国税庁「民間給与実態統計調査」とは?
はじめに:転職の判断軸として「年収の現実」を知ることは強い武器になる
20代で転職を考え始めると、
「自分の年収って低いのかな…?」
「同年代の相場ってどれくらいなんだろう」
と不安になる瞬間が少なくありません。
そんなときに役立つのが、国税庁が毎年まとめている民間給与実態統計調査です。
これは、日本の給与の“基準値”ともいえる公式データで、転職活動の判断材料として非常に信頼できます。
この記事では、難しい専門用語を避けながら、この調査のポイントをやさしく解説します。
20代がキャリア設計を考える上で参考になる記事
《20代男性のキャリア設計|結婚・収入・働き方をどう考えるか》
とも深く関係する内容なので、合わせて読んでみてください。
「民間給与実態統計調査」とは何か?
この調査は、国税庁が毎年行っているもので、
日本で雇われて働く人が、1年間でどれくらいの給料を受け取ったか
をまとめています。
対象となるのは、次の働き方の人たちです。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- パート・アルバイト
つまり、どこかの会社に勤めて「給与」を受け取っている人はほぼ全員が含まれます。
(※自営業・フリーランスは対象外)
このデータは、ニュースやメディアでよく見かける「日本の平均年収」の元になっており、信頼性が非常に高いことが特徴です。
この調査でわかること(1)

日本全体の“平均年収”がつかめる
毎年発表される平均年収は、だいたい 430〜450万円前後 です。
この数字は、転職の判断をするときに役立ちます。
- 「今の自分の年収は平均より高いのか?」
- 「この求人の提示年収は相場と比べてどうか?」
といった判断が、感覚ではなく“事実ベース”でできるようになります。
関連ページ:
《転職で年収が上がる人・下がる人の違い》
この調査でわかること(2)
年齢・性別・雇用形態による違いが見える
年収は、年齢や働き方によって大きく変わります。
● 年齢による違い
- 20代は年収が低め
- 30代〜40代で大きく伸びる傾向
- 50代後半からゆるやかに下降
成長カーブが明確になるため、
「自分のキャリアがどの位置にいるのか」
を把握するのに役立ちます。
関連ページ:
《20代の転職の現状とメリット・デメリット》
● 性別の違い
男性の平均年収が高めですが、これは職種構成・勤続年数・働き方の違いが影響しています。
● 正社員と非正規の違い
正社員のほうが年収が高くなりやすいのは、次の理由からです。
- 昇給制度がある
- 責任の範囲が広い
- 労働時間が長い傾向
転職活動では
「この職種で正社員になるとどれくらい伸びるのか」
を考えると、将来の見通しが立てやすくなります。
関連ページ:
《安定した仕事とは何か|収入・福利厚生・職場環境から考える》
この調査でわかること(3)
“中央値に近い感覚”も知ることができる
平均年収は、高収入の人が一部いることで数値が引き上げられます。
そこで役に立つのが、調査に含まれている年収階層別の人数データです。
例えば、
- 200〜300万円
- 300〜400万円
- 400〜500万円
という区分ごとの人数がわかるため、
「20代の多くがどの年収帯に集まっているのか」が明確になります。
(キャリアセッション|伴走型キャリア支援サービスの体験面談申込 )自分の年収が、世の中のどの位置にあるのかを客観的に把握できる
→ 希望年収の設定や企業選びがしやすくなる

20代の転職にこのデータがなぜ重要なのか
✔ 今の自分の年収が「妥当かどうか」を冷静に判断できる
感情ではなく、事実で判断できるようになります。
✔ 希望年収の“根拠”として使える
面接やエージェントとの相談で、説得力が生まれます。
✔ 将来のキャリアの伸び方がイメージしやすくなる
年齢ごとの年収推移がわかるため、迷いが減ります。
関連ページ:
《昇給・昇格が見込める会社の特徴と見抜き方》

まとめ:20代が転職で失敗しないための“基礎データ”
国税庁の民間給与実態統計調査は、転職活動をする20代にとって、
「年収の現実」を知るための最も信頼できるデータです。
- 日本全体の平均年収
- 年齢ごとの収入の変化
- 性別・雇用形態の違い
- 年収帯ごとの人数
- 将来の収入の伸び方のイメージ
これらが一つの調査で分かるため、
求人選び、希望年収の設定、キャリア設計のどれにも役立ちます。
キャリア全体を考えたい方は、
《20代男性のキャリア設計|結婚・収入・働き方をどう考えるか》
をあわせて読むと、より未来の見通しが描きやすくなります。
情報源(公的データ)
著者について
鈴木一世|現役大学教員・カウンセラー。
20代が迷う場面を、大学教育と相談支援の現場で見てきました。
息子が今、転職を考えており、あらためて20代の転職について調べてみたいと考えました。
データに基づいた客観的な情報提供を心がけています。
Twitter: @suzukiissei8
ブログトップ:https://isseisuzuki.org

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