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【語源で覚える】census|”センサー” にそっくり。でも国勢調査の正体は?

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「センサス」という言葉、なんだか sensor(センサー) の仲間みたいに見えませんか。自動ドアの前に立つと反応する、あのセンサー。つづりも音もそっくり・・・でも実は、census と sensor は根っこの違う、別の言葉なんです。

この”空似”、じつは覚え方の入り口として便利です。「センサーみたいな響きだけど、人を数えて知らせる調査のほう」・・・そう引っかけておくと、census の意味がすっと入ってきます。

そして本当の主役は、ラテン語 censere(査定する・評価する)。ここを押さえると、censor(検閲官)や censure(非難)まで一気につながって、「数えることと裁くことは、もともと同じ仕事だった」という面白い話が見えてきます。

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census の覚え方|”センサー” の空似を入り口にする

censusの意味をわかりやすく説明 一夜漬け英単語記憶術 語源 語源 TOEIC・英検対策に!

census は、anniversary のようにパーツへきれいに分かれる単語ではありません。だから入り口は、音の”空似”を使います。

  • sensor(センサー)・・・何かを感じ取って知らせる装置
  • census(センサス)・・・国のことを調べて知らせる調査

どちらも「周りの情報を集めて、知らせる」感じが近いので、”センサーの親戚”として覚えると入りやすいです。

※ ただし正確には、census の語源はラテン語 censere(査定する)で、sensor(sentire=感じる)とは別ルートです。音が似ているだけの空似・・・覚えるヒントとしては優秀なので使いますが、そこは割り切っておきましょう(本当の語源は、この記事の後半で種明かしします)。

でも、この単語の本当の中心は censere(査定する・評価する)。ローマでは、市民の人数や財産を”査定”して、税や兵役、社会的な地位まで決める調査がありました。それが census です。ただ数えるだけでなく「評価する」の色があるのが、この語のポイントです。

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census の基本の意味と使い方

census は「国勢調査」「人口調査」を表す名詞です。国や自治体が、人々の数・年齢・職業・世帯の状況などを調べる・・・そんな調査を指します。

  • national census(国勢調査)
  • census data(国勢調査のデータ)
  • the 2020 census(2020年の国勢調査)

日本でも5年に一度、census(国勢調査)が行われます。学校・病院・道路などを計画するための土台になるデータを集める調査で、社会全体をより良くするための情報源、というわけです。ただ人を数えるだけの作業ではない、と覚えておくと語源ともつながります。

censere(査定する)でつながる単語ネットワーク

census の中心 censere(査定する・評価する)を知っておくと、一見バラバラな単語が1本につながります。この単語ならではの広がりです。

単語意味イメージ
censor検閲官/検閲する元はローマの国勢調査を行った役人。市民を”査定”して、不適切なものを取り締まる
censorship検閲censor が行うこと
censure非難する、けん責査定してダメ出しする=厳しい判断を下す
censoriousあら探しをする、批判的ないつも人を査定・批判している様子
recension校訂(本文の見直し)re(再び)+censere=もう一度査定する

ローマの censor は、国勢調査を取る役人であると同時に、市民の素行まで”査定”する存在でした。ぜいたくや、農地の放置、未婚などを理由に、社会的な地位を格下げする力まで持っていた・・・。

「数える人=裁く人」だったんですね。だから censure(非難)が同じ根っこから出てくる。ここが census という語のいちばん面白いところです。

紛らわしい別グループ|sensor(sentire=感じる)一族

音は似ていても、こちらは完全に別ルート。「感じる・知覚する」の sentire から生まれた仲間です。

単語意味
sensorセンサー、感知器
sense感覚、意味
sensation感覚、大評判
sentiment感情、心情
consent同意する
consensus総意、コンセンサス

見分けるコツは、つづり(s か c か)よりも意味です。census 側は「査定する・数える」、sensor 側は「感じる」・・・この2つに分けておくと、そっくりな2語も混同しません。

派生語|census まわり

単語品詞意味発音
census名詞国勢調査、人口調査センサス /ˈsensəs/
census-taker名詞国勢調査員センサス テイカー
census data名詞句国勢調査のデータ
national census名詞句国勢調査

