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【語源で覚える】exceptional|except(〜を除いて)から「並外れた」へ広がる理由

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「except(〜を除いて)」という単語は、英語の授業で出会った方も多いと思います。everyone except me(私以外のみんな)のように、「外す」ときに使う言葉です。

ところが、その仲間の exceptional は、「並外れた」「ずば抜けて素晴らしい」というほめ言葉として使われます。「外す」がなぜ「素晴らしい」になるのか・・・ここがこの記事のテーマです。

答えは、日本語の中にもうあります。「並外れた」「規格外」「桁外れ」。どれも「普通の枠から外れている」ことで、すごさを表していますよね。exceptional も、まったく同じ発想でできた言葉です。

※ この記事は、姉妹編の conceptual(概念的な)と対になっています。conceptual が cept(取る)を「心に取り込む」側の話なら、こちらは「枠の外へ取り出す」側の話です。

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exceptional を分解してイメージで覚える|意味の中心は “ex(外へ)”

exceptional をパーツで見ると、こうなります。

ex(外へ)+ cept(取る)+ ion(名詞にする)+ al(〜的な)

ex は exit(出口)の ex です。cept は「取る」。合わせて「外へ取り出す」。ここから、言葉は次のように育っていきました。

  • except:外へ取り出す → 〜を除いて
  • exception:取り出されたもの → 例外
  • exceptional:例外の → 例外的な・並外れた

大事なのは、真ん中の exception(例外)です。ルールや「いつもの範囲」から外へ出たもの。それが、ふつうではない方向に珍しければ「例外的な」、良い方向に飛び抜けていれば「並外れた・素晴らしい」になります。

「普通の枠から外れている」から、すごい。日本語の「並外れた」と、発想がぴったり重なります。

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exceptional の基本の意味と使い方

exceptional は形容詞で、大きく2つの意味があります。

1つ目は「例外的な・まれな」です。良い悪いではなく、「いつもと違う」ことを表します。

  • an exceptional case(例外的なケース)
  • The weather was exceptional for October.(10月にしては珍しい天気だった)

2つ目は「並外れた・ずば抜けて優れた」です。日常ではこちらのほめ言葉として使われることが多いです。

  • exceptional talent(並外れた才能)
  • exceptional service(格別のサービス)
  • an exceptional student(ずば抜けて優秀な生徒)

迷ったら、どちらも「普通の枠の外にある」と考えてください。文脈が良い方向なら「並外れた」、中立なら「例外的な」です。

exceptional・special・extraordinary の使い分け

似た意味の語を並べると、exceptional の立ち位置がはっきりします。

単語意味ニュアンス
exceptional並外れた、例外的な基準や平均から「外へ」抜け出している
extraordinary並外れた、異例のextra(外)+ordinary(普通)=普通の外。発想は exceptional と同じ
special特別な他と区別される大切さ・個別性。良さの度合いより「特別扱い」

exceptional と extraordinary は、どちらも「普通の外」という同じ発想から生まれた言葉です。英語でも日本語でも、「枠の外=すごい」という感覚は共通しているのが面白いところです。

“ex(外へ)” でつながる単語ネットワーク

exceptional の意味の中心 ex(外へ)を知っておくと、身近な単語が一気につながります。

単語意味イメージ
exit出口ex(外へ)+it(行く)=外へ行くところ
export輸出するex(外へ)+port(運ぶ)=外へ運び出す
exclude除外するex(外へ)+clude(閉じる)=外に閉め出す
extract抜き出す、抽出するex(外へ)+tract(引く)=外へ引き出す
exceed超えるex(外へ)+ceed(行く)=枠の外へ出ていく
expand広げるex(外へ)+pand(広げる)=外側へ広げる

特に exceed(超える)は、exceptional と相性のいい単語です。「基準を超えて(exceed)、枠の外にある(exceptional)」とセットで覚えると、ほめ言葉としての使い方がすっと入ってきます。

“cept(取る)” の仲間|except・accept との関係

cept(取る)の側も、最小限だけ押さえておきましょう。

単語意味イメージ
except〜を除いてex(外へ)+cept(取る)=外へ取り出す
exception例外外へ取り出されたもの
accept受け入れるac(〜へ)+cept(取る)=こちらへ取り込む
concept概念con(一緒に)+cept(取る)=まとめて心に取り込んだもの

except と accept は、発音が似ていてよく混同されます。ex は「外へ」、ac は「こちらへ」。向きが逆だと覚えておけば、もう迷いません。concept の話は、姉妹編の conceptual の記事でくわしく紹介しています。

