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TOEIC パート別勉強法 Part1 (写真を見て答える問題)リスニングの特徴

TOEIC Part1 問題の特徴

 写真を見て答える問題。英文が流れ、それにもっとも適した英文を4つの中から選ぶ形式。

解答のポイント

  • 英文が流れる前に写真を見て、どのような場面なのか、どのような英文が流れるのかを予測する。
  • 最初に流れる英文の意味を即座に理解し、その答えを考えておく。
  • 考えた答えに一番近い選択肢をマークする。
  • マークした後は別の選択肢を聞かず、次の写真を見る。英文が流れる前に写真を見て、どのような場面か、どのような内容の英文が流れるのかを予測する。

以下同じ。

※ リスニングパートの中では最も難易度が低く、得点源となる部分です。
※ 実際の授業では、ペアやグループで写真の内容や予想される英文について5分から10分程度ディスカッションをしてから問題の音声を流します。
※ TOEICでは、わからない問題はマークだけして飛ばすというのも大切な姿勢です。わからない問題を考えすぎると、その後にある「できる問題」に間に合わなかったり、焦ってしまい、できるのに不正解になることもあります。

事後の学習法

 Part1の問題が終わったら答え合わせをします。TOEICを初めて受ける方、まだ1回程度しか受けていない方は、まず問題の形式や対策に慣れる必要があるので、全体を通してやってはいけません。必ずパートごとに区切って取り組みます。

できなかった問題があればその原因を探る

Part1の解答と答え合わせが終わったら、解説編を読む。
正解にならなかった問題があれば、その原因を確認する。原因としては大きく分けて3つあります。これはPart2以降も同じですのでよく頭に入れて下さい。

原因1. わからない単語があった
原因2. 知っている単語なのに発音が聞き取れなかった
原因3. 英文の内容を理解している間に音声がどんどん進んでしまった

 3つの原因を克服するために、次のような練習法をお試しください。

原因の解決法1 「わからない単語があった」場合の解決法

 わからない単語は、解説の訳や語注を参考に意味を理解します。その後かならず正しい発音を調べて下さい。WeblioもしくはGoogle翻訳を活用します。そして、わからなかった単語の発音を、1息で5回連続して素早く繰り返します。その際、WeblioやGoogle翻訳の音声を聞いて、聞こえたままの発音をすることが重要です。

 よく発音を間違える単語にannihilationというのがあります。この発音を調べて、聞こえたままの発音で、1息で5回素早く繰り返してみて下さい。これはだめな例です。

annihilation(間)annihilation(間)annihilation(間)annihilation(間)annihilation

次のような気持ちで発音しましょう。

annihilationannihilationannihilationannihilationannihilation

このように間を置かずに発音するのがポイントです。

関連リンク(リンクはこの記事の最後にあります)
スマホの活用 (Weblio Google翻訳)

解決法2 「知っている単語なのに発音が聞き取れなかった」場合の解決法

 正しい発音(聞いたままの発音)を身に付けず、つづり見て自己流で発音してしまう場合起こる現象です。impossibleを「インポッシブル」と常に発音している場合、「インパッセボー」という発音を聞き取ることが難しいからです。聞き取れたとしても、

「<インパッセボー>か、あ、<インポッシブル>のことだな」

と頭の中で考えているので、時間のロスになります。考えているうちに音声がどんどん先に流れてしまいますから、3番目の原因「英文の内容を理解している間に音声がどんどん進んでしまった」にもつながります。

関連リンク 英単語 発音の正確さはなぜ重要か(リンクは記事の最後にあります)

解決法3 「英文の内容を理解している間に音声がどんどん進んでしまった」場合の解決法

 音声がどんどん進んでしまって解答が間に合わないという場合、まず最初の原因はつぎの2つです。

1)発音を聞き取り正しく理解することがまだ十分ではない
2)単語の意味を日本語で理解する速度が十分ではない

 1)は先ほど述べたことで、<インパッセボー>→impossible→<インポッシブル>のことか、と頭の中で変換しているうちに音声は先へと進みます。単語の発音を正しく理解して言えるようにしておく必要があります。

2)は、まだ単語の意味が十分定着していない場合に起こります。単語を見る、もしくは聞いて、1秒以内に意味が出てくるくらいにしておかなければなりません。

 そのために次の2つの練習法を提案しておきます。

シャドーイングで即座に正しい発音ができるようにする
 シャドーイングは、英文を見ないで、英語の音声を聞き、少しだけ遅れて音声を再生するという練習方法です。文字を見ないため、脳がリスニングに対応しやすい状態になります。

 Part1の音声を流しっぱなしにして、聞こえた単語から声に出して発音します。取り組み方や注意点は、以下の関連リンクを参照して下さい。

関連リンク 
シャドーイング(リンクはこの記事の最後にあります)
認知のスタイル

オーラル・トランスレーション(口頭翻訳)で、単語の定着度を確認する
 Part1の音声を流しっぱなしにし、聞こえたらすぐ日本語に直してみるという練習方法です。単語の意味が十分頭に入っていない、つまり1秒以内に意味が出てこない単語がすぐわかります。

 問題ごとに音声を一時停止しても構いませんが、慣れてきたら通しでできるようになるとよいでしょう。

※ 授業ではこれをペアワークで行います。シャドーイングで素早く音読ができるようになってから、ペアを組みます。片方の人が英文を読み、2秒以内に日本語で意味が言えるかを確認し合います。

 「えっと」と考える間があるうちは、まだすぐに意味が出てこない状態ですから、そういう単語は重点的に練習します。1息5回発音する、発音しながらつづりを書き写すという練習法を別の記事(音読筆写)でご紹介しています。この速度をできるだけ速くするようにしましょう。

 リスニングパートの音声の速度はそれなりに速いのですが、速度が速い場合、間違いが出やすくなります。速めの音声で取り組むことで、自分の弱点がわかりやすくなるというわけです。「またできなかった」ではなく「弱点がわかってよかった」という気持ちで取り組んで下さい。

 Part1で説明した内容は、Part2以降の問題でもぜひ使っていただきたい勉強法です。Part1に取り組んでいる間に、しっかりと身に付けて下さい。

関連リンク (リンクはこの記事の最後にあります)
|発音の自動化 | 発音しつつ つづりを書き写す (音読筆写)|

関連リンク
| 英単語 発音の正確さはなぜ重要か | スマホの活用 |
| 発音の自動化 | シャドーイング | 認知のスタイル |
| 発音しつつ つづりを書き写す |

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