日本のサービスは、「おもてなし」として世界的に有名です。ここでは、サービス(service)に関する派生語をご紹介します。
カタカナ語 サービスとその派生語
単語 | 意味 | 発音 |
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service | サービス、奉仕、業務 | サービス |
serve | 仕える、サービスを提供する | サーブ |
serviceable | 使える、役に立つ | サービサブル |
lip-service | 口先だけの敬意 | リップサービス |
in-service | 勤務中の、現職の | インサービス |
self-service | セルフサービス、自己奉仕 | セルフサービス |
eye-service | 裏表のある(監視されている時だけの)働き | アイサービス |
disservice | 害、不親切 | ディスサービス dis-は「ディする」のdis-。否定をあらわす。 |
serviceperson | 軍人、サービス業従事者 | サービスパーソン serviceには「兵役」という意味合いがある |
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serviceの語源的意味
「service(サービス)」という言葉は、現代では「サービスを提供すること」や「他人に役立つこと」を意味しますが、その語源をたどると、ラテン語の「servitium(セルウィティウム)」に由来しています。この「servitium」という言葉は、「奴隷であること」や「仕えること」という意味を持っていました。
「servitium」のもとになったのは、ラテン語の動詞「servire(セルウィーレ)」で、これは「仕える」「奉仕する」という意味です。そして、「servire」はさらに「servus(セルウス)」という言葉に由来します。「servus」は「奴隷」や「召使い」を指していたため、もともとの「service」には「仕えること」や「他の人のために働くこと」という意味が込められていたのです。
このような語源的な背景から、「service」という言葉は、「自分よりも他の人のために行動する」「誰かの役に立つために働く」という意味を持つようになりました。
現代では、「service」という言葉はとても幅広く使われます。たとえば、「customer service(顧客サービス)」は、お店や企業がお客さんに対して提供するサポートやお手伝いを意味します。また、「public service(公共サービス)」は、政府や自治体が市民に提供する交通や医療、教育といった社会のためのサービスを指します。
さらに、「serve」という動詞も「service」から派生しており、「仕える」「提供する」という意味で使われます。たとえば、「The waiter serves food(ウェイターが料理を提供する)」という場合、「serve」はお客様に料理を出すという行為を意味します。
このように、「service」という言葉には「他の人のために行動すること」「何かを提供すること」という意味があり、その語源を知ることで「service」がもともと「仕える」「奉仕する」という考え方から生まれたことが理解できます。
「service」という言葉を使うとき、そこには「他の人を助ける」「何かを与える」という大切な意味が込められています。語源的な知識を知ることで、「service」という言葉が持つ本当の意味や価値をより深く理解できるでしょう。