英語資格試験等で、3択もしくは4択の問題が出ます。基本的には正解以外の選択肢で、知らない単語がある場合、その単語の意味は、無理して覚えないようにします。
正解は問題文の文脈の中で覚えるわけですから、覚えやすいです。けれども、不正解の選択肢は文脈に当てはまらず、覚えるきっかけがありません。ですから、覚えにくいわけです。「とにかく単語力を付けなくちゃ」という真面目な方の中には、選択肢に出て来た単語をすべて覚えようとがんばってしまう方がおられます。けれど、覚えやすさという点ではあまりおススメできません。
が、選択肢が派生語になっている場合は、ワードマップを作り、用例を調べて書き込んでみるのはよいでしょう。たとえば、
…( ) office ….という問題があったとします。そして選択肢が次のような場合です。
- administration
- administratively
- administrator
- administrate
すべて同じ単語の派生語です。こういう場合は、他にも派生語があれば付け加えてワードマップを作成します。
ワードマップは作って終わりですともったいないので、その単語と結びつきやすい単語の組み合わせを調べて書き込んでおくと役に立ちます。こんな感じです。
単語の結びつきやすさを「コロケーション」と言います。fast carという2つの単語の結びつき(コロケーション)はありますが、delicious carという結びつきは日常的には、めったに使いません。
単語を覚える時、特に覚えにくい単語を覚える時、自分の好きなものや関心のあるものと組み合わせて覚えるようにすると頭に残りやすくなります。そうした場合にもこの「コロケーション」を使ってみましょう。
英語資格試験では、( )の中に入れる単語の品詞を答えさせる問題が結構ありますし、英語を使う場面でもコロケーションは役に立ちます。ですから、ワードマップに、品詞の区別がわかるように、コロケーションを書き込むようにするのもいいと思います。その際、自分が一番覚えやすいコロケーションの組み合わせを選ぶのがコツです。