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oppositionは、なぜ「反対(側)」なのか

 oppositionをパーツに分けると、op+positionとなります。positionは「場所」という意味ですが、どんな場所でしょう。op-は、もともとofでした。ofには「離れて」という意味がありますから、「離れた場所」ということで「反対」という意味になります。

 out of… と言えば、「…の外へ」ということから、「…から」という意味になります。ある場所から外へ出て離れるという意味ですので、ofに「離れて」という意味があるのです。同様に、offにも「離れる」といういみがあります。switch off(スイッチ オフ)は、つながっているスイッチのところで、電気の線を離して、電気の流れを止めることです。

 派生語には次のようなものがあります。

oppose反対する
opposable対抗できる 向かい合わせに置ける
opposite反対の側の 向かい合う
opponent対戦相手 反対者

2024年度大学入学共通テスト(英語)既出

oppositionの語源的意味

opposition(オポジション)という単語は、「反対」「対立」「抵抗」といった意味で使われる英語の名詞です。この言葉の背景には、ラテン語に由来する深い語源があります。その語源を知ることで、単語の成り立ちやニュアンスをより深く理解できるでしょう。

1. 語源の起源:ラテン語の「向かい合う」から始まる

oppositionは、ラテン語のoppositio(オッポジティオ)という言葉から来ています。この単語を分解してみると、次のような要素に分けられます:

  • ob-(オブ):ラテン語で「~に向かって」「反対に」という意味の接頭辞。
  • ponere(ポネレ):ラテン語で「置く」という意味の動詞。

この2つを組み合わせると、opponere(オッポネレ)という動詞になり、「反対側に置く」「向かい合う」という意味になります。これが、さらに派生してoppositioという名詞になり、「対立」「反対」を意味するようになりました。

2. 現代英語での意味

英語のoppositionは、以下のような場面で使われます:

  1. 反対や対立
  • 人やグループが意見や行動に反対するとき。
  • 例文:There was strong opposition to the new rules.(新しいルールに対して強い反対があった。)
  1. 対戦や競争
  • スポーツや試合などで、相手チームや対戦相手を指す場合。
  • 例文:The team played well against tough opposition.(そのチームは手強い相手に対して良い試合をした。)
  1. 天文学における位置関係
  • 天文学では、地球と太陽の反対側に惑星がある位置を指します。
  • 例文:The planet is in opposition to the Sun.(その惑星は太陽と反対の位置にある。)

3. 関連語とのつながり

oppositionは、同じ語源を持つ以下の単語と関連があります:

  • opponent(オポーネント):対戦相手、反対者。
  • oppose(オポーズ):動詞で「反対する」。
  • opposite(オポジット):形容詞で「反対の」、名詞で「反対側」。

4. 語源を考えた意味のイメージ

語源の「反対に置く」「向かい合う」という考え方から、oppositionは「意見や立場が相反する状態」を指します。たとえば、クラスで意見が分かれたときに「反対意見」を述べる人がいる場面を想像すると、この単語のニュアンスが理解しやすくなるでしょう。

5. 日常生活での使い方

oppositionは、日常生活や社会的な場面でよく使われる単語です。たとえば、以下のような文脈で使われます:

  • 政治:法案に対する「反対意見」や「反対勢力」を表す。
  • スポーツ:相手チームや対戦相手を指す。
  • 議論:意見が対立するときに「反対」を表現する。

6. まとめ

oppositionは、「反対」「対立」「競争」といった意味を持ち、ラテン語の「反対側に置く」という考え方から派生しています。この単語は、議論や競争、天文学のようなさまざまな分野で使われ、私たちの日常生活にも深く関わっています。語源を知ることで、この単語の背景や使い方をより深く理解できるようになるでしょう。

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