コスメ関係でよく出てくるカタカナ語に、「エステ」があります。これは「エステティク(esthetic)」を短くしたものです。
esthetic, aestheticの語源は、perceptive(知覚的な、敏感な)で、美的なセンスに関する単語であると言えます。
カタカナ語 エステ の派生語
エステ関係の派生語はあまり多くありませんが、以下のように、「美」に関するものがいくつかあります。やや専門的な単語になりますので、美術や美容などの専門領域に係わる方は覚えておくとよいかもしれません。
esthetic | 美的な、美に関する | エスセティック |
aesthetic | 美的な、美学的な | エッセティック |
aesthetics | 美学、美的感覚 | エッセティックス |
aesthete | 審美家、美の鑑賞者 | エスシート 「アスリート」が競技者という意味であることを思い浮かべると覚えやすいかもしれません。 |
thの発音が入っているため、発音は難しいと思います。Google翻訳等でスピーカーマークをタップして、自分で聞いて確かめて下さい。上の表に示したのは例ですので、自分で聞こえたままをカタカナでノートに書きこむようにしましょう。
関連リンク:カタカナ語英単語
estheticの語源的意味
「esthetic(エステティック)」は、美的感覚や美に関するものを指す言葉で、特に感覚や美に対する感受性に関わる概念として使われます。この言葉の語源を理解するには、古代ギリシャ語からの変遷に注目する必要があります。
語源的知見
- ギリシャ語の起源: 「esthetic」の語源は、古代ギリシャ語の「αἰσθητικός(aisthētikos)」に由来します。このギリシャ語は「感覚に関する」「感知できる」という意味を持ち、動詞「αἰσθάνομαι(aisthanomai、感覚する、知覚する)」から派生しています。ここでの「αἰσθάνομαι」は「感覚的に理解する」「感じ取る」という意味を持つため、元々は美に限らず「感覚を通して得られる知覚全般」を指していました。
- ラテン語を経て英語へ: 古代ギリシャ語の「aisthētikos」は、後にラテン語「aestheticus」に変わり、感覚や知覚に関連する意味で使われました。このラテン語が17世紀から18世紀にかけて英語に借用され、「aesthetic(esthetic)」という形で「美に関する」「美的な感覚」という意味を持つようになります。
- 綴りの違い: 英語には「aesthetic」と「esthetic」という2つの綴りがありますが、これにはアメリカ英語とイギリス英語の違いが反映されています。イギリス英語では「aesthetic」が一般的で、アメリカ英語では「esthetic」の方が好まれます。どちらも同じ語源を持ち、意味も同一です。
現代の意味
「esthetic」は現代では「美に関する」「美的な」という意味で使われ、特に芸術やデザイン、感覚的な美の評価において用いられます。美的感覚を刺激するもの、またはその感覚自体を指す際に使われることが多いです。また、感覚を通じて経験する美的な快感や感動にも関連します。
要するに、「esthetic」はその語源的知見から、「感覚を通じて得られる美の感覚」という意味合いを持っており、古代ギリシャ語の「感知する」という概念が派生し、今日では主に「美」に関する用語として発展してきた言葉です。