「英語ができるけど、転職にどう活かせばいいかわからない」
「TOEIC700点台では、英語を使う仕事は難しい?」
「留学経験がないと、英語力は評価されない?」
「今の会社では英語をほとんど使っていないけれど、このままでいいのか不安になる」
こうした悩みを持つ20代の方は、実はとても多いです。せっかく身につけた英語力を、キャリアでどう活かすか。その道筋が見えないまま、一般的な転職活動に進んでしまうケースも少なくありません。
この記事では、20代が英語力を転職で「武器」に変えるための戦略を、データと実例をもとに整理しました。
必要な英語レベル、狙うべき仕事の種類、未経験から始める方法、そして留学経験がなくても評価される伝え方まで、一つひとつ丁寧に解説していきます。
英語は、使い方次第で20代のキャリアを大きく広げる資産になります。
今持っている英語力を、どう活かすか。そのヒントをこの記事から見つけてください。
なぜ今「英語を使う仕事」の需要が高いのか

日本国内でも、英語を活かせる仕事の求人は一定数存在し、特にIT、商社、外資系企業などでニーズが高い状況が続いています。
その背景には、グローバル化の加速だけでなく、ビジネスの構造変化があります。
海外展開する企業の増加
経済産業省が実施している「海外事業活動基本調査」などによると、中小企業を含む日本企業の中には海外市場への展開を行うところも多く、現地とのやり取りで英語が必要になるケースがあります。
特にIT、製造、商社、マーケティングといった分野では、英語ができる人材が常に求められています。
リモートワークとグローバルチームの普及
コロナ禍以降、リモートワークが一般化したことで、海外のメンバーと協働するプロジェクトが増えました。
Slack、Zoom、Microsoft Teamsなどのツールを使った英語でのコミュニケーションは、もはや一部の外資系企業だけのものではありません。
外資系企業の日本拠点
Amazonやマイクロソフト、GoogleなどのIT企業に加え、コンサルティング、金融、製薬など多様な業界の外資系企業が日本にも拠点を持ち、多様な職種で採用を行っています。
これらの企業では、日常業務で英語を使うことも多く、英語力がある人材へのニーズが高まっています。
つまり、「英語を使う仕事」「英語を武器にする仕事」は特殊なキャリアではなく、多くの業界で求められる標準スキルになりつつあるのです。
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20代の転職で求められる英語力レベル|TOEIC何点から英語を使う仕事を目指せるか
「英語力が必要」と聞くと、「ネイティブレベルじゃないとダメなのでは」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし実際には、職種や業務内容によって求められるレベルは大きく異なります。
TOEIC600〜700点台:基礎が固まれば十分な仕事も多い
事務職や営業サポート、カスタマーサポート(メール対応中心)など、英語を「補助的に使う」仕事であれば、TOEIC600〜700点台でも十分に採用されるケースがあります。
重要なのは、スコアそのものよりも「実際に業務で使える力があるか」です。
TOEIC800点台:ビジネス英語の実務レベル
営業職や海外顧客とのやり取りが発生する職種では、TOEIC800点以上が一つの目安とされることが多いです。
メールや資料作成、簡単な電話対応ができるレベルです。完璧でなくても、「意思疎通ができる」ことが評価されます。
TOEIC900点以上:専門性を活かした高度な業務
翻訳、通訳、海外プロジェクトのリーダー、外資系企業の管理職など、英語を「主軸」として働く場合は、TOEIC900点以上が求められることが多いです。
ただし、実務経験や専門知識との組み合わせが重視されるため、スコアだけで判断されるわけではありません。
TOEICや英検はどこまで評価されるのか
企業は、資格そのものよりも「その英語力で何ができるか」を見ています。
TOEIC900点を持っていても、実務で英語を使った経験がなければ、即戦力とは見なされません。
逆に、TOEIC700点台でも「海外顧客とメールでやり取りした経験」があれば、それは大きなアピールポイントになります。
英検は、特に教育業界や出版業界で評価されやすい資格です。
TOEICがビジネス英語の指標とされる一方、英検は「総合的な英語力」を示すため、業界によって使い分けると効果的です。
