PR

カタカナ語 コスメ で学ぶ英単語 モイスチャー

 コスメ業界で、モイスチャー(moisture)と言えば保湿。moistureのもとになる単語はmist(霧)です。mist, moistというパーツを含んだ単語は、湿気や湿度、霧に関係する意味とおおまかに覚えておきましょう。

カタカナ語 モイスチャーの派生語

mist霧、もや(微細な水滴が空気中に浮かんでいる状態)
misty霧がかかった、ぼんやりした(霧で視界が悪くなる状態)mist+y
moisture湿気、水分(空気や物質中に含まれる水分)moist+ure
moist湿った
(少量の水分を含んでいる状態)
moisturize保湿する、潤いを与える(特に肌に水分を補給すること)moist+ur+ize

moistureの語源的意味

「moisture(モイスチャー)」の語源は、湿気や水分を意味する現代の使い方に至るまで、興味深い歴史的背景を持っています。

語源的知見

  • ラテン語の起源: 「moisture」の語源は、ラテン語の「mūcidus(湿った、かびの生えた)」や「mūs(粘り、腐敗)」に由来します。これが中世ラテン語の「mōiāre(湿気を与える)」に発展しました。
  • 古フランス語の影響: ラテン語から派生した「mūcidus」は、古フランス語では「moiste(湿った)」という形で使われるようになりました。この「moiste」が英語に借用され、現代の「moist」と「moisture」という単語に発展しました。
  • 接尾辞 “-ure”: 「-ure」はラテン語から借用されたフランス語の接尾辞で、状態や性質を表す名詞を作ります。このため、「moisture」は「湿った状態」や「湿気」を指すようになりました。

現代の意味

「moisture」は、現代英語では「湿気」や「水分」を意味し、特に空気中や物体の表面に存在する水分を指すことが一般的です。この単語の語源を振り返ると、ラテン語や古フランス語の「湿気」「粘り気」といった概念が、現代の使用法にも色濃く残っていることがわかります。

要するに、「moisture」はその語源的知見から、「湿った状態や性質」を意味する言葉として、長い歴史を経て現代に至っていると言えるでしょう。

mistの語源的意味

 「mist(ミスト)」は、薄い霧や霞(かすみ)を指す言葉で、その語源をたどると古英語やゲルマン語に起源があります。

語源的知見

  • 古英語の起源: 「mist」は古英語の「mist(霧、霞)」に由来します。古英語では、空気中に漂う薄い霧や視界を遮る水滴を指すために使われていました。この古英語の「mist」は、そのまま現代英語に受け継がれています。
  • ゲルマン語の影響: 古英語の「mist」はさらにゲルマン語に遡ることができます。ゲルマン祖語の「*mīhstu-」や古高ドイツ語の「mīst」もまた、「霧」や「薄い霧」を意味しており、ゲルマン語派の言語全般に共通した語彙として存在していました。これらの単語は、「霧」や「水分を含んだ空気の状態」を指す際に使われました。
  • 印欧語族との関係: 「mist」の起源は、印欧語族の「*meigh-」という語幹に由来するとも言われており、これは「水気」「湿ったもの」を意味します。この語幹が、さまざまなヨーロッパ言語で「霧」「水分」を表す単語として形を変えて残っています。

現代の意味

 現代英語での「mist」は、薄くて視界を遮るような水分を含んだ空気、すなわち「霧」や「霞」を意味します。また、「mist」には「微細な液体の粒子」や「スプレー」なども含まれるようになり、化粧品や調湿の文脈で「ミストスプレー」などとしても使われます。

 要するに、「mist」はその語源的知見から、古英語やゲルマン語に起源を持ち、「霧」や「水分を含む薄い空気」を表す語として長い歴史の中で進化してきた言葉です。

タイトルとURLをコピーしました