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【語源で覚える】intercept|スマホの「キャプチャ」と同じ “つかむ”

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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サッカーやバスケの中継で聞く「インターセプト」。相手のパスを横から奪う、あの場面です。アメフトのイメージが強い方もいると思いますが、要は「途中で取る」ことなので、球技全般で使われます。

この言葉、カタカナのまま二つに割ると インター+セプト。前半のインターは、インターナショナル(国際=国と国の間)のインターです。問題は後半の セプト。ここに、この単語の意味の中心が入っています。

答えを先に言うと、cept は「取る・つかむ」。そしてこの「つかむ」は、あなたが毎日スマホでやっている キャプチャ(capture)と同じ家族です。画面をつかんで手元に残す、あのキャプチャ。横から奪うインターセプトと、画面を保存するキャプチャが、同じ一語から出ている・・・そう見えてくると、この一族は一気に覚えやすくなります。

※ この記事は、同じ cept を持つ conceptual(概念の)と対になっています。conceptual が「心にすっかり取り込む→概念」という考える側の話なら、こちらは「横から奪う」という動作の側。同じ「取る」でも、向かう方向が逆です。あわせて読むと、この一族の広さが見えてきます。

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intercept を分解してイメージで覚える|意味の中心は cept(取る・つかむ)

intercept をパーツで見ると、こうなります。

inter(間に)+ cept(取る・つかむ)

直訳すれば「間で取る」。AからBへ届くはずだったものを、その途中に割って入って取ってしまう。パスなら横取り、手紙や通信なら傍受、ミサイルなら迎撃。どれも「本来の宛先に着く前に、間で取る」という同じ絵です。

ここで覚えておきたいのは、cept は “つかむ” の形を変えた姿だということ。元はラテン語の capere(取る・つかむ)で、他の語とくっついて中に入ると、母音が変化して -cipere → -cept の形になります。だから単語の真ん中や後ろにいるときは cept、先頭に立つときは capt のまま出てくることが多い・・・この見分けがつくと、別の単語に見えていたものが一気に束になります。

  • 先頭に立つ姿 → capt:capture(キャプチャ)、captive、capable
  • 中・後ろに入る姿 → cept:intercept、concept、accept、except
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intercept の基本の意味と使い方

intercept は「(移動中のものを)途中で奪う・止める・傍受する」という動詞です。名詞としても使います。

  • intercept a pass(パスをカットする)
  • intercept a message(通信を傍受する)
  • intercept the ball(ボールを横から取る)

ポイントは、**「ただ止める」のではなく「自分の側が取る」**ニュアンスが入ること。動きのあるものに、横から手を出して奪い取る・・・その手の動きがイメージできれば十分です。

発音で一つ注意を。動詞は後ろにアクセントで /ˌɪntərˈsept/(インターセプト)、名詞は前にアクセントで /ˈɪntərˌsept/(インターセプト)。英語によくある、動詞と名詞でアクセントがずれるパターンです。

使い分け|intercept・block・interrupt

似た場面で使う語と並べると、輪郭がはっきりします。

語中心の意味違い
intercept途中で取る止めたうえで、自分のものにする
blockふさぐ進路をふさぐだけ。取るとは限らない
interrupt途中で断つ流れ・話を中断させる。会話で頻出

パスを止めて自分のボールにしたら intercept、シュートをブロックしただけなら block。話に割り込むのは interrupt です。

cept・capt(取る・つかむ)でつながる単語ネットワーク

intercept の意味の中心 cept/capt(ラテン語 capere=取る・つかむ)を押さえると、別ジャンルに見えていた単語が束になります。

単語意味イメージ
capture捕らえる、記録するつかんで手元に残す。画面のキャプチャもこれ
captive捕らわれた、捕虜つかまえられた状態
captivate魅了する気持ちをつかんで離さない
capable能力があるしっかりつかめる=こなせる
capacity容量、受け入れ能力どれだけつかんで抱えられるか
caption字幕、見出し内容をつかんで短くまとめたもの

