conditionをパーツに分割すると、con+di+tionとなります。con-は、communicationのcom-と同じ意味で「一緒」という意味です。di-は、dictionaryのdi-。辞書は言葉の意味をまとめたものですから、di-は「言葉」という意味を持ちます。di-の読み方は日本語の「字」に似ていますね。
一緒に(con-)言葉(di-)にするということで、言葉にし合って状況や条件を確認するというのがconditionの意味ということです。
conditionの派生語
単語 | 意味 | 発音(カタカナ表記) |
---|
condition | 状況、条件 | コンディション |
conditional | 条件付きの、条件的な | コンディショナル |
conditioner | コンディショナー、調整剤 | コンディショナー |
conditioned | 条件付けられた、慣らされた | コンディションド |
unconditioned | 無条件の、慣らされていない | アンコンディションド |
conditioning | 調整、条件付け | コンディショニング |
precondition | 前提条件 | プリコンディション |
conditionの語源的意味
「condition(コンディション)」という言葉は、私たちが日常生活でよく使う「状態」や「条件」という意味を持っていますが、その語源をたどると、もっと深い意味と歴史が見えてきます。その語源と意味について説明していきますね。
まず、「condition」の語源は、ラテン語の「condicio(コンディキオ)」という言葉にさかのぼります。この「condicio」という言葉は、「con(共に)」と「dicere(言う)」が組み合わさったものです。「con」は「一緒に」という意味で、「dicere」は「言う」や「話す」という意味があります。つまり、「condicio」はもともと「一緒に言うこと」や「取り決めたこと」を意味していました。
この言葉がラテン語からフランス語に取り入れられた時、「condicion(コンディション)」という形になりました。その時には「約束」や「契約」という意味が強くなり、何かをするための「条件」や「取り決め」というニュアンスを持つようになったのです。ここから、「ある状況を作り出すための条件」という考え方が生まれてきました。
その後、英語に「condition」という形で取り入れられた時には、さらに意味が広がっていきました。「条件」だけでなく、「状態」や「状況」といった意味も持つようになったのです。たとえば、「健康状態」や「天気の状態」といった具合に、何かがどのような様子であるかを表す言葉として使われるようになりました。
たとえば、「The condition of the car is good.(その車の状態は良いです)」という場合、「condition」は「状態」という意味になります。また、「You can join the club on the condition that you follow the rules.(ルールを守るという条件でクラブに参加できます)」と言うと、「condition」は「条件」という意味になります。ここでは、何かをするための「約束ごと」や「前提条件」というニュアンスが込められています。
このように、「condition」という言葉は、もともとは「一緒に話し合って決めたこと」や「取り決め」という意味から始まり、その後、「状態」や「状況」という意味を持つようになりました。語源を知ることで、「condition」という言葉が持つ「何かを決める」「ある状態に置かれる」といったニュアンスを感じ取ることができるようになります。
現代でも「condition」という言葉は、いろいろな場面で使われます。たとえば、スポーツ選手が「体調が良い」と言う時に「My condition is great today.(今日はコンディションが良い)」というように使ったり、何かを契約する時に「契約条件」という形で使われたりします。語源を理解することで、こうした「condition」の幅広い使い方をより深く理解できるようになるでしょう。
「condition」は、ただ単に「状態」や「条件」を意味するだけでなく、「取り決められたこと」や「ある状況のもとにある」というような、本質的な部分を含んでいる言葉なんだと覚えておいてください。