派生語|exceptional まわり

単語品詞意味発音
except前置詞・接続詞・動詞〜を除いて、除外するイクセプト /ɪkˈsept/
exception名詞例外イクセプション /ɪkˈsepʃn/
exceptional形容詞例外的な、並外れたイクセプショナル /ɪkˈsepʃənl/
exceptionally副詞例外的に、並外れてイクセプショナリー /ɪkˈsepʃənəli/
unexceptional形容詞ありふれた、平凡なアンイクセプショナル /ˌʌnɪkˈsepʃənl/

覚えておくと便利な表現も一つ。take exception to 〜 は「〜に異議を唱える・腹を立てる」という意味です。exception が「例外」ではなく「異議」の意味で使われる、少し珍しい形です。

TOEIC・英検での傾向

exceptional は、ビジネス英語でよく使われるほめ言葉です。TOEIC では、exceptional service(格別のサービス)、exceptional performance(際立った業績)のように、顧客の声・推薦状・表彰の案内といった文脈で出てきやすい語です。

また、exceptionally(並外れて)は、exceptionally talented(並外れた才能がある)のように、形容詞を強める副詞として登場します。exception(例外)とあわせて、品詞の違いを問う問題で狙われやすいので、セットで押さえておくと安心です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. She is an exceptional teacher.
  2. The service at this hotel was exceptional.
  3. You did an exceptional job today.
  4. This is an exceptional case.
  5. He has an exceptional memory.
  6. The weather was exceptional for October.
  7. Your kindness is exceptional.
  8. Exceptional results come from small daily steps.
  9. You don’t have to be exceptional to start.
  10. Being different can make you exceptional.

語源メモ|excipere(取り出す)から生まれた3兄弟

except・exception・exceptional の3語は、どれもラテン語の excipere(取り出す) にさかのぼります。excipere は ex-(外へ)+ capere(取る) からできた動詞です。

except は、excipere の過去分詞 exceptus から来ていて、14世紀後半ごろから英語で使われています。exception も同じ excipere から派生したラテン語 exceptio が、古フランス語を経て、同じく14世紀後半に英語に入りました。もともとは「ルールや条件の範囲から外すこと」という意味です。

exceptional はいちばん新しく、19世紀になってから、英語の中で exception + -al(〜的な)として作られた言葉です。最初の意味は「普通の流れから外れた・例外をなす」でした。そこから、良い方向に飛び抜けたものを指す「並外れて優れた」という使い方が広がり、現在はこちらがよく使われています。

なお、capere(取る)は capture(捕らえる)や capable(能力がある)とも同じ根っこです。cept・cap・ceive(receive など)は、形は違っても同じ「取る」の一族です。

まとめ

exceptional は、ex(外へ)+ cept(取る)で「枠の外へ取り出されたもの」。そこから「例外的な」、さらに「並外れた・素晴らしい」へと意味が広がりました。

  • ex(外へ)・・・exit/export/exclude/extract/exceed などの一族へ
  • cept(取る)・・・except/exception/accept/concept とつながる
  • 日本語の「並外れた」と同じ発想で、「普通の枠の外=すごい」

人と違うところは、ときに「例外」と呼ばれます。でもそれは、あなたが枠の外に出ている証拠でもあります。

exceptional の語源ワードマップ。中心は exceptional(=枠の外へ取り出された・並外れた)で、ex(外へ)+cept(取る)+ion+al に分解。語源・中心、ex(外へ)系(exit / export / exclude / extract / exceed / expand)、cept(取る)系(except / exception / accept / concept)、覚え方のヒント(日本語の「並外れた」「規格外」と同じ発想)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:ex(外へ)+ cept(取る)+ ion + al =「枠の外へ取り出された」→ 例外的な・並外れた
  • ex(外へ)一族:exit/export/exclude/extract/exceed/expand
  • cept(取る)一族:except/exception/accept/concept
  • 覚え方のヒント:日本語の「並外れた」「規格外」と同じ発想

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翻訳練習の解答

  1. 彼女は、ずば抜けた先生だ。
  2. このホテルのサービスは格別だった。
  3. 今日のあなたの仕事ぶりは見事だった。
  4. これは例外的なケースだ。
  5. 彼は並外れた記憶力の持ち主だ。
  6. 10月にしては珍しい天気だった。
  7. あなたのやさしさは、なかなかないものだ。
  8. 並外れた結果は、毎日の小さな一歩から生まれる。
  9. 始めるのに、特別な人である必要はない。
  10. 人と違うことが、あなたを並外れた存在にすることもある。

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BSL(Business Service List)集録語

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