インプレッション(impression)をパーツに分解します。すると、im+press+ionとなります。im-はin-と同じで「内側、中」、pressは「押す」「押し付ける」→「印象づける」と意味が変化します。「気持ちに内側(内面)に影響を与える」というのが、impressionの意味です。
カタカナ語 impressionの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
---|
impression | 印象、感銘 | インプレッション |
impress | 印象を与える、感銘を与える | インプレス |
impressive | 印象的な、感銘を与える | インプレッシブ |
impressionable | 影響を受けやすい、感受性が強い | インプレッショナブル |
impressionism | 印象主義、印象派 | インプレッショニズム |
impressionist | 印象派の芸術家 | インプレッショニスト |
impressionistic | 印象派の、主観的な | インプレッショニスティック |
impressively | 印象的に | インプレッシブリー |
impressiveness | 印象深さ、感銘を与えること | インプレッシブネス |
impressionの語源的意味
「impression(インプレッション)」という言葉について、その語源をふまえながらわかりやすく説明します。
1. 「impression」の基本的な意味
「impression」とは、一般的に「印象」や「感じたこと」を指します。例えば、「彼はとても礼儀正しい印象を受けた」というときの「印象」が「impression」です。また、「第一印象」は英語で「first impression」と言います。
「impression」は、人や物事を見たり聞いたりしたときに心に残る感覚やイメージを表す言葉です。
2. 「impression」の語源
では、「impression」という言葉の語源を見てみましょう。「impression」はラテン語の「impressio(インプレッシオ)」という言葉に由来しています。この「impressio」は、さらに「imprimere(インプリメレ)」という動詞から来ています。
「imprimere」は「im-」と「premere」という2つの部分に分けられます。
- 「im-」は「中に」「上に」という意味を持つ接頭辞(せっとうじ)です。
- 「premere」は「押す」という意味の動詞です。
つまり、「imprimere」という言葉は「中に押し込む」や「押しつける」という意味になります。この意味から、「impression」には「何かが心に押し込まれるように感じられる」というニュアンスが生まれました。
これが転じて、「人や物事から受ける心の中の感じ」という意味で「impression」が使われるようになったのです。
3. 「impression」の使い方
「impression」はさまざまな場面で使われます。いくつかの例を見てみましょう。
3.1. 第一印象
新しい友達と初めて会ったときや、初めて何かを見るときに感じることを「first impression(ファーストインプレッション)」と言います。これは「最初に受けた印象」という意味です。たとえば、「彼の第一印象はとても優しそうだった」という場合、「His first impression was very kind.」となります。
3.2. 感想や評価
何かを見たり聞いたりした後の感想や評価も「impression」で表現できます。例えば、「その映画はとても感動的な印象を受けた」というときは「The movie made a strong impression on me.」というように使います。
4. 「impression」に関連する言葉
「impression」には、いくつか関連する言葉があります。これらを知ることで、言葉の意味がさらに深く理解できるでしょう。
4.1. Impress
「impress(インプレス)」は「感動させる」や「良い印象を与える」という意味の動詞です。語源は「impression」と同じで、「心に強く押し込む」という意味があります。例えば、「彼女の演奏は多くの人々を感動させた」というときは「She impressed many people with her performance.」と言います。
4.2. Impressive
「impressive(インプレッシブ)」は「印象的な」や「感動的な」という意味の形容詞です。何かが非常に強い印象を与えるときに使います。たとえば、「彼のスピーチはとても印象的だった」という場合、「His speech was very impressive.」となります。
4.3. Impressionist
「impressionist(インプレッショニスト)」は「印象派」という意味で、特に美術や音楽の分野で使われます。19世紀の画家たちが、瞬間的な印象や光の効果を表現するために描いた絵画のスタイルを「印象派」と呼び、その画家たちを「Impressionist」と言います。
5. 「impression」と他の言葉との違い
「impression」は「印象」や「感じたこと」という意味で使われますが、似たような言葉と混同しやすいことがあります。
5.1. Feeling
「feeling(フィーリング)」も「感情」や「感じ」を表す言葉ですが、これは主に自分自身の感情を指します。一方、「impression」は、他の人や物事から受ける「感じ」を意味します。例えば、「私は彼に良い印象を持っている」という場合、「I have a good impression of him.」ですが、「私は彼に対して良い感情を持っている」という場合は「I have good feelings towards him.」となります。
5.2. Thought
「thought(ソート)」は「考え」や「意見」という意味で使われます。「impression」とは違って、自分で考えた結果を指します。「impression」は何かを見たり聞いたりしたときの「初めの感じ」を表すのに対し、「thought」はもっと深く考えた結果の意見や考えです。
6. 「impression」の歴史と変遷
「impression」という言葉は、もともとは「何かを押しつけてできた跡」という意味で使われていました。例えば、印鑑やスタンプを紙に押しつけてできる「印」が最初の「impression」だったのです。それが転じて、「心に残る印象」という意味になり、今では人や出来事、物事に対して感じたことを表す言葉として広く使われるようになりました。
7. 「impression」を使った例文
いくつかの例文を見て、「impression」の使い方を理解しましょう。
- “My first impression of the city was that it was very lively.”(その街の第一印象はとても活気があるというものでした)
- “She left a good impression on everyone at the meeting.”(彼女は会議でみんなに良い印象を残しました)
- “The movie made a lasting impression on me.”(その映画は私に強い印象を残しました)
これらの例から、「impression」が人の心にどのように感じられるかを表す言葉であることがわかりますね。
8. 「impression」の未来
現代では「impression」は広告やマーケティングの世界でも使われています。例えば、インターネットの広告で「1万インプレッション」という表現がありますが、これはその広告が1万回表示されたという意味です。こうして「impression」は、時代とともに新しい使い方が生まれています。
まとめ
「impression」という言葉は、ラテン語の「impressio」から来ており、「何かを押しつける」という意味が元になっています。そこから転じて、「人や物事から受ける印象」や「感じたこと」という意味になりました。
日常生活や学校、ビジネスの場面など、さまざまなところで使われる「impression」という言葉は、他の人にどう感じられるかを示す重要な言葉です。語源を知ることで、この言葉が持つ「心に刻まれる」ような意味がよく理解できると思います。これから英語を学ぶ中で「impression」を使う機会があれば、その語源を思い出しながら、しっかりと使ってみてください。
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