レファレンス(reference)、と言えば、書籍や論文の最後にある「参考文献」リストのことです。参照した文献等を示し、言及することです。referenceの動詞形であるreferは「言及する 参照する 照会する」という意味になるわけです。
referential:参考のための
referral:人を参照した書類ということで「紹介状」という意味です
referendum:国民投票 国民の意見を参照する投票
関連リンク:カタカナ語英単語
referenceの語源的意味
「reference(リファレンス)」という言葉は、「参照」や「参考」、「引用」といった意味で使われます。たとえば、辞書や本を調べて情報を確認したり、誰かに相談して意見を求めるときに使う言葉です。ビジネスや学習の場面でも「参考にするもの」や「引用すること」として頻繁に使われます。この「reference」の語源をたどると、ラテン語の「referre(リフェレ)」に行き着きます。
ラテン語の「referre」は、「戻す」「持ってくる」という意味を持っていました。「referre」はさらに2つの部分、「re-」と「ferre(フェレ)」に分けることができます。「re-」は「後ろへ」「再び」という意味があり、「ferre」は「運ぶ」「持ってくる」という意味です。したがって、「referre」は「何かを持って戻す」「何かを元に戻す」という意味になりました。
この「referre」が中世ラテン語を経て、フランス語の「référer(レフェレ)」に変化し、やがて英語に取り入れられて「reference」という言葉になりました。そのため、「reference」には「何かに戻る」「元の情報や資料に戻って確認する」という意味が含まれています。
現代の英語で「reference」というと、「情報を確認するために何かを参照すること」や「元の情報を指し示すこと」を意味します。たとえば、「Please provide references(参考文献を提示してください)」と言えば、何かを証明するために使われた資料や本を示すように求めていることを意味します。また、「for future reference(将来の参考のために)」という表現は、後で何かを確認するために記録を残しておくことを指します。
さらに、「reference book(参考書)」という言葉は、何かを学んだり調べたりするために使う本のことを意味します。たとえば、辞書や百科事典は「reference books」として、私たちが何かを調べたいときに利用する代表的なものです。
このように、「reference」という言葉には「何かをもう一度確認する」「元の情報に戻って見る」という意味が語源的に含まれています。したがって、何かを参照したり、情報を探すために使うときにこの言葉が適しているのです。
語源を知ることで、「reference」が単なる「参照」や「参考」ではなく、「元の情報に戻って確認する」というプロセスを含んだ言葉であることが理解できます。これによって、「reference」という言葉が持つ本来の意味や使い方をより深く理解することができるでしょう。