サイン(sign)にはたくさんの派生語があり、語源的には共通している部分が多いです。たとえばシグナル(signal)は、「信号」「合図」などのように、目印というような意味が含まれます。サインの意味である「署名」は、文書の内容を認めて合意する「印」として書くものです。
カタカナ語 signの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
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sign | 署名する、記号、合図 | サイン |
re-sign | 再署名する、契約を更新する | リサイン re-:再び |
signpost | 道路標識、目印 | サインポオウスト |
signal | 信号、合図 | シグナル |
signature | 署名、サイン | シグネチャー |
signify | 意味する、表す | シグニファイ 書き記す→表す |
signification | 意味、表示 | シグニフィケイション 書き表すこと→表示 |
signage | 標識、案内表示 | サイネッジ |
signatory | 署名者 | シグナトリー |
sigil | 魔法の印、象徴 | シジル 呪文で書き表したもの |
consign | 委託する、引き渡す | コンサイン con-一緒に -signサインする →双方が合意してサインする communicationのcom-=con-→一緒に |
assign | 割り当てる、任命する | アサイン 任命するということは、その人を認めて、認めた人がサインするということ。任命した人には仕事を割り当てることになります。 |
assignation | 割り当て | アシイグネイシュン |
resign | 辞任する | リザイン re-再び 着任した時にサインをし、辞める時に再度サインをすることから |
countersign | 副署する | カウンターサイン counter-は「カウンター」向こう側とこちら側の2つのサイドがあります。署名した後もう1つのところに署名する→副署する |
cosign | 共同署名する | コサイン communicationのcom-=con-→一緒 |
insignia | 記章、徽章 | インシグニア 身分や職業を表すため、帽子や制服に付ける印 |
signet | 印章、印鑑 | シグネット サインの代わりに押す印鑑 |
signee | 署名をする人 | サイニー sign+ee(人) |
signer | 署名者 | サイナー sign+er(人) |
consignment | 委託、託送 | コンサインメント con-一緒にsignサインする→合意してまかせる communicationのcom-=con-→一緒 |
significant | 重要な、意味のある | シグニフィカント 「わざわざ書き記す」→「特筆すべき」→「重要な」 |
significance | 重要性、意味 | シグニフィカンス |
insignificant | 取るに足らない、重要でない | インシグニフィカント in-は「反対」「否定」を意味する impossible=im(=in)+possible 不可能な |
significative | 表現する、意味する | シグニフィカティブ |
signの語源的意味
「sign(サイン)」という言葉は、日常生活でもよく使われ、「記号」「しるし」「合図」などを表します。また、「サインをする」といったときには「署名」することを指します。この「sign」という言葉の語源をたどると、ラテン語の「signum(シグヌム)」に由来しています。
「signum」という言葉は、「しるし」や「記号」を意味していました。古代ローマでは、この「signum」は軍隊で使われる旗やシンボル、道しるべ、印章などを指す重要なものでした。たとえば、戦場での合図や指示を伝えるための旗やマークも「signum」と呼ばれていたのです。このように、「signum」には「何かを伝えるためのしるし」や「情報を伝達するもの」という意味が込められていました。
その後、「signum」という言葉がフランス語や中世の英語に取り入れられ、「sign」という形になり、現在の英語に定着しました。これによって、「sign」は「しるし」や「記号」、「合図」といった意味を持つようになりました。
たとえば、「traffic sign(交通標識)」は、道路で車や歩行者に対して「ここで止まる」「注意する」といった情報を伝えるための「しるし」です。また、「sign language(手話)」は、手や指を使って言葉を伝える「しるし」や「合図」の一種です。このように、「sign」は何かを伝えるための「記号」や「しるし」として使われることが多いです。
さらに、「sign」には「署名する」という意味もあります。たとえば、「Please sign your name(名前にサインしてください)」という表現では、自分の名前を書いて確認や同意のしるしを残すことを意味します。これは、署名が「自分がその内容に同意している」という証拠やしるしとなるためです。
このように、語源を知ることで「sign」という言葉が「情報を伝えるためのしるし」や「何かを示すための記号」として使われていることが理解できます。また、署名などの行為も「自分の意思をしるしとして残す」という意味で使われているのです。
「sign」という言葉に出会ったとき、その背後にある「何かを伝える」や「しるしを残す」という意味を思い出すと、より深く理解できるようになるでしょう。英語を学ぶときには、このような語源的な知識を取り入れることで、言葉の意味を正確に覚えられるので、ぜひ意識してみてください。