectrum → 目に見える色の連なり(光の帯)
「見る」という意味の根っこが共通しているからこそ、これらの単語をセットで覚えると忘れにくいんです。
inspectのイメージをつかもう
inspect = 中をのぞき込むように見ること
虫眼鏡で小さな字を読むように、何かの中身や細部をじっくりと観察しているイメージです。
だから、工場の品質検査、空港の荷物チェック、先生が答案を見るときなど、「inspect」は細かく見る=調べるという意味になります。
まとめ|inspectを語源で覚えると記憶に残る!
- inspectの語源は「in(中に)+spect(見る)」
- 意味は「中をのぞき込むように見る」→「調べる」「検査する」
- respectやprospectなど、「spect=見る」の仲間がたくさん
- spectrum(スペクトル)も同じ語源!光の帯を“見る”からきている
英単語を「語源」から学ぶと、意味が自然とつながる感覚が得られて、覚えやすくなります。