社会の高齢化が進み、最近ケアというカタカナ語を聞く機会が増えたように感じます。ケア(care )するというのは「面倒を見る」というような意味ですが、「慈悲の心や気持ちの痛みを抱えて相手に対応する 」というのがもともとの意味です。
care とつづりが似た単語にcure があります。この単語も「慈悲の気持ちや気持ちの痛みを抱えて相手に対応する」という意味です。また、「相手のことをよく考える」ということから、「興味深い」(curious )や「好奇心」「いろいろなことを知っている(curator )という意味にもなります。
同様のカタカナ語には、マニキュア(manicure : mani+cure)とペディキュア(pedicure : pedi+cure)があります。mani-はマニュアル(manual )と語源が同じ、pedi-は、ペダル(pedal )でわかる通り、足を意味します。
カタカナ語 ケアの派生語
care, cure2つの同じ語源を持つ単語をセットにして、派生語を頭に入れてみましょう。
car ing思いやりのある ケ アリング care+ing
care fulness慎重さ、注意深さ ケ アフルネス care+ful+ness -nessは名詞をあらわす語尾
care free気楽な、心配のない ケ アフリー care+free
after-care アフターケア、事後の世話 ア フターケア
devil-may-care 無頓着な、向こう見ずな デビルメイケ ア
care less不注意な、無頓着な ケ アレス care+less
care taker管理人、世話をする人 ケ アテイカー care+take+er
Medi-care 高齢者医療保険制度(米国) メ ディケア
manicure マニキュア、手の手入れ マ ニキュア mani+cure mani-はマニュアル(manual)で手先、手動を意味する
pedicure ペディキュア、足の手入れ ペ ディキュア pedi+cure pedi-は、「ペダル(pedal)」で、足を意味する
cura teキュレーター(展示品の管理者) キ ュレイト cura+te
secure 安全な、確保する セキ ュア se+cure
cura tion情報の収集・管理 キュレ イション cura+tion
cura tor学芸員、管理者 キ ュレイター cura+tor
curi ous好奇心旺盛な キ ュリアス curi+ous
curi osity好奇心 キュリオ シティ curi+o+sity
incuri ous 無関心な インキ ュリアス in+curi+ous in-は「ない」をあらわす
uncuri ous 無関心な アンキ ュリアス un+curi+ous un-は否定をあらわす
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careの語源的意味
「care(ケア)」という言葉は、「世話をする」「気にかける」「注意する」という意味で使われます。たとえば、「子供の世話をする」や「自分の健康に気をつける」といったときに、この言葉が使われます。また、「大事に思う」や「気にする」という意味でも使われることがあります。この「care」の語源をたどると、古英語の「caru(カル)」や「cearu(ケアル)」に行き着きます。
古英語の「caru(カル)」や「cearu(ケアル)」は、「心配」や「不安」「悲しみ」といった意味を持っていました。さらにさかのぼると、この言葉はゲルマン語に由来し、「karo(カロ)」や「kara(カラ)」という言葉と関連しています。これらの言葉も「苦しみ」や「心配」「悩み」を意味していました。
そのため、もともとの「care」には「気にかける」「心配する」というネガティブな意味が含まれていたのです。たとえば、何かを心配して気にかけることや、誰かのために気を使って注意を払うことなどが、「care」のもとになっていました。
現代の英語では、「care」はポジティブな意味でも使われるようになり、「世話をする」「大切にする」という意味が一般的になりました。たとえば、「Take care of yourself(自分のことを大事にしてください)」と言うと、「自分の健康や安全に気をつけてください」という意味になります。また、「He cares about his family(彼は家族を大事にしている)」という場合は、彼が家族を心から気にかけていることを表しています。
「care」は、医療や介護の分野でもよく使われます。「health care(ヘルスケア)」という言葉は、「健康の世話」や「医療」という意味で使われ、病気を治したり予防したりするために人々が行う活動を指します。また、子供の世話をする施設は「child care(チャイルドケア)」と呼ばれます。
このように、「care」という言葉の語源を知ると、もともとは「心配すること」や「悩むこと」から始まったということがわかります。そこから「誰かを気にかけて注意する」「大切に思う」という意味に変わっていったのです。
言葉の成り立ちを理解することで、「care」という言葉が持つ本当の意味や背景をより深く感じることができます。今では「ケア」という言葉が「世話をする」「大事にする」という優しさや配慮を表すようになりましたが、その根底には「心から気にかける」「相手を大切に思う」という気持ちが込められているのです。
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