ChatGPTは、英語の並べ替え問題(語順整序問題)にも対応しています。自分の英語力に応じて出題してもらうことが可能です。この記事では、ChatGPTで英語並べ替え問題を出題してもらう意味と、そのためのChatGPTのプロンプト(指示文)の具体例をご紹介します。
ChatGPTなら完全無料で中1、高校、大学受験まで英語並べ替え問題に対応!
英語の学習において、並べ替え問題は文法や語順を理解するための非常に効果的な練習方法です。しかし、学校の教材だけでは問題数が限られていることが多く、もっと多くの練習をしたいと感じることもあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、ChatGPTを活用した完全無料の英語並べ替え問題作成方法です。
英語並べ替え問題とは?
英語の並べ替え問題は、バラバラになった単語やフレーズを正しい順番に並べ替えて、文を完成させる形式の問題です。この形式は、文の構造や語順の理解を深めるために効果的で、中1から高校生、さらには大学受験まで幅広いレベルで使用されています。
並べ替え問題を多く解くことで、英語の文法ルールや語順を自然に覚えることができ、読解力やライティングスキルも向上します。
ChatGPTを使った並べ替え問題の作成方法
では、実際にどのような方法で並べ替え問題の出力をしてもらえるのでしょうか。簡単に説明します。
1. ChatGPTを活用して自動で問題を作成
ChatGPTは、AIを使って簡単に英語並べ替え問題を作成することができます。無料で利用できるため、中1レベルから高校、大学受験対策まで幅広く対応できます。
例えば、次のようにChatGPTに質問してみましょう: 「中1レベルの英語並べ替え問題を作ってください。」
これだけで、ChatGPTはすぐにいくつかの問題を提案してくれます。
2. 難易度のカスタマイズ
ChatGPTは質問に応じて難易度を調整することも可能です。例えば、「高校受験レベルの並べ替え問題を作成してほしい」とお願いすれば、より難しい文法や構造を含む問題が生成されます。さらには「大学受験向けに」と伝えると、大学受験の文法問題にも対応できる高度な問題が作られます。
3. 回答の解説を依頼する
問題の答えだけでなく、解説も必要な場合は、ChatGPTに「この問題の解答と解説を教えてください」とお願いしましょう。文法的なポイントや語順の理由について、丁寧に説明してくれます。
ChatGPTを使うメリットとデメリット
ChatGPTに並べ替え問題を出力してもらうメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょう。
完全無料で利用可能
通常、英語の並べ替え問題をたくさん作成するには参考書や問題集が必要ですが、ChatGPTなら完全無料で何度でも問題を生成できます。これにより、コストをかけずに英語の学習量を大幅に増やすことが可能です。無料版の使用は1日に使える回数が制限されていますが、回数を使い切った後は、通常版で使用することが可能です。並べ替え問題程度であれば、通常版でも十分使えます。
幅広いレベルに対応
ChatGPTは、中1レベルの基本的な文法から高校や大学受験向けの複雑な文法まで幅広く対応できます。学年や学力に応じた問題を自動的に作成できるので、効率的に学習が進められます。
簡単にアクセスできる
ChatGPTはインターネットさえあればいつでもどこでも利用可能です。通学中や隙間時間に英語の並べ替え問題を解くことができ、学習習慣を手軽に続けることができます。
デメリット
並べ替え問題を繰り返し出力させてみましたが、比較的エラーが出やすい機能であることは確かです。並べ替え問題を出題させて、「あれ?おかしいな」と思ったら、適当に答えを入力して、正解を確認することも考えましょう。
ChatGPTに英語並べ替え問題を出題させるコツ
「英語の並べ替え問題を出題して下さい」とChatGPTにお願いすると、5問程度の簡単な問題を出題してくれます。こうした簡単な指示だけですと、自分の英語力や目的(中学高校の試験対策、大学受験、英検等)に十分対応した問題を出してくれません。
すでに説明した通り、難易度を指定することが可能ですので、さらに語数の指定もした方がいいかもしれません。並べ替え問題が苦手な方は、少ない語数(単語5個)くらいから始めて、徐々に語数を増やしていきましょう。
並べ替え問題は手間がかかりますから、1問ずつ出題してもらうとよいでしょう。3問とか5問と、まとまった量で出題してもらう場合は、パソコンでワードなどに問題をコピーするか、ノートに1度解答を書いてから、それを打ち込むと効率よく取り組めると思います。
同時に、自分に必要な目的もプロンプト(指示文)で指定してあげるとより、便利になります。
ChatGPTサイトで作る英語並べ替え問題 プロンプト例
では実際にChatGPTに英語並べ替え問題を出してもらいましょう。そのためにはプロンプトという指示文が必要です。プロンプトを打ち込んで、問題を出してもらったら、その場で解答しましょう。答えを送信すると即座に添削してくれます。
プロンプト例1
英語の並べ替え問題を1問出して下さい。中学1年生レベルの英文とします。単語は5語程度として下さい。
ChatGPTの出力例
こちらが中学1年生レベルの並べ替え問題です。
( like / I / apples / very / much ).
この単語を正しい順番に並べ替えて、文を完成させてください!
解答入力後のChatGPTの評価
正解です!「I like apples very much.」で合っています。素晴らしいですね!
また他の問題に挑戦したいときは教えてくださいね。
正解だと励ましてくれるところがうれしいですね。では、次は少し単語数を増やしてみましょう。
プロンプト例2
英語の並べ替え問題を1問出して下さい。中学2年生レベルの英文とします。単語は10語程度として下さい。
ChatGPTの出力例
こちらが中学2年生レベルの並べ替え問題です。
( reading / the / Tom / book / was / when / called / I / him / yesterday ).
