アーチ(arch)は、半円形の形がある建物等です。特に橋にはアーチ型のものが多くみられます。この単語にもたくさんの派生語があります。
archは建造物なので、architect(建築家)architecture(建築物)という単語とつながっています。また、建築物は歴史が古く、今でも残っているものは大切にされます。そこから、archaic(古い)archeology(考古学)archeological(考古学的)などの派生語があります。
archの半円形で思い出すのが「弓」です。archery(アーチェリー)archer(弓道をする人)へとつながります。
商店街やショッピングモールにあるアーケイド(arcade)も同じ語源です。その他の単語を含めたワードマップもご覧下さい。
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archの語源的意味
「arch(アーチ)」という言葉は、「弓なりの形」や「曲線を描く構造物」を指します。たとえば、建物の入口や橋に使われるアーチ形の構造、足の土踏まずのように弧を描いた部分を指すことが多いです。しかし、「arch」という言葉には、実は「支配者」や「最高位」という意味も含まれています。この2つの意味の違いを理解するために、まず語源を見てみましょう。
「arch」の語源は、古代ギリシャ語の「ἀρχή(archē:アルケー)」に由来します。「ἀρχή(アルケー)」は、「始まり」「起源」「支配」などを意味していました。また、そこから派生した「ἀρχός(archos:アルコス)」は「指導者」や「支配者」を意味します。この「archē」がラテン語の「arcus(アルクス)」に変わり、「弓」や「弧を描くもの」を意味するようになりました。ここから英語に取り入れられ、「arch」という言葉になったのです。
こうして、「arch」には2つの異なる意味が生まれました。一方では「弓なりの形」「アーチ状のもの」を意味し、もう一方では「支配者」や「最高位」を表す言葉となりました。
たとえば、建築の分野で「arch」というと、ドアや窓の上にある曲線の構造部分を指します。これは、ラテン語の「arcus」から来ていて、「アーチ形の構造物」や「弓なりの形」という意味です。アーチは、建物を支えるために使われる非常に強い構造で、古代から多くの建築物で使われてきました。
一方で、「archbishop(大司教)」や「archenemy(最大の敵)」のように使われる「arch-」という接頭辞は、「最高位の」「主要な」という意味を持ちます。ここでは、ギリシャ語の「ἀρχή(archē)」から派生した「支配者」や「リーダー」の意味が残っています。つまり、「archbishop」は「司教の中で最も高位の人」という意味で、「archenemy」は「最も重要な敵」という意味になります。
このように、「arch」という言葉は、もともと「支配する」「始まり」という意味を持ち、そこから「弓なりの形」や「最高位の」という2つの異なる意味に発展しました。
語源を知ることで、「arch」という言葉がなぜ「アーチ状の構造」と「支配者」の両方の意味を持つようになったのか、その背景を理解することができます。このように言葉の歴史や成り立ちを学ぶと、英語の単語が持つ豊かな意味やニュアンスをより深く理解できるでしょう。に、”arch” には「弓のような形」と「最上位のもの」という二つの意味が、語源に基づいて含まれているんです。