astronautという単語はご存じですか? これをパーツに分割してみましょう。
astronaut = a+stro+naut
単語がたくさん出て来ますが、かたっぱしから覚えないようにして下さい。「こんなふうに考えると覚えやすくなるのか」と考える程度で大丈夫です。何度か読み返しているうちに、なんとなくこういう意味なんだ、というような意識になれば十分です。
stroは知っている単語に似ていませんか? そうです、starです。astrounautは別の星に行く人で「宇宙飛行士」という意味なのです。他にもこんな単語があります。
- astroid = a+str+oid 星状の
- asterism = a+ster+ism 星座
- astral = a+str+al 星のような
- asteroid = a+ster+oid 星状の 小惑星 ヒトデ
- astrogeology =a+stro+geo+logy (宇宙地質学)
- astrobiology =a+stro+bio+logy 宇宙生物学
- astrobleme =a+stro+bleme隕石の跡
- astronomy =a+stro+nomy天文学
- astrology =a+stro+logy 星占い
- astrologer =a+stro+log+er占星術師(星占いをする人)
- astrological =a+stro+logy+cal占星術の
- astrologist =a+stro+log+ist占星術師(星占いをする人)
- *というマークは、「アスタリスク(asterisk)」。星の形をしてますから。
関連リンク
英単語のパーツとネットワーク
スター その1 映画スター starと派生語
スター その2 astronaut
スター その3 interstellar
スター その4 disaster
このブログでは、覚えやすさを優先して単語の説明をしています。言語学上の知見とは一致しない記述がありますので、正確な語源等について知りたい場合は、各自調べていただければと思います。
関連リンク:カタカナ語英単語
astronautの語源的意味
「astronaut(アストロノート)」という単語の意味を、語源的な知見をふまえてわかりやすく解説します。
「astronaut」の基本的な意味
「astronaut(アストロノート)」は、日本語で「宇宙飛行士」と訳されます。宇宙飛行士は、宇宙船に乗って宇宙に行くための訓練を受けた人のことを指します。宇宙飛行士は、地球の大気圏を超えて、宇宙空間でミッションを遂行するために選ばれた専門家であり、科学的な研究や実験、探査活動を行うことが求められます。
例文:
- The astronaut successfully completed the mission and returned to Earth.
(その宇宙飛行士はミッションを無事に完了し、地球に帰還した。)
語源をたどる
「astronaut」という単語は、ギリシャ語の「astron(星)」と「nautes(船員)」という二つの言葉を組み合わせて作られた造語です。この語源を理解すると、「astronaut」の本来の意味がよりよくわかります。
- 「astron」
「astron(アストロン)」はギリシャ語で「星」を意味します。この「astron」という部分は、他の多くの天文学や宇宙に関する単語にも使われています。たとえば、「astronomy(天文学)」や「astrology(占星術)」などがその一例です。「astron」は、宇宙に関連する概念を表すために使われる語根です。 - 「nautes」
「nautes(ナウテス)」はギリシャ語で「船員」や「航海士」という意味を持っています。この「nautes」は、海を渡る船員や冒険者を指す言葉であり、英語では「nautical(航海の)」や「navigate(航行する)」といった単語の語根としても使われています。
この二つを組み合わせると、「astronaut」は「星の船員」や「宇宙を航行する者」という意味になります。宇宙飛行士が、まるで船員が大海原を渡るように、広大な宇宙空間を旅することをイメージさせる言葉です。
現代英語での使い方
「astronaut」は、NASA(アメリカ航空宇宙局)や他の宇宙機関に所属して宇宙ミッションを行う専門家を指す言葉として使われます。宇宙船や国際宇宙ステーション(ISS)に乗り込み、宇宙空間で様々な科学実験や技術試験を行う役割を持ちます。また、探査活動や将来的な火星への人類のミッションに向けての訓練も行っています。
例文:
- The astronauts aboard the International Space Station conduct important scientific research.
(国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士たちは、重要な科学研究を行っている。) - Neil Armstrong was the first astronaut to walk on the moon.
(ニール・アームストロングは月面を歩いた最初の宇宙飛行士だった。)
このように、「astronaut」は宇宙で活動する専門家を指す言葉として、日常的に使われています。
「astronaut」と関連する単語
「astronaut」に関連する単語や、同じ語根を持つ単語をいくつか見てみましょう。
- cosmonaut(コスモノート)
「cosmonaut」は「宇宙飛行士」という意味ですが、特にロシアや旧ソビエト連邦で使われる言葉です。「cosmos(宇宙)」と「nautes(船員)」が組み合わさってできており、ロシアの宇宙飛行士を指す際に使われます。 例文: - Yuri Gagarin was the first cosmonaut to travel into space.
(ユーリ・ガガーリンは宇宙に行った最初のロシアの宇宙飛行士だった。) - nautical(ノーティカル)
「nautical」は「航海の」「船舶の」という意味の形容詞で、海や船に関する事柄に使われます。「nautes(船員)」から派生した言葉で、海を渡ることに関連する概念を表します。 例文: - He studied nautical navigation to become a captain.
(彼は船長になるために航海術を学んだ。) - astrophysics(アストロフィジクス)
「astrophysics」は「天体物理学」という意味で、「astro-(星)」と「physics(物理学)」が組み合わさった言葉です。宇宙や天体の物理的な性質や現象を研究する科学の分野を指します。 例文: - Astrophysics seeks to understand the fundamental forces of the universe.
(天体物理学は宇宙の基本的な力を理解することを目指している。)
「astronaut」の語源から見るニュアンス
「astronaut」の語源である「astron(星)」と「nautes(船員)」を知ることで、この単語が単なる「宇宙飛行士」を表すだけでなく、広大な宇宙を航行する冒険者としてのイメージも持っていることが理解できます。宇宙飛行士が未知の宇宙空間を探査し、まるで古代の航海士が未知の海を冒険したように、星々の間を旅する姿がこの言葉には込められています。
語源を知るメリット
「astronaut」という単語の語源を知ると、他の「astro-」や「naut-」を含む単語も覚えやすくなります。たとえば、「astronomy(天文学)」や「nautical(航海の)」といった単語が自然に理解できるようになります。さらに、新しい単語に出会ったときも、これらの語根を知っていれば、その意味を推測するのが容易になります。
結論
「astronaut」は、「astron(星)」と「nautes(船員)」という二つのギリシャ語を組み合わせた言葉で、「星の船員」つまり「宇宙飛行士」という意味を持っています。宇宙空間で活動する専門家を指し、宇宙探査や科学的なミッションを遂行するために訓練された人たちを表す言葉です。語源を理解することで、この単語の持つ意味やニュアンスをより深く理解でき、関連する単語も覚えやすくなります。