「precedent」という英単語の意味がよくわからない…
そんな方のために、この記事では語源から「precedent」の意味をやさしく、しかも印象に残るように解説します。
CNNでこんな記事がありました。
US drug overdose deaths saw an unprecedented drop in 2024, but federal cuts could threaten momentum
Updated May 14, 2025
precedentをパーツに分割すると、pre+ced+entとなります。
pre-は「前」「先」という意味。
-ced-は、proceed(進む)の-ceedと同様「進む」を意味します。
pre-(以前に)ced(進んだこと)→前例となるわけです。
unprecedentedは、precedentedの否定形ですので「前例のない」という意味になります。
この記事を読めば、TOEICや英検にも出てくるこの重要単語が、たった数分で記憶に残るようになります。丁寧にまとめていますので、英語に苦手意識がある方にも安心です。

precedentの意味とは?
「precedent(プレシデント)」は、英語で「前例(ぜんれい)」「過去にあった出来事」「判例」という意味です。
特に法律の世界では、「過去の裁判の結果が、新しい裁判の判断に影響を与える」という意味でよく使われます。
例文:
- This case has no precedent.(この事件には前例がない)
- The teacher followed the precedent.(先生は前例に従った)
ここで大切なのは、「precedent」はただの“昔のこと”ではなく、「これからどうするかを決める時のヒントになる過去のこと」だということです。
precedentの語源をわかりやすく解説
「precedent」の意味をしっかり理解するには、語源を知るのが一番の近道です。
この単語は、ラテン語の praecedere(プレーケーデレ) という言葉がもとになっています。
語源をパーツに分けてみましょう。
- pre-:前に(例:preview=先に見る)
- cede(ced):進む、行く(例:proceed=前に進む)
- -ent:〜するもの、〜の性質があるもの(形容詞や名詞を作る語尾)
つまり、「precedent」は「他のものより前に進んだもの」というイメージからできています。
このことから、「precedent」は「先に起きたこと、だから今に影響する」という意味になったのです。
簡単に覚えられる!precedentの覚え方
「precedent=前例」と丸暗記するのではなく、語源からイメージで覚えましょう。
- pre=前
- cede=進む
- precedent=前に進んだもの→前に起きたこと→前例!
このように、意味の流れをイメージで覚えることが、英単語を忘れにくくするコツです。
「cede=進む」とわかる英単語を紹介
precedentの「cede」は「