ジャスト(just)は「ちょうど」という意味のカタカナ語です。「ちょうど」というのは、何かに偏ることがなく、「適切な」状態を指します。片方もしくは1つに偏ることがないということで「正義」という意味が加わります。
adjust(ad+just)は、「ちょうどにする」ということから「調整する」という意味になります。
派生語には次のようなものがあり、よく出てくる単語ですのでチェックしておいて下さい。
justly | 公正に 正しく | just+ly |
justice | 公正 正義 | just+ice |
injustice | 不正 不公平 | in+just+ice |
justness | 正しいこと 正しさ | just+ness |
justify | 正当化する | just+ify |
unjust | 不公平な 不正な | un+just |
justification | 正当化 | just+ifi+ca+tion |
adjust | 調整する 合うようにする | ad+just 2024年度大学入学共通テスト既出 |
adjustable | 調整できる | ad+just+able |
adjustment | 調整 | ad+just+ment |
adjustor | 調整するもの アジャスター | ad+just+or |
readjust | もう1度調整する | re+ad+just |
その他の派生語としては、judge(ジャッジ 正しいことを判断する人=裁判官・審査員)やjudicial(裁判の 構成な)があります。
関連リンク:カタカナ語英単語
justの語源的意味
「just(ジャスト)」という言葉は、「ちょうど」「正確に」という意味や、「正しい」「公平な」という意味で使われます。この言葉の語源をたどると、ラテン語の「justus(ユストゥス)」に行き着きます。
ラテン語の「justus」という言葉は、「正しい」「公平な」「法律に従った」という意味を持っていました。この「justus」はさらに、「法律」や「正義」を意味するラテン語の「jus(ユス)」に由来しています。「jus」という言葉は、物事の正しさや法律、規則といった「正当なもの」を指していたのです。つまり、もともと「just」という言葉には「正義にかなった」「公平である」という意味が込められていました。
このように、「just」という言葉は、もともと「正しいこと」や「正義に従うこと」という意味があり、そこから「ちょうど」や「正確に」という意味が派生してきました。たとえば、「just in time(ちょうど時間通りに)」という表現は、「正確なタイミングで」という意味で使われます。この場合、「just」は「正確さ」や「ぴったり」というニュアンスを持っています。
また、「That’s not just(それは正しくない)」というと、「それは公平ではない」や「それは正義に反している」という意味になります。このように、「just」という言葉には、「正しい」や「公平な」という意味が強く含まれています。
さらに、「just」は日常会話でもよく使われ、「ただ~だけ」という意味でも使われます。たとえば、「I’m just looking(ただ見ているだけです)」という場合、「ただ」という言葉で強調することによって、「他には何もしていない」というニュアンスを伝えています。この使い方でも、「正確に」や「まさにその通り」という意味がもとになっています。
語源を知ることで、「just」という言葉がもともと「正しい」「公平な」という意味から生まれ、そこから「ちょうど」「正確に」といった意味に広がっていったことが理解できます。
このように、「just」という言葉には「正しさ」や「正確さ」という根本的な意味があることを知ることで、その使い方や意味がより深く理解できるようになります。