テスト以外に自分の成長を知るおススメの方法の1つ目は、筆写能力の伸びを確かめる方法です。単語レベルから始めて、フレーズ、英文をできるだけ短時間で書き写すように練習をしましょう。
英単語写しの速度
英単語を覚える際、声を出して発音しながら書き写します。ある程度書けるようになったら、30秒なり1分で何回書けるかを数えます(時間は自分で決めて構いませんが、あまり長時間にしないのがコツです)。
何十回も取り組む必要はなく、1回に3セットくらい取り組めばよいでしょう。3セット目に書けるようになった英単語の数が増えていれば合格です(場合によっては5セットでもかまいません)。発音とつづりの関係がかなり頭に入って来たと考えられます。慣れて来たら5セットくらいやってみてもいいと思います。
何セットかやっているうちに、だんだん書ける英単語の数が伸びなくなって来ます。これがあなたの上限なので、増えなくなったら取り組みを終えるようにします。そして次の単語の練習に進みましょう。
フレーズ写しの速度
英文をフレーズで区切ります。フレーズは、,(カンマ).(ピリオド)、前置詞、接続詞の前で区切ればだいたい大丈夫です。フレーズはできるだけ短い方がよいです。
英単語写しの速度で取り組んだのと同じ方法で、時間を決め、音読しながら筆写します。フレーズは見ながら書き写して結構です。が、慣れてくると見なくても書けるようになっていきます。
フレーズに対する意識を高めることには、大きなメリットがあります。
- 英文を正確なフレーズで区切る能力は、内容理解を助ける。
- フレーズごとに英文の内容を理解するため、逆戻りをする必要がなく、リーディングの速度が高まる。
- フレーズは、長い英文を覚えるよりも、頭に残りやすい。そのため、スピーキングやライティングの時に役立つ(フレーズ・サイト・トランスレーション)。
別の記事で、英語運用能力を付ける、フレーズ・サイト・トランスレーションの取り組み方を説明していますので、参考にしてみて下さい。リンクは記事の終わりにあります。
英文写しの速度
最後は英文1つを30秒なり1分なりで何回書けるかを計測します。もしくは、1つの英文を書き終わるのに、何秒かかるかを計測してもよいでしょう。英文は見ても構いません。が、フレーズ同様、英文もだんだん見なくても書けるようになっていきます。
長めの英文は、半分程度に分けて構いません。この活動の目的は、英文を頭に入れることではありません。英文に含まれる、さまざまな単語の、発音とつづりがきちんと一致していて書けるかどうかを確認することが目的なのです。
結果的に覚えてしまうとすれば、それにも意味があります。公立高校の入学試験問題ですが、英語に関しては教科書を全部暗記すれば、相応の得点が取れるという意見もあります。教科書の英文を、時間を計りながら何度も音読しながらノートに書き写してみましょう。
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関連リンク フレーズ・サイト・トランスレーション(準備中)