ポイント: これらのスコアはあくまで「一つの目安」です。実際には、企業や職種によって基準は異なります。重要なのは、「そのスコアで何ができるか」を具体的に説明できることです。
英語力を武器に転職するためのレベル別ガイド|TOEIC・英検・実務英語の整理(近日中に公開予定)では、資格とレベル感についてさらに詳しく解説しています。
英語力不足でも転職できるのか
答えは「はい」です。英語力が不足していても、未経験から挑戦できる仕事は存在します。
例えば、IT業界のSES(客先常駐)やカスタマーサポート、事務職の一部では、「英語を使う場面はあるが、必須ではない」という求人も多くあります。
入社後に英語を学びながら成長することを前提としている企業も少なくありません。
また、英語力が不足している場合でも、「学習意欲」と「これまでの学習実績」を示すことで、ポテンシャル採用につながることがあります。
例えば、「現在TOEIC700点で、半年以内に800点を目指して学習中」といった姿勢は、企業に好印象を与えます。
未経験転職がしやすい業界と難しい業界の特徴(関連記事)では、未経験から挑戦しやすい業界について整理していますので、併せて参考にしてください。
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英語を使う仕事の種類と、未経験からのスタート例
英語を使う仕事、英語を活かせる仕事には、さまざまな種類があります。ここでは、20代が未経験から挑戦しやすい仕事を中心に紹介します。
営業・カスタマーサポート
海外顧客への営業や、英語でのメール対応、チャットサポートなどが該当します。
商社やIT企業、旅行会社などで募集が多く、未経験歓迎の求人も見られます。
TOEICスコアが600〜700点台でも、コミュニケーション能力が高ければ採用されるケースがあります。
事務・バックオフィス
外資系企業や海外取引のある企業での事務職では、英語の資料作成やメール対応が発生します。
ExcelやPowerPointなどのスキルと組み合わせることで、市場価値が高まります。
IT・エンジニア
プログラミング言語の公式ドキュメントは英語で書かれていることが多く、英語ができるエンジニアは重宝されます。
また、海外のクライアントと協働するプロジェクトも増えており、英語×ITの掛け合わせは非常に強力です。
将来的に年収を上げたい、リモートワークや柔軟な働き方をしたいと考えている20代にとっても、選択肢になりやすい分野です。
マーケティング・広報
海外向けの商品やサービスを扱う企業では、英語でのSNS運用、プレスリリース作成、広告運用などが求められます。
未経験でも、ポートフォリオを作成して実績を示すことで採用につながることがあります。
翻訳・通訳
高い英語力が求められますが、フリーランスとして働いている人も多い職種です。
専門分野(医療、法律、ITなど)の知識と組み合わせることで、高単価の案件につながることもあります。
ただし、競争も激しく、安定した収入を得るには実績と専門性の積み重ねが必要です。
20代が英語力を活かせる仕事11選|未経験から挑戦しやすいキャリアも紹介(近日中に公開予定)では、各職種の詳細や求められるスキル、未経験からのステップについてより詳しく解説しています。
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留学なしの英語力は転職でどう評価されるか
「留学経験がないと、英語力は認めてもらえないのでは」と心配する方もいますが、実際には留学経験がなくても高く評価されるケースは多くあります。
企業が見ているのは「実務での再現性」
企業が重視するのは、「実際の業務で英語を使えるかどうか」です。留学経験があっても、ビジネスメールが書けなければ意味がありません。
逆に、留学経験がなくても「海外顧客とのメール対応を3年間担当していた」という実績があれば、それは強力なアピールポイントになります。
独学での英語習得は「自走力」の証明
独学で英語を身につけたことは、「自ら課題を設定し、計画的に学習できる力」の証明になります。
特に20代の転職では、ポテンシャルや学習意欲が評価されるため、「どのように英語を学んだか」を説明できることが重要です。
例えば、「TOEICスコアを1年で600点から800点に上げるために、毎日2時間学習を続けた」といったエピソードは、企業に好印象を与えます。
留学経験よりも「実績」が重要
転職で評価されるのは、「何を経験したか」よりも「その経験で何ができるようになったか」です。
