「◯◯シリーズ」「シリーズもの」「シリーズ完結」・・・ドラマや小説でおなじみの「シリーズ」というカタカナ、日常でよく使いますよね。1話、2話、3話と、同じ世界がずーっと並んで続いていく、あの感覚。
実はこの「並んで続く」気分、英語の consecutive(連続した)と、そっくり重なります。consecutiveには、sequence(シークエンス:実はこの「並んで続く」気分、英語の consecutive(連続した)と、そっくり重なります。consecutiveには、sequence(シークエンス:連なり、連続)が隠れています。
3連休も、5連勝も、consecutive 一語で表現できる。「シリーズもののように、順番に並んで続いている」・・・そうイメージすると、意味はすっと入ってきます。
ただし、面白いのはここから。シリーズ(series)と consecutive、意味は兄弟なのに、中身のパーツは別の家系なんです。今日はその「並び」の正体を、真ん中に隠れた sequ から解いていきます。
「シリーズ」で consecutive のイメージをつかむ
まずは丸暗記に頼らない入り口として、「シリーズもの」を思い浮かべてください。
- ドラマの1話、2話、3話・・・
- 連続ドラマ、シリーズ小説、野球のワールドシリーズ
どれも「同じ枠の中で、順番に並んで続いていく」感覚です。この気分を、英語で「連続した」と形容詞にしたのが consecutive。
- three consecutive days(3日、シリーズ状に続いた)=3連休
- five consecutive wins(5勝、シリーズ状に並んだ)=5連勝
日本語でも「連戦」「連休」「連番」と言いますよね。「シリーズもの」の気分でつかむと、consecutive の使いどころが見えてきます。
consecutive を分解してイメージで覚える|真ん中の “sequ” が主役
consecutive をパーツで見ると、こうなります。
con(すっかり・そろって)+ sequ(続く/follow)+ ive(〜の性質の)
真ん中の sequ が意味の中心です。sequ は「続く・後についていく」。ここに con(すっかり)が乗ると、「バラバラにならず、そろって次々と続いていく」というイメージになります。それがそのまま consecutive(連続した)の意味です。
1勝、2勝、3勝・・・と、1つずつ順番に続いていく。3連休なら、1日目、2日目、3日目が途切れずに並ぶ。sequ(続く)と con(すっかり)を知っていれば、覚えるまでもなく見えてきます。
ここで種明かし|「シリーズ」と consecutive、家系は別
さきほど「シリーズもののように」でイメージをつかみましたが、正確には series と consecutive は語源が別家系です。
- series(シリーズ)・・・ラテン語 serere(結ぶ・つなぐ)が中心。糸でつないで「並べる」感じ
- consecutive・・・ラテン語 sequi(続く・後を追う)が中心。前のものの「あとを追って続く」感じ
「結んで並ぶ」の series と、「後を追って続く」の consecutive。結果としてどちらも「順番に並ぶ」を表すので、意味は兄弟のように重なります。でも中身のパーツをのぞくと、まったく別の家に生まれた言葉なんです。
だから今日の主役は、consecutive の中身にいる sequ(続く)。ここからネットワークが一気に広がります。
“sequ(続く)” でつながる単語ネットワーク
consecutive の意味の中心 sequ(続く・後についていく/ラテン語 sequi)を知っておくと、まったく別ジャンルに見える単語が一気につながります。
| 単語 | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| sequence | 順序、並び | 物事が続いていく「並び」 |
| sequel | 続編 | 前作の後に続くもの |
| consequence | 結果 | con(後に)+sequ=あとについてくるもの=結果 |
| subsequent | その後の | sub(すぐ後に)+sequ=続いて起こる |
| sequential | 連続的な、順を追った | sequ+ial=順番に続く |
| second | 2番目の、秒 | 「1番目に続くもの」がそもそもの意味 |
| pursue | 追い求める | pur(前へ)+sue(sequ)=どこまでも後を追う |
| execute | 実行する、遂行する | ex(最後まで)+sequ=やり切るまで follow する |
| ensue | 続いて起こる | en(中へ)+sue(sequ)=あとに生じる |
| segue | 切れ目なく移る | 音楽・動画で「そのまま次へ続く」あれ |
| obsequious | 媚びへつらう | ob(相手へ)+sequ=ひたすら相手に従う |
「sequ/sue/secu が入っていたら、たぶん”続く・後を追う”話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。とくに second(2番目=1番目に続くもの)や execute(最後までやり切る)は、言われて初めて「あ、そういうことか」と気づく仲間です。
おまけ|「シリーズ」の家系にはこんな仲間も
主役は sequ 一族ですが、フックに使った series(serere=結ぶ)の家系にも、身近な仲間がいます。ちょっとだけ覗いてみましょう。
- serial(連続の、シリアル)・・・series と同じ家
- insert(差し込む)・・・in(中へ)+sert=中に「結び入れる」
- assert(主張する)・・・as(〜へ)+sert=自分の意見に「自分を結びつける」
- sermon(説教)・・・言葉を「つないでいく」もの
「結ぶ・並べる」の家系(serere)と、「続く・後を追う」の家系(sequi)。日本語の「連続」「並び」は、この2つの家に分かれて棲んでいる・・・そう俯瞰すると、英語の語彙の見え方が変わります。
continuous との違い|どちらも「連続」だけど