(※ 参考:censor と sensor は、発音まで同じ /ˈsensər/ の同音異義語。意味も語源も別なのに、音だけそろっているのが面白いところです。)

TOEIC・英検での出題傾向

census は、日常会話より、ニュース・記事・統計資料でよく見かける語です。TOEIC では census data、population census のように、人口や市場の話題の読解パートで登場します。英検では準1級〜1級あたりの、ややかための語彙。超頻出ではありませんが、社会・ビジネス系の英文を読むなら押さえておきたい一語です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. Japan holds a census every five years.
  2. The census helps the town plan new schools.
  3. You can help your community by answering the census.
  4. A census counts people and gathers useful data.
  5. The first U.S. census was taken in 1790.
  6. Census data shows how a city is changing.
  7. Every census tells a story about who we are.
  8. When you fill in the census, you become part of that record.
  9. The team studied the census to find where help was needed.
  10. A census is not just numbers; it is people.

語源メモ|censere(査定する)から生まれた言葉

census は、ラテン語 census(市民の名前と財産の登録)に由来します。元は動詞 censere(査定する・評価する・意見を述べる)の過去分詞。ローマでは5年ごとに、censor(監察官) という役人が市民の人数や財産を査定し、税・兵役・社会的地位を決めました。この「査定する」がそのまま名詞になったのが census です。

同じ censere からは、censor(検閲官)、censure(非難)、censorship(検閲)が生まれています。数える役人が、同時に人を裁く役人でもあった・・・この一点を知ると、一見バラバラな単語が1本につながります。

なお、冒頭で使った sensor(センサー)は、まったく別のラテン語 sentire(感じる) から。sense・sensation・consent なども、こちらの仲間です。census と sensor は、音がそっくりなだけの”空似”・・・覚え方のヒントとしては便利なので使いましたが、語源としては別ルートです。

まとめ

census は、ラテン語 censere(査定する)から生まれた「国勢調査・人口調査」。

  • censere(査定する)・・・数えるだけでなく「評価する」。censor/censure/censorship の一族へ
  • sensor(センサー)とは音が似ているだけの別ルート(sentire=感じる)
  • ローマでは「数える役人=裁く役人」だった、というのが覚え方の軸

数えることは、評価すること。census という一語に、そんな歴史が畳み込まれています。

census の語源ワードマップ。中心はラテン語 censere(査定する)で、そこから census(国勢調査)が生まれた流れを示す。覚え方のヒントとして sensor(センサー)との空似(実際は別ルート)を添え、censere 一族(censor / censure / censorship / censorious / recension)と、紛らわしい別グループ sentire 一族(sensor / sense / sensation / sentiment / consent)を対比して整理した図。
  • 語源・中心:censere(査定する)=「評価して数える」→ census(国勢調査)
  • 覚え方のヒント:sensor(センサー)との空似(※実は別ルート)
  • censere(査定)一族:censor/censure/censorship/censorious/recension
  • 別グループ(sentire=感じる):sensor/sense/sensation/sentiment/consent

関連記事(内部リンク)

  • 【ピラー】英単語の語源・パーツ分解 全リスト → https://isseisuzuki.org/etymology-parts-list/
  • sensor/sense の語源(感じる sentire の一族)→ [URLを挿入・記事があれば相互リンク]

翻訳練習の解答

  1. 日本では5年に一度、国勢調査が行われます。
  2. 国勢調査は、町が新しい学校を計画するのに役立ちます。
  3. 国勢調査に答えることで、あなたも地域の力になれます。
  4. 国勢調査は、人を数え、役に立つデータを集めます。
  5. アメリカで最初の国勢調査は、1790年に行われました。
  6. 国勢調査のデータを見ると、街がどう変わってきたかがわかります。
  7. どの国勢調査も、「自分たちが何者か」を語ってくれます。
  8. 国勢調査に記入すると、あなたもその記録の一部になります。
  9. チームは国勢調査を調べて、どこに支援が必要かを探しました。
  10. 国勢調査は、ただの数字ではありません。そこにいるのは、人です。