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なぜ日本人は英語の苦手意識が強いのか

日本人は英語が苦手なのではなく苦手意識が強いというのはわかりました。

その理由はどんなところにあるのでしょう?

いろいろな理由がありますね。

その中でも「納得!」という理由を取り上げてみましょう。

英語が好き の3段階

 過去に中学生・高校生・大学生を対象としたアンケート調査を分析したところ、「英語が好き」の内容には、次の3つの段階があることがわかりました。

  • 第1段階 「英語が好き」=英語の先生が好き
  • 第2段階 「英語が好き」=その先生の授業が好き
  • 第3段階 「英語が好き」=英語の勉強そのものが好き

 そうなると、英語の先生との相性が悪いと、英語はずっと好きになれないということになってしまいます。

 英語の苦手意識が強くなるタイミングとして多いのが、高校入学直後です。高校に入って急に英語の教科書に出てくる単語の数が増えた。そうおっしゃる大学生結構多いです。

 高校に入ると覚える単語数もすごく増える。さらに、英語の先生と相性が合わない。その結果、授業が好きになれない。それで英語の勉強あきらめる。もったいなくありませんか? このブログでは授業に頼らなくても英語の勉強ができるようになる方法を解説しているので、ぜひご活用下さい。

テストの点数が低いから

 英語の苦手意識が強い一番の理由がこれではないでしょうか。「英語が苦手だと思う人?」と聞いて手を挙げる方は多いですが、この基準は学校のテストの点数や偏差値がほとんどではないでしょうか。それ以外に自分の英語力を判断する方法、学校では教えてくれませんから。

 英語の先生と相性が悪い、授業が嫌いになる、そうなればテストの点数が低くなるのは当然の流れです。特に、英語の出来不出来を知る方法は、テストの点数以外にない、というより教えてもらえないのが実情でしょうから。英語苦手の無限ループからいつまでたっても抜け出せません。

関連リンク(リンクはこの記事の最後にあります)
テストの点数以外に自分の英語力が伸びたことを確認する方法

悪い自意識過剰

 テストの点数が低いという理由で、「自分が英語を使っても間違いだらけで恥をかく」という意識が強くありませんか? 「ネイティブは、自分の使う英語の間違いをいちいちチェックしている」という、理由のない思い込みをしていないでしょうか。それこそ、自意識過剰です。悪い意味での。

 もともと、ネイティブであっても、英語のミスはするものです。ましてや、生まれてから日本で過ごす時間が圧倒的に多い私たちは、英語を使っても何らかのミスはたくさんしているんです。でも・・・

 「お前の英語、これがおかしい」などと言うネイティブに会ったことは一度もありません。英語ネイティブではない人は、自分の英語に間違いがあることはよくわかっていますから、余計そんなことは言いません。

 よくあるのは、日本人同士英語でしゃべっていると、「その英語はおかしい」と言われる場合があります。なんで日本人のあなたに言われなくちゃならなんですか? と聞きたくなります。そう言っている人も、英語を使っている時に、間違ってるんです。

 日本人以外の人で、英語を使う人は、文法上のミスはほとんど指摘しません。ミスよりも、相手が何を言いたいのかということの方に大きな関心があるんです。

「勉強しなければできるようにならない」幻想

 英語は、使いながら段々できるようになるものです。でも多くの日本人は、ミスを恐れるあまり、英語を使いたがりません。「できない→使わない→できるようにならない」の悪循環です。

 「英語を勉強してから使うからいいもん」という方もいらっしゃるかもしれません。じゃあ、どのくらい勉強してから使いますか? TOEICで600取ってからですか? それとも700超えてから? 何年勉強すればいいのでしょう・・・。

 海外では「中間言語(interlanguage)」という考え方が一時期流行しました。外国語を勉強する人はすべて、初心者からネイティブ並みになるまでの中間の段階にいる。だから、ミスを直すというような考え方ではなくて、ミスには寛容になろう。そして、使いながら自分でそのミスに気付くように訓練しよう、というような考え方です。

 自分が何か英語で言ってみて、相手にうまく伝わらなかった時、相手はどうすると思いますか? 「こういうこと?」とやさしい英語で言い換えて言ってくれると思います。そうやって教えてもらう表現は頭に残りやすいのです。

 「あの時、こう言いたかったのにうまく言えなかったけど、相手が言い直してくれたからどう表現すればいいのかがわかった」というように英語を吸収していくというわけです。こういうエピソードがある方が、記憶に残りやすいのです。

関連リンク(この記事の最後にあります)
エピソード記憶

 勉強の途中でも勇気を出して使ってみる。英語によるコミュニケーションの第一段階で必要なのは、度胸8割+単語力2割です。単語力は使えば使うほど増えていきます。最初は文にして言えなくてもいいんです。徐々にフレーズが出てくるようになり、そのうち文として英語を言えるようになっていきます。

少し話が長くなりましたので、次の記事では面白い例を取り上げましょう。

次の記事:ルー大柴と長嶋茂雄氏

関連リンク(準備中)
テストの点数以外に自分の英語力が伸びたことを確認する方法
エピソード記憶

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