単語を正しい順番に並べ替えて、文を完成させてください!
これに対し、Tom called yesterday when I reading the book.という解答を入力してみます。
ChatGPTの出力例
惜しいです!正しい文は次のようになります:
“Tom was reading the book when I called him yesterday.”
引き続き、別の問題に挑戦したい場合は教えてくださいね!
「間違っています!」と否定しないところがChatGPTのやさしいところです(笑)。
プロンプト例3
大学受験向けの英語並べ替え問題を出力して下さい。単語は8語程度とします。
こちらが大学受験向けの英語並べ替え問題です。
( the / decision / was / made / after / carefully / considering / all / options ).
単語を正しい順番に並べ替えて、文を完成させてください!
プロンプト例4 英検2級向けということにするため、語数は指定していません。
英検2級向けの英語並べ替え問題を1題出題して下さい。
こちらが英検2級向けの英語並べ替え問題です。
( if / you / let / me / know / I / can / help / how ).
単語を正しい順番に並べ替えて、文を完成させてください!
プロンプト例5 少しやさしい問題だったと感じたら、もう少し難しい問題を出力してもらいましょう。
もう少し難しい問題を1問出題して下さい。
こちらが少し難しい英検2級向けの英語並べ替え問題です。
( would / opportunity / have / I / never / met / without / this / you ).
単語を正しい順番に並べ替えて、文を完成させてください!
このように家庭教師と同じように、お願いするたびいろいろな問題を作ってくれます。次は解説を付けて採点してもらいましょう。
英検準2級レベルの英語並べ替え問題を1問出題して下さい。私が解答した後、問題について解説をして下さい。
ChatGPTの出力例 (正解の英文を入力した場合)
正解です!「It is important to study English every day.」で合っています。素晴らしいです!
解説:
- It is important:これは「重要です」という意味で、「it」を主語にして「重要である」という一般的な表現を作っています。英語では、主語が具体的でない場合、「it」を主語として使います。
- to study English:ここでは「to不定詞」を使って、「英語を勉強すること」という意味になります。「important」の後に動詞を使うときは「to不定詞」がよく使われます。
- every day:これは「毎日」という意味で、時間的な頻度を示す副詞です。
この文全体は「英語を毎日勉強することが大切です」という意味です。英語の基本的な文構造をしっかり押さえた良い文ですね!
プロンプト例6
英検準2級レベルの英語並べ替え問題を1問出題して下さい。私が解答した後、問題について解説をして下さい。
ChatGPTの出力例 誤った解答を入力した場合(We was watched the very interesting movie last night.)
惜しいです!正しい文は次のようになります。
“The movie we watched last night was very interesting.”
解説:
- The movie:この文では「映画」という意味で、この部分が主語になります。
- we watched last night:これは「私たちが昨夜見た」という修飾句で、主語「the movie」を説明しています。「watched」は「見た」という意味で、過去形になっています。
- was very interesting:ここが主な述語部分です。「was」は動詞「be」の過去形で、「very interesting」は「とても面白い」という意味です。
全体として「私たちが昨夜見た映画はとても面白かった」という文になります。
間違いやすい点として、「we was」ではなく、「we were」となる点や、「watched」は動詞の過去形として使うことを覚えておくといいですね!
このように、間違った点についても解説を加えてくれます。次は文法事項を指定してみましょう。
プロンプト例7
受動態を使った英文の並べ替え問題を1問出して下さい。
ChatGPTの出力例
こちらが受動態を使った英語の並べ替え問題です。
( was / built / by / the / bridge / workers / in / 2010 ).
単語を正しい順番に並べ替えて、文を完成させてください!
今度はレベルの指定もしてみましょう。
プロンプト例8
受動態を使った英文の並べ替え問題を1問出して下さい。大学受験レベルの問題とします。
ChatGPTの出力例
こちらが大学受験レベルの受動態を使った英語の並べ替え問題です。
( the / discovered / theory / was / new / scientists / by / recently ).
単語を正しい順番に並べ替えて、文を完成させてください!
最後に、1問ずつ出題してもらい、解答を入力したら次の問題を出してもらうようなプロンプトをご紹介しましょう。このプロンプトですと、1問解き終えた後に、正解を提示してくれます。
プロンプト例9
英語並べ替え問題を3問出題して下さい。私が1問解答を終えた後、次の問題を出して下さい。
熟語を覚えたい場合、その熟語を含んだ問題を出題してもらうことも可能です。複数問題を出してもらうことで熟語の定着率があがると思います。
プロンプト例10
in order to という熟語を含んだ英語並べ替え問題を1問出題して下さい。
熟語を含んだ問題の場合、たまにChatGPTは出題ミスをすることがあります。「おかしいな」と思ったら、適当に入力して正解を確認しましょう。「問題が違っているので、再度出題して下さい」と入力すると「失礼しました・・・」と言ってから、新しい問題を出してくれます。礼儀正しいですね(笑)。
いかがでしたか? プロンプトの入力は少し面倒ですが、慣れてくると抵抗がなくなります。同じプロンプトを使う場合は、パソコンのメモ帳やワードに保存しておいて、その都度コピペすると簡単です。
すでに述べた通り、まとめて数問出題してもらうことも可能になると思います。間違えても怒らないのがChatGPTのよいところ。学習意欲も継続すること請け合いです。ぜひ使ってみて下さい。
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