そして、もう一つ。日本人が中学で最初に習う **catch(つかまえる)**も、実はこの一族です。ラテン語 capere がフランス語を通って形を変え、英語に入ったのが catch。「つかむ」という最も身近な一語が、intercept の意味の中心とつながっている・・・この事実だけで、cept を見たときの手がかりは十分です。

inter(間に)でつながる単語ネットワーク

もう半分の inter も、見渡すと身近な語ばかりです。

単語意味語源
international国際的なinter〈間〉+ nation〈国〉
internetインターネットinter〈間〉+ net〈網〉=網と網の間をつなぐ
interval間隔、休憩inter〈間〉+ vallum〈柵〉
interview面接、取材inter〈互いに〉+ view〈見る〉
interfere干渉する、邪魔するinter〈間に〉+ ferire〈打つ〉
intermediate中級の、中間のinter〈間〉+ medius〈真ん中〉

intercept は、この「間に(inter)」と「つかむ(cept)」が出会った場所に立っている単語。間に入って、つかむ。それだけです。

派生語|intercept まわり

単語品詞意味発音
intercept動詞途中で奪う、傍受する、迎撃する/ˌɪntərˈsept/
intercept名詞傍受、迎撃、(数学)切片/ˈɪntərˌsept/
interception名詞傍受、インターセプト(スポーツ)/ˌɪntərˈsepʃən/
interceptor名詞迎撃機、横取りする者/ˌɪntərˈseptər/

TOEIC・英検での出題傾向

正直に書くと、intercept は TOEIC の頻出語ではありません。ビジネス文書より、ニュース・スポーツ・通信の文脈で出る語です。一方、英検では準1級以上の読解で見かけます。

ただ、この単語の価値は出題頻度より一族の広さにあります。capture・capable・capacity・accept・concept は、どれも TOEIC・英検の頻出語。intercept を入り口に cept/capt の形を覚えておくと、そちらの読み取りが速くなります。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. He intercepted the pass and ran down the court.
  2. Thick leaves intercept the sunlight before it reaches the ground.
  3. You can intercept a small worry before it grows into a big one.
  4. A kind word intercepted her bad mood that morning.
  5. The goalkeeper intercepted the ball with one hand.
  6. Try to intercept your own harsh thoughts and ask if they are really true.
  7. She intercepted the falling cup just in time.
  8. Good habits intercept stress before it piles up.
  9. If you intercept the problem early, the fix is usually simple.
  10. No one can intercept the kindness you have already given someone.

語源メモ|capere が中に入ると cept になる

intercept は、ラテン語 intercipere(間で取る・通りすがりに奪う)の過去分詞 interceptus に由来します。中身は inter(間に)+ capere(取る・つかむ)。さらに遡ると、印欧祖語の *kap-(つかむ) に行き着きます。

英語に入ったのは1400年ごろ。最初は「(線を)切り取る」「(病気の)広がりを防ぐ」といった意味で使われていました。スポーツで投げられたボールを指す名詞の用法は1821年、秘密の通信を指す用法は1942年と、かなり後のものです。アメフトやサッカーでおなじみの使い方は、この単語の歴史から見れば新顔ということになります。

形の話も一つ。capere が他の語と結びついて中に入ると、母音が弱まって -cipere → -cept に変わります(intercipere → interceptus)。同じ変化は accept(ad+capere)、except(ex+capere)、concept(con+capere)でも起きています。だから「先頭なら capt、中や後ろなら cept」という目安が成り立つわけです。

まとめ

intercept は、inter(間に)+ cept(取る・つかむ)で「途中で割って入って、奪う」。

  • inter・・・間に。international/internet/interval などの一族へ
  • cept/capt・・・取る・つかむ。capture/captive/capable/capacity、そして catch へ
  • 見分けの目安・・・先頭なら capt、中や後ろなら cept

相手のパスも、スマホの画面も、同じ「つかむ」。intercept は、その一族への入り口です

intercept の語源ワードマップ。中心は intercept(=間に入って、つかむ)で、inter(間に)+cept(取る・つかむ)に分解。cept・capt(つかむ)系(capture / captive / captivate / capable / capacity / caption / catch)、inter(間に)系(international / internet / interval / interview / interfere / intermediate)、覚え方のヒント(セプト→キャプチャと同じ「つかむ」)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:inter(間に)+ cept(取る・つかむ)=「途中で割って入って奪う」
  • 覚え方のヒント:セプト → キャプチャ(capture)と同じ「つかむ」
  • cept/capt(つかむ)一族:capture/captive/captivate/capable/capacity/caption/catch
  • inter(間に)一族:international/internet/interval/interview/interfere/intermediate

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翻訳練習の解答

  1. 彼はパスを奪って、そのままコートを駆け下りた。
  2. 厚い葉が、地面に届く前に日ざしを受け止める。
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  4. あの朝、やさしい一言が彼女の不機嫌を途中で止めてくれた。
  5. キーパーは片手でボールを止めた。
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  10. あなたがもう誰かに手渡したやさしさは、誰にも横取りできない。

BSL(Business Service List)集録語

この単語は Business Service List(BSL) に集録されています。BSLはビジネス英語のコーパスから抽出された1,700語のリストで、これらを覚えればビジネス文書・会議・メールで使われる語彙の約97%をカバーできます。仕事で英語を使う場面で効いてくる一語です。
出典:New General Service List Project