✅ この記事を読むとわかること
- 「cap(帽子)」と「capital」「capacity」「capture」が語源でつながっていること
- 「頭(caput)」と「つかむ(capere)」というラテン語の意味の違いと関係
- TOEICにも役立つ語源の覚え方と派生語の広がり
🧢 帽子の「cap」はラテン語の「caput(カプト)」=頭
まず、「帽子」を意味する cap(キャップ) は、ラテン語の caput(カプト)=頭 に由来します。
つまり、帽子とは「頭をおおうもの」なんですね。
この caput は、英語のいろいろな単語の中に今も形を変えて残っています。
たとえば…
- capital(首都):国の「頭」にあたる場所
- captain(キャプテン):チームの「頭」=リーダー
- decapitate(デカピテート):de(除く)+caput(頭)=首をはねる
🏛 capital の語源:首都は「一番の頭」?

「capital(キャピタル)」の語源も、もちろん caput(頭)。
もともとは「最も重要な都市」「行政の中心」など、国の頭脳としての場所を意味しました。
同じ語源をもつ単語には次のようなものがあります。
単語 | 意味 | 語源的つながり |
---|---|---|
capital | 首都・資本 | 国の「頭」 |
captain | 指揮官 | 組織の「頭」 |
capstone | 頂点・最終成果物 | 石の「かぶせ=頭」部分 |
✋ captureやcapacityの語源:ラテン語 capere(つかむ)から
一方、「cap」つながりでもう一つ重要なのが capere(カペレ)=つかむ・取る というラテン語。
ここから派生した英単語が…
- capture(捕らえる)
- capacity(容量)
- accept(受け入れる)
- intercept(途中でつかまえる)
すべて、「つかむ・受ける・おさえる」といったイメージが根底にあります。
🤝 「caput(頭)」と「capere(つかむ)」の関係とは?
語源的には、caput(頭) も capere(つかむ) も、古代インド・ヨーロッパ語族の「取る・保持する」という動作に由来しています。
つまり、両者は「兄弟のような語源グループ」。
- 「caput」=身体の最上部(上にある、支配する)→頭や指導者
- 「capere」=手でつかむ、所有する → 受け取る・収める
どちらも、「ものを支配する・制御する」という広い共通点を持っているのです。
📘 TOEICに役立つ cap- 派生語リスト(TOEIC頻出順)
単語 | 意味 | 語源(意味) |
---|---|---|
capacity | 容量、収容力 | capere(つかむ) |
capital | 首都、資本 | caput(頭) |
capture | 捕らえる | capere(つかむ) |
captain | キャプテン | caput(頭) |
accept | 受け入れる | capere(つかむ) |
intercept | 途中で遮る | capere(つかむ) |
anticipate | 予期する | capere(つかむ) |
recapture | 奪い返す | capere(つかむ) |
decapitate | 首を切る | caput(頭) |
incapable | 能力がない | capere(つかむ)+否定接頭語 in- |
🧠 まとめ:capから始まる言葉は「頭」と「つかむ」のイメージでつながる
- 「帽子のcap」はラテン語の「caput=頭」
- 「capacity」「capture」は「capere=つかむ」から
- どちらも「上にかぶせる・中におさめる」など、包む・支配するイメージが共通
語源を意識すると、難しい単語もつながって見えてきます。
「帽子」から始める英単語の語源探検、ぜひ身につけてみてくださいね!