canopyをパーツに分割すると、ca+nopyとなります。
ca-は日本語の「蚊」と発音が似ていますね。
これは偶然の一致なのですが、canopyのca-も古くは「蚊」を意味していました。
日本では夏、蚊に刺されないように網でできたテントのような「蚊帳(かや)」を使っていました。
canopyもこの蚊帳のような形をした覆いや日よけを意味します。
まさに、「蚊(ca)ノピー」なのです。
✅この記事を読むとわかること
- 「canopy」の本来の意味と語源的ルーツ
- なぜ「蚊帳」や「覆い」を意味するのか
- 日本語の「蚊(か)」と「canopy(キャノピー)」の音の共通点を活かした覚え方
- 森林や日よけ、戦闘機まで広がる意味の変化
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🏕「canopy」の意味とは?
英単語「canopy(キャノピー)」は、次のような意味を持ちます。
品詞 | 意味 | 用例 |
---|---|---|
名詞 | 天蓋(てんがい)、覆い、日よけ、森林の樹冠 | a canopy of trees, a bed canopy, a canopy tent |
たとえばこんな文で使います:
- The trees formed a natural canopy over the path.
(木々が道の上に自然な天蓋を作っていた) - She slept in a bed with a white canopy.
(彼女は白い天蓋付きベッドで眠った)
🏛語源は「蚊帳」!?ギリシャ語からの意外な由来

「canopy」の語源をたどると、なんとギリシャ語の「蚊(kōnōps)」に行き着きます。
▶ 語源ルート:
ギリシャ語 kōnōpeion(蚊帳)
↓ ラテン語 conopeum(同じく蚊帳)
↓ フランス語 canopee
↓ 英語 canopy(天蓋・覆い)
つまり、「canopy」はもともと…
蚊から守るために“上にかける布”=蚊帳(かや)
だったのです。
🦟日本語の「蚊(か)」と「canopy」のca-で覚えよう!
ここで注目したいのが、「canopy」の発音です:
単語 | 発音 | 日本語の音との関係 |
---|---|---|
canopy | /ˈkænəpi/(キャナピー) | 頭の 「ca(キャ)」 が「蚊(か)」と似ている! |
これを使って、次のように覚えることができます:
🔑 「ca(蚊)」がくるから、canopy=蚊帳!
そして「蚊帳」=上に布をかけて覆うもの → 天蓋、日よけ、樹冠!
音と意味の両方から記憶することで、語彙がぐっと定着しやすくなります。
🌳「canopy」は森の中にもある!
canopy はベッドの天蓋だけでなく、以下のようにも使われます:
用法 | 意味 |
---|---|
forest canopy | 森林の「樹冠(じゅかん)」=木々の葉が空を覆う層 |
canopy tent | 日よけ用の天幕・テント |
aircraft canopy | 戦闘機などのパイロット席を覆うカバー(防風キャノピー) |
すべてに共通しているのは、
**「上から何かを覆う」**というイメージ。
📝まとめ:canopyは「蚊帳のか」で覚えよう!
- 「canopy」は元々「蚊帳(かや)」を意味する言葉だった
- ギリシャ語「kōnōps(蚊)」が語源
- 日本語の「蚊(か)」と「canopy(キャノピー)」の「ca-」の音がつながる
- 天蓋、日よけ、森林の樹冠、戦闘機の覆い…すべて「上に覆うもの」
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