単語がたくさん出て来ますが、かたっぱしから覚えないようにして下さい。「こんなふうに考えると覚えやすくなるのか」と考える程度で大丈夫です。何度か読み返しているうちに、なんとなくこういう意味なんだ、というような意識になれば十分です。
disasterを分割してみましょう。
disaster = dis+a+ster
sterはどこかで見た単語だと思いませんか? そうですstarです。
星占いが好きな人は多いと思います。大昔の人もそうで、星の動きや並び方で、将来なにが起こるかを占っていました。特に星のめぐりあわせがよくないと、大きな災害が起こると言われていました。そうなんです。
disaster = dis+a+ster(star)で「災害」という意味になります。
この派生語には、
disastrous = dis+a+ster+ous 悲惨な、災害をもたらす
大災害が起こると、食べるものも手に入れられなくなります。そうした流れで、次のような派生語も頭に入れることができます。
starve = star+ve 飢える 欠乏する
starvation = star+ve+a+tion 飢餓 飢え
starving = star+ving 飢えた
starveling = star+vel+ing 飢えた
関連リンク
英単語のパーツとネットワーク
スター その1 映画スター starと派生語
スター その2 astronaut
スター その3 interstellar
スター その4 disaster
このブログでは、覚えやすさを優先して単語の説明をしています。言語学上の知見とは一致しない記述がありますので、正確な語源等について知りたい場合は、各自調べていただければと思います。
starのワードマップ
関連リンク:カタカナ語英単語
disasterの語源的意味
「disaster(ディザスター)」という単語の意味を、語源的な知見をふまえてわかりやすく解説します。
「disaster」の基本的な意味
「disaster(ディザスター)」は、日本語で「災害」や「大惨事」と訳される単語です。天災や事故、社会的な混乱など、非常に大きな被害や悲劇的な出来事を指す言葉として使われます。たとえば、地震や台風のような自然災害や、火事、大事故などが「disaster」と呼ばれます。規模が大きく、予測が難しいため、日常生活に深刻な影響を与える出来事を表します。
例文:
- The earthquake was a terrible disaster, causing widespread destruction.
(その地震はひどい災害で、広範囲にわたる破壊を引き起こした。) - The oil spill became an environmental disaster.
(その原油流出は環境の大惨事となった。)
語源をたどる
「disaster」という単語は、イタリア語の「disastro」に由来し、さらにそれはラテン語の「dis(離れて)」とギリシャ語の「astron(星)」を組み合わせた言葉です。この語源を理解すると、「disaster」の本来の意味がよりよくわかります。
- 「dis-」
「dis-」はラテン語の接頭辞で、「離れて」「逆に」といった否定的な意味を持ちます。現代英語でも「disappear(消える)」や「disconnect(接続を切る)」のように、何かが無くなる、あるいは離れるといった意味を加える役割を持っています。 - 「astron」
「astron(アストロン)」はギリシャ語で「星」を意味します。この語は「astronomy(天文学)」や「astrology(占星術)」など、星や天体に関わる単語に今でも使われています。
この「dis-」と「astron」を組み合わせた「disastro(disaster)」は、直訳すると「星が悪い」という意味になります。古代の人々は、星の配置や天体の動きが人間の運命に大きな影響を与えると信じており、星の位置が悪いと災害や不運が起こると考えていました。そこで、「disaster」は「星の不運な影響によって引き起こされた悲劇」や「星の配置が悪いために起こる災害」という意味になったのです。
現代英語での使い方
現代の「disaster」は、星に関係するものではなく、自然災害や事故など、重大な被害をもたらす出来事を表す単語です。特に予測が難しく、突然に起こる大規模な出来事に使われます。たとえば、洪水、津波、地震、火山噴火といった自然現象や、大規模な事故や人災にも「disaster」が使われます。
また、「disaster」は比喩的にも使われることがあり、計画がうまくいかなかったり、非常に困難な状況になったときにも使います。
例文:
- The festival was a disaster due to the heavy rain.
(大雨のせいでその祭りは大失敗だった。) - His attempt to cook dinner ended in disaster.
(彼の夕食作りの試みは大失敗に終わった。)
このように、「disaster」は現代英語では、深刻な被害や失敗を表す幅広い意味で使われています。
「disaster」と関連する単語
「disaster」に関連する単語には、いくつかの語があり、これらはすべて「災害」や「不運」といった意味を共有しています。
- catastrophe(カタストロフィ)
「catastrophe」は「大災害」や「大惨事」という意味を持ち、「disaster」と非常によく似た意味で使われます。ただし、「catastrophe」は特に破壊的で終末的な災害を指すことが多く、より劇的なニュアンスを持ちます。 例文: - The hurricane caused a major catastrophe in the coastal areas.
(そのハリケーンは沿岸地域に大きな大惨事を引き起こした。) - calamity(カラミティ)
「calamity」は「災難」や「悲劇」という意味です。「disaster」や「catastrophe」ほど大規模ではないかもしれませんが、個人や地域に深刻な影響を与える災難を指します。 例文: - The drought was a calamity for the farmers.
(その干ばつは農家にとって大きな災難だった。) - misfortune(ミスフォーチュン)
「misfortune」は「不運」や「災難」を意味します。「disaster」ほど大規模ではありませんが、予期せぬ不運や失敗を指すときに使われます。 例文: - He suffered a series of misfortunes last year.
(彼は去年、一連の不運に見舞われた。)
語源を知るメリット
「disaster」の語源を知ると、言葉の成り立ちや本来の意味がより深く理解できます。古代の人々が、星や天体の動きが災いを引き起こすと考えていたことが、この単語の成り立ちに反映されています。このように、言葉の歴史や背景を知ると、単語が持つ意味やニュアンスが明確になり、英語の学習がより興味深くなります。
また、同じ語源を持つ他の単語も覚えやすくなります。「astron」が「星」を意味することを知れば、「astronomy(天文学)」や「astrology(占星術)」といった単語も関連付けて理解できます。
結論
「disaster」という単語は、ラテン語の「dis(離れて)」とギリシャ語の「astron(星)」に由来し、もともとは「星の影響による不運」という意味を持っていました。現代では「災害」や「大惨事」を意味し、自然災害や重大な事故、計画の失敗など、深刻な出来事を指す言葉として使われています。語源を理解することで、言葉の本質をより深く知り、関連する単語の理解も容易になります。