ミステリーもよく聞くカタカナ語の1つです。mysteryとつづりが似ている単語にmist, mistyがあります。「霧のかかった(状態)」「ぼんやりした」ということで、神秘的な雰囲気をかもしだす点では意味が似ています。
カタカナ語 ミステリーの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
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mystery | 謎、神秘 | ミステリー 2023年度大学入学共通テスト既出 |
mysterious | 神秘的な、不思議な | ミステリアス |
mystic | 神秘的な、秘教の | ミスティック |
mystagogue | 秘儀の案内者、秘教の導師 | ミスタゴーグ |
mystique | 神秘性、魅力 | ミスティーク |
misty | 霧のかかった ぼんやりした | mistは霧がかかった状態 |
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mysteryの語源的意味
「mystery(ミステリー)」という言葉は、「謎」や「不思議なこと」を意味します。映画や小説などで使われるときには、事件や出来事の秘密や真相がわからない状況を指すことが多いですね。この「mystery」という言葉の語源をたどると、古代ギリシャ語の「μυστήριον(mystērion:ミステーリオン)」に行き着きます。
「μυστήριον(mystērion)」は、「秘密」や「秘儀(ひぎ:秘密の儀式)」を意味していました。この言葉の元になったのは、動詞「μυεῖν(myein:ミュイン)」で、これは「目や口を閉じる」という意味を持っていました。つまり、何かを秘密にして隠しておくことや、特定の人だけに教えられるような神聖な儀式のことを指していたのです。
この「mystērion」がラテン語の「mysterium(ミステリウム)」となり、さらに古フランス語の「mistere(ミステール)」を経て、英語の「mystery」という言葉になりました。そのため、「mystery」という言葉には、「何かが隠されていて、簡単にはわからないもの」という意味が込められています。
たとえば、探偵小説や映画の「mystery」では、事件の真相や犯人が最後までわからないまま進むことが多いですよね。このような場合、真実が「隠されている」状態なので、「mystery」と呼ばれます。また、「the mystery of the universe(宇宙の謎)」という表現では、宇宙の広がりや成り立ちについて、まだ解明されていないことが多いことを指しています。
さらに、「mystery」には「神秘的なこと」や「理解しがたいもの」という意味も含まれています。たとえば、「mystery of life(生命の神秘)」というと、生命がどのように生まれ、なぜ存在するのかといった、私たちにはまだ完全に理解できていないことを表しています。
このように、「mystery」という言葉には、語源から「何かが隠されている」「簡単にはわからない」という意味が含まれていることがわかります。だからこそ、私たちが解明したいと思うことや、まだ理解できていないことを「mystery」と呼ぶのです。
皆さんも、「mystery」という言葉に出会ったとき、その背景にある「隠された秘密」や「理解しにくいもの」という意味を思い出してみてください。語源を知ることで、「mystery」が持つ本当の意味や魅力をより深く感じることができるようになるでしょう。