留学経験がある場合でも、それを具体的な成果に結びつけて説明できなければ、評価は限定的です。
「留学なしで英語ができる人」の強みと伝え方|企業が評価するポイントを解説(近日中に公開予定)では、面接での効果的な伝え方や、留学経験がないことを強みに変える方法を詳しく解説しています。
英語と他スキルの掛け合わせで市場価値が上がる
英語力だけでは、他の候補者との差別化が難しい場合があります。
しかし、英語と他のスキルを組み合わせることで、市場価値は飛躍的に高まります。
英語×IT:最も需要が高い組み合わせ
エンジニア、データアナリスト、プロジェクトマネージャーなど、IT分野で英語ができる人材は常に求められています。
海外のクライアントと協働する案件や、グローバル企業でのプロジェクト参加など、キャリアの選択肢が大きく広がります。
未経験からでも、プログラミングスクールで基礎を学び、英語力と組み合わせることで、転職成功率が高まります。
また、将来的に年収アップやリモートワークを実現しやすい分野でもあります。
英語×営業:グローバル市場へのアクセス
海外顧客への営業ができる人材は、商社、メーカー、IT企業などで高く評価されます。
英語力に加えて、折衝力やプレゼンテーション力があると、年収アップの可能性も高まります。
英語×事務:バックオフィスでの差別化
英語での資料作成、メール対応、契約書の確認など、事務職でも英語が使えると市場価値が上がります。
特に外資系企業や海外取引のある企業では、重宝される存在になります。
英語×IT・英語×営業の掛け合わせで市場価値が高まるキャリア戦略(近日中に公開予定)では、具体的なキャリアパスや学習ロードマップを紹介しています。
語学力を武器にキャリアを作るロードマップ
英語力を転職で活かすには、計画的な学習とキャリア設計が必要です。
ここでは、第2言語習得理論に基づいた効果的な学習方法を紹介します。
第2言語習得理論とは
第2言語習得理論(Second Language Acquisition)は、母語以外の言語をどのように習得するかを研究する学問分野です。
教育現場や企業研修でも参考にされることが多く、「効率よく語学を伸ばすための考え方」として使われています。
この理論によれば、効果的な言語習得には「インプット」「アウトプット」「フィードバック」の3つが重要です。
インプット:大量の英語に触れる
まずは、大量の英語に触れることが重要です。ビジネス英語の習得には、仕事で使われる表現に触れることが効果的です。
- 英語のニュース記事を毎日読む(BBC、The Japan Times、Reutersなど)
- ビジネス英語のポッドキャストを聴く
- 英語の映画やドラマを字幕付きで観る
アウトプット:実際に使う機会を作る
インプットだけでは、実践的な英語力は身につきません。アウトプットの機会を意図的に作ることが重要です。
- オンライン英会話で話す練習をする
- 英語で日記を書く
- SNSで英語で発信する
フィードバック:誤りを修正する
自分の英語が正しいかどうかを確認し、誤りを修正することで、学習効率が高まります。
- オンライン英会話の講師からフィードバックをもらう
- 英語学習アプリで文法の誤りを確認する
- 英語ネイティブの友人に添削してもらう
語学を活かして働きたい20代のための英語学習ロードマップ|第2言語習得理論で解説(近日中に公開予定)では、具体的な学習計画や推奨教材について詳しく紹介しています。
英語を使う仕事の求人票の読み方
求人票には、「英語を使う」と書かれていても、実際にどの程度英語が必要なのかが分かりにくいケースがあります。ここでは、求人票を正しく読み解くポイントを紹介します。
「英語必須」と「英語歓迎」の違い
「英語必須」と書かれている場合、英語力がなければ業務を遂行できないことを意味します。
一方、「英語歓迎」は、英語力があれば優遇されるが、なくても応募可能という意味です。
「TOEIC〇〇点以上」の基準
求人票に「TOEIC700点以上」と記載されている場合、それは「最低ライン」であることが多いです。
実際には、TOEIC800点以上の候補者が優遇されるケースも少なくありません。
「英語を使う頻度」を確認する
求人票に「英語使用頻度:週に数回」と書かれていれば、日常的に英語を使う仕事ではないことがわかります。
逆に、「日常的に英語を使用」と書かれている場合は、毎日英語でのやり取りが発生すると考えられます。
英語を使う仕事の求人票の読み方|英語条件・必須スキルを徹底解説(近日中に公開予定)では、求人票の見方や、応募前に確認すべきポイントをさらに詳しく解説しています。
