ビジョン(vision)は「ビジュアル系」のvisualと関係しています。ビジュアル系というのは視覚的に訴えるということで、visionは視力や視覚そのものを意味します。また、心の中に思い浮かべるということで、「像」という意味もあります。
カタカナ語 visionの派生語
visionary | 先見の明のある、想像力のある人 | ビジョナリー |
revision | 改訂、修正 | リビジョン re-もう一度 -vision見る →見直し→改訂 |
television | テレビ、テレビ放送 | テレビジョン |
supervision | 監督、管理 | スーパーバビジョン |
visualize | 視覚化する、心に描く | ビジュアライズ |
visionの語源的意味
「vision(ヴィジョン)」という言葉は、視覚や将来の展望、夢、目標などを意味します。この言葉の起源はラテン語の「videre(ヴィデーレ)=見る」にさかのぼります。「videre」は「見ること」や「視覚」を意味し、現代の英語では「ビデオ(video)」の語源にもなっていることからも分かるように、基本的には「何かを見る」という意味が含まれています。
古フランス語では「vision」として使われており、その後14世紀ごろに英語に取り入れられました。当初の意味は「心の中で何かを見ること」や「幻を見ること」といったものでしたが、徐々に「未来を見通す力」や「将来の目標や希望を持つこと」といった意味でも使われるようになりました。たとえば、企業やリーダーが「vision」を持つという場合、それは「将来を見据え、具体的な目標や方向性を持っている」ということを表しています。このように「vision」は、単なる視覚を超えて、「未来の可能性」や「大きな夢、目的」を描く力を示す言葉になっているのです。
また、「vision」には「視力」という意味もあります。日常会話で使われる「20/20 vision(20/20の視力)」は「正常な視力」を示す表現で、この場合は物理的な「目で見える力」を意味します。一方で「ビジョン」という言葉は、日本語でも「展望」や「夢」といった意味で頻繁に使われており、私たちが未来に何を見ているのか、どのような目標を持っているのかを表す言葉として定着しています。
語源的な観点から見ると、「vision」は「videre(見る)」から派生していることから、「見えるもの」や「心の目で見ること」を含んでいます。そのため、「目で見える」だけではなく、「心で見る」「未来を見通す」「目標を描く」といった幅広い意味を持つのが特徴です。つまり、「vision」は「見ること」から始まる言葉でありながら、夢や希望、将来の可能性を示す、非常に奥深い意味を持つ言葉なのです。
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