今日も英語の勉強がんばってるようですね。
えらい!
そうなんです。でも、何度も辞書で意味を調べなくちゃだから
結構大変で・・・。
それはそうでしょうね。
英語が嫌いになる理由の中でも英文が難しいというのが多いと思いますよ。
そうなんですよお
どうしたらいいですか?
おまかせ下さい。自分に合った難易度の英文がわかる方法と、基本的な英文を読むことの重要な意味を今日は説明しましょう。
英語力に合っていない英文を読むのはNG!
あなたが普段読んでいる教科書やテキスト、自分の英語力に合っていると思いますか?自分の英語力に合っていない教科書やテキストは、かなり時間と手間暇かけないと、英語力の伸びにはつながりにくいのです。
でも手間暇かけるの、いやですよね。だいたい皆さん、そうやって英語が嫌いになっていくんです。
自分に合った英文の難易度を知るたった1つの方法
では、自分に合っているかどうかは、どうすればわかるのでしょう。これは実に簡単です。100語の英文であれば、その中に発音がすぐ出てこない英単語が2つもしくは3つ以上あれば、その英文は自分に合っていないと判断できます。
独自の研究データや海外の研究で次のようなことがわかっています。
発音がすぐ出てこない単語の数を2倍もしくは、2.5倍、意味が十分定着していない英単語がある。
わからない英単語が5%以上ある場合、わからない英単語の意味を前後関係から推測することは難しい。
そうなると、100語の英文のうち2個から3個、発音がすぐ出てこない単語がある英文は、辞書を頼りにするなどしないと、自力では読めないということになります。
辞書を引かなければ読めない英文。読む気になりますか? おそらくならないと思うのです。
英単語の数を数えてパーセントを出すことも可能です。
計算の仕方
具体的な計算方法を以下説明します。算数レベルの計算ですが、必要なければ飛ばして結構です。
読んでいる英文を見て、発音がすぐ出てこない英単語に線を引くだけです。そして次の手順で合っているかどうかを確認して下さい。
- その段落に英単語がいくつあるか数える(A)
- 発音がすぐ出てこない英単語の数を数える(B)
- (B)を(A)で割って100をかける
これで、その段落に発音がすぐ出てこない英単語が何パーセントあるかがわかります。この数字が、3%より大きい場合、その英文は自分の英語力に合っていないと判断できます。つまり、辞書を引かないと内容理解ができない英文ということです。
「3%なんてたいしたことないじゃん」と思うかもしれません。でも、よく考えてみて下さい。
- 1ページ目に意味のわからない単語が3つあるから辞書で調べました。
- 2ページ目にも意味の分からない英単語が3つあるから辞書で調べました。
- 3ページ目にも意味のわからない英単語があるから辞書で調べました。
この段階で1ページ目に調べた単語、完全に忘れてませんか?
英語力、特に英単語の力を付けるためには、辞書でできるだけ調べず、楽に読める英文をたくさん読むことが必要です。その理由は、この後説明します。
→一度にすべてを詰め込まない英語の勉強法
こちらも参考にして下さい。
読めば読むほど英単語の力が付く!
適切な難易度の英文、つまり自分に合った英文を読むことで、自然と単語力が付きます。
これを専門用語で、付随的語彙学習(incidental vocabulary learning)と言います。単語の意味が、どんどん頭にくっついてくる感じです。
意味がわからない単語が全体の3%未満であれば、なんとかわからない単語の意味を推測できます。意味がわからない単語が何度か出てくれば、自然とその単語を覚えてしまうというわけです。
知らない英単語が多い英文、少ない英文を読む場合を比べてみましょう。
知らない英単語が多い英文を読む場合
- 辞書で英単語を調べる
- 英文の内容を理解する
- 日本語で英文の内容が残る
- 調べた単語を忘れる
- 英単語を覚えるのが苦痛で、英文を読むことも苦痛になる
知らない英単語が少ない英文を読む場合
- 辞書を調べる回数が減る
- 知らない英単語の意味を推測する習慣が付く
- 推測する習慣が付けば、辞書に頼らなくなる
- 自然に英単語の意味を覚える
というメリットに加えて - 何度も読むうちに、英語の表現が頭に残る
- スピーキングやライティングの力も付く
- 負担が減るからどんどん読みたくなる
となります。
英単語が定着するには、6回から7回その単語と出会うことが必要であるとされます。
英単語を自然に身に付けるためには、できるだけ辞書が必要ない英文や本をたくさん読むことが大切です。そうすることで、スピーキングやライティングの力が伸びることも期待できます。
本は、自分の好きな内容の方がやる気がでます。本の選び方は、また別のところで説明します。
英単語の定着度とは
→資料編 参考図書