コーチングの基本は「考え」「気づく」ことです。ただ、考えるためにはその素材が必要です。ここでは「洗濯機の商品開発を行うためのプレゼン資料を作る」という課題の前に行うコーチングのスキルをご紹介します。
ブレーンストーミング

ブレーンは「脳」、ストーミングは「嵐」。頭の中をあらしが通り過ぎるように、次から次へと頭の中にある知識や経験をどんどん出すというものです。ゲーム感覚でできるのですが、発想力をきたえるためには大変重要な取り組みです。3人の若手を相手にすることを想定します。
手順は次の通りです。
- 小さい紙を10枚各自に渡す。
- 消費者が洗濯機を選ぶ基準を10個書き出させる。
- 3人で30枚の基準が出る。
- 重複しているものをまとめて別の場所に積んでおく。
- 残った基準をよく観察する。
ここで重複している基準は、比較的多くの人が選びやすい基準であろうという予想を立てます。
ランキング
その次はランキングです。次のような手順で取り組みます。
- 重複していない基準をよく見て、似ているものは1つのカテゴリーにまとめる(カテゴリーごとに名前を付けるとよい)。
- カテゴリーごとに消費者が重視しそうな基準を各自順番に並べてみる。
- 並べた順番は3人とも違っていることが多いので、なぜそのような違いが生じたのか議論させる。
- それぞれの基準について、Google検索で何件ヒットするか調べて数字を記入する(3人が重複したものも検索数を記録する)。
- 検索数が多いほど、消費者が重視しそうなものであるだろうと予想をする。
- 自分たちが並べた順番と、Googleの検索数の多さで並べ変えたものが、どの程度一致しているか、どの程度異なるかを観察する。
こうすることで、自分たちの意識と消費者の意識がどの程度違っているのか、同じなのかがわかります。
さらに、自分たちが考えたものとは異なる基準はないかを考えてもよいでしょう。異なる基準が新しい商品開発のきっかけになるかもしれません。
準備作業
洗濯機を選ぶ基準も思い浮かばないという新人がいるかもしれません。普段使っていないと出てこないものです。そういう場合、指導者はある程度の例を用意しておく必要があります。
ChatGPTなどの生成AIは、「消費者が洗濯機を選ぶ基準をネットで調べて10個順位別に並べて下さい。」と指示すれば、基準を次のように出力してくれます。
【ChatGPTの出力結果】_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
消費者が洗濯機を選ぶ際に重視する10の基準を、一般的な優先順位に基づいて以下にまとめました。
- 洗濯容量:家族の人数や洗濯頻度に応じて、適切な容量を選ぶことが重要です。
- 洗濯方式(縦型・ドラム式):洗浄力や省エネ性、設置スペースに合わせて、縦型かドラム式かを選択します。
- 乾燥機能の有無:天候に左右されずに洗濯物を乾かせる乾燥機能の有無を確認します。
- 設置スペースとサイズ:洗濯機を設置する場所の寸法や扉の開閉方向を考慮し、適切なサイズを選びます。
- 静音性:夜間や早朝に洗濯を行う場合、運転音が静かなモデルを選ぶと安心です。
- 省エネ性能:電気代や水道代を節約するため、省エネ性能の高いモデルを検討します。
- 洗剤自動投入機能:洗剤や柔軟剤を自動で適量投入してくれる機能があると便利です。
- お手入れのしやすさ:洗濯槽の自動お掃除機能など、メンテナンスが容易なモデルを選ぶと手間が省けます。
- 価格:予算内で、必要な機能を備えたモデルを選択することが大切です。
- デザイン:インテリアや好みに合わせて、デザイン性も考慮すると満足度が高まります。
これらの基準を参考に、ご自身のライフスタイルやニーズに合った洗濯機を選ぶことが重要です。
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指導者はあらかじめ、こうした内容をカードにして新人に配ってもよいでしょう。慣れてくれば、10個の基準を15個、20個に増やすなどしてもよいかもしれません。
これらの基準は、年齢層や年収、地域によっても差が出てくる場合があります。こういした点も議論のテーマとなります。
これもChatGPTに聞いてみるとある程度の回答を得ることができます。
この基準の中で20代が一番選ぶ基準はどれ?_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
20代の消費者が洗濯機を選ぶ際に最も重視する基準は、洗濯容量です。一人暮らしや二人暮らしが多いこの世代では、日々の洗濯物の量や洗濯の頻度に適した容量の洗濯機を選ぶことが重要視されています。例えば、1人につき1日約1.5kgの洗濯物が出るとされており、二人暮らしの場合、7kg前後の洗濯機が適しているとされています。
また、洗濯機の容量は、洗濯物の量やライフスタイルに合わせて選ぶことが推奨されています。例えば、3人~4人家族の場合、8kg~10kgの容量が適しているとされています。
これらの情報から、20代の消費者は自身の生活スタイルに合わせて適切な洗濯容量の洗濯機を選ぶ傾向が強いことがわかります。
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これらはあくまでネットでの調査結果を反映したものなので、正確さについては別途調べる必要があります。が、おコーチングスキルの1つとして、参考程度に使っていただけるとよいのではないかと思います。