外資系と日系企業、どちらを選ぶべきか
英語を活かして働く場合、外資系企業と日系企業のどちらを選ぶかは重要な選択です。それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った環境を選びましょう。
外資系企業の特徴
- 成果主義:年功序列ではなく、成果に応じて評価される
- 高年収:日系企業に比べて年収水準が高い傾向にある
- グローバルな環境:多国籍のメンバーと働く機会が多い
- ワークライフバランス:業務時間が明確で、プライベートも重視される傾向
- 雇用の変動:業績によっては、ポジションの変更や退職を求められることもある
日系企業の特徴
- 安定性:雇用が比較的安定している
- 長期的なキャリア形成:じっくりと育成される文化がある
- チームワーク重視:協調性が評価される
- 年功序列:勤続年数に応じて給与が上がる傾向
- 英語使用頻度が限定的:海外部門以外では、英語を使う機会が少ないこともある
どちらが良いかは、個人の価値観やライフスタイルによります。成果を出して高年収を目指したいなら外資系、安定したキャリアを築きたいなら日系企業が向いているかもしれません。
外資系と日系企業の違い|英語を活かして働く20代のための判断ガイド(近日中に公開予定)では、両者の違いをさらに詳しく比較し、自分に合った選択をするためのポイントを解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. TOEIC900点だと転職に有利になりますか?
A. TOEIC900点は、英語力の高さを示す一つの指標として有利に働きます。
ただし、スコアだけでなく「実務でどのように英語を使ってきたか」が重視されます。
例えば、「海外顧客とのメール対応経験」や「英語での資料作成実績」があると、さらに評価が高まります。
また、TOEIC900点を持っていても、スピーキングやライティングの実践力が不足していると、面接で評価が下がることもあります。
資格に加えて、実務経験や学習姿勢をアピールすることが重要です。
Q2. 40代でも英語を使う仕事に転職できますか?
A. 40代でも、英語力と専門スキルを組み合わせることで、転職は十分可能です。
特に、業界経験やマネジメント経験がある場合、英語力がプラスアルファとして評価されます。
ただし、20代・30代に比べると求人数は少なくなるため、転職エージェントを活用し、自分の強みを明確にすることが重要です。
また、外資系企業では年齢よりも実績が重視されるため、成果を具体的に示すことがポイントになります。
Q3. 英語力不足だと転職をやめたほうがいいですか?
A. いいえ、英語力が不足していても転職は可能です。
まず、「英語を補助的に使う仕事」や「英語力を伸ばせる環境がある仕事」を選ぶことで、キャリアをスタートできます。
また、「学習意欲」を示すことが重要です。例えば、「現在TOEIC700点で、毎日1時間学習を続けており、半年以内に800点を目指しています」といった姿勢は、企業に好印象を与えます。
英語力不足を理由に諦めるのではなく、「どうすれば英語を使う仕事に挑戦できるか」を考え、行動することが大切です。
まとめ:英語力は、使い方次第で20代のキャリアを広げる
英語力は、適切に活用すれば20代のキャリアに大きな可能性をもたらします。
TOEIC700点台でも挑戦できる仕事は多く、留学経験がなくても評価される方法はあります。
重要なのは、「自分の英語力をどう見せるか」「どの仕事で活かすか」「どう伸ばしていくか」を戦略的に考えることです。
この記事で紹介した考え方やリンク先の詳細記事を参考に、あなた自身の転職戦略を組み立ててください。
英語を武器に、新しいキャリアの一歩を踏み出しましょう。
20代の転職とキャリアの始め方|まず押さえておきたい全体像(関連記事)では、転職市場全体の動向を解説していますが、英語力はその中でも「差別化要因」として非常に有効です。
Tamesy|転職エージェントの初回面談参加
参考資料
著者について
鈴木一世|現役大学教員・カウンセラー
20代が迷う場面を、大学教育と相談支援の現場で見てきました。息子が今、転職を考えており、あらためて20代の転職について調べてみたいと考えました。
データに基づいた客観的な情報提供を心がけています。
- Twitter: @suzukiissei8
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