「連続した」で紛らわしいのが continuous です。使い分けは、こう整理できます。
- continuous・・・切れ目がない状態。ずっとつながって途切れない。(例:continuous rain=降り止まない雨)
- consecutive・・・1つずつ、順番に続く状態。個別のものが並ぶ。(例:consecutive wins=1勝、2勝、3勝と並ぶ連勝)
数えられるものが順番に並ぶなら consecutive、途切れずひとつながりなら continuous。この一点で、たいてい迷わなくなります。
派生語|consecutive まわり
| 単語 | 品詞 | 意味 | 発音 |
|---|---|---|---|
| consecutive | 形容詞 | 連続した、立て続けの | コンセキュティヴ /kənˈsɛkjətɪv/ |
| consecutively | 副詞 | 連続して、続けて | ― |
| consecutiveness | 名詞 | 連続していること | ― |
TOEIC・英検での出題傾向
consecutive は、実務でよく使う実用語です。TOEIC では for the third consecutive year(3年連続で)、consecutive quarters(連続した四半期)のように、業績報告や統計の文でおなじみです。英検でも2級前後で見かける、押さえておきたい一語。「for + 数字 + consecutive + 期間」の形でひとかたまりにしておくと、そのまま使えます。
英文で確認|翻訳練習10問
英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。
- We had three consecutive days off.
- The team won five consecutive games.
- You have read this book for seven consecutive nights.
- These are consecutive numbers: three, four, five.
- She smiled for the third consecutive time.
- Small consecutive steps will take you a long way.
- The store broke its sales record for four consecutive months.
- Your consecutive efforts are starting to pay off.
- They spent two consecutive weekends by the sea.
- Each consecutive day, you grew a little stronger.
語源メモ|con と sequi が結ぶ言葉
consecutive は、ラテン語の動詞 consequi(「あとに続く・ついていく」)に由来します。
分けると con-(com=そろって・一緒に。ここでは”すっかり続く”と意味を強める働き)と、「続く・後を追う」を表す sequi。その過去分詞 consecutus から、フランス語 consécutif を経て英語に入りました。
さらに祖先までさかのぼると、インド・ヨーロッパ祖語の *sekw-(follow)にたどりつきます。
覚えておくと得なのが、真ん中の sequ。sequence・sequel・consequence・subsequent・second・pursue・execute など、たくさんの単語に共通する「続く・後を追う」の核です。
なお、入り口で「シリーズ(series)」を連想フックに使いましたが、正確には series は別家系。ラテン語 serere(結ぶ・つなぐ/PIE *ser-「並べる」)が語源で、serial・insert・assert・sermon などの一族です。意味は兄弟、家系は別・・・ここだけ正確に押さえておくと、鋭い人に聞かれても迷いません。
まとめ
consecutive は、con(すっかり)+ sequ(続く)+ ive で「途切れず次々と続く」=連続した。
- 入り口のイメージ・・・「シリーズもの」のように、順番に並んで続く
- 中身の主役・・・sequ(sequi=続く・後を追う)。sequence/sequel/consequence/second/pursue/execute などの一族へ
- 語源の断り・・・「シリーズ(series)」は別家系(serere=結ぶ)。イメージは兄弟、パーツは別
- continuous との違い・・・1つずつ数えられる連続かどうか
1勝、2勝、3勝。1日目、2日目、3日目。1つずつ、順番に。それが consecutive です。

- 語源・中心:con(すっかり)+ sequ(続く)+ ive =「途切れず次々と続く」
- sequ(続く)一族①身近:sequence/sequel/second
- sequ(続く)一族②発展:consequence/subsequent/pursue/execute
- 覚え方のヒント:入り口は「シリーズ」の気分/中身は sequ(続く)/series とは別家系
関連記事(内部リンク)
- sequence の語源(順序・並び)
- sequel の語源(続編・プリクエルと対で)
- contentious の語源(論争好き)※こちらは sequ- ではなく tend-(張る)系の別語源です
- 【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解 全リスト

翻訳練習の解答例
- 私たちは3連休を取った。
- そのチームは5連勝した。
- あなたは7晩続けて、この本を読んできた。
- これらは連続した数字だ。3、4、5。
- 彼女は3回続けてほほえんだ。
- 小さな一歩を続けていけば、あなたはずっと遠くまで行ける。
- その店は4か月連続で、売上記録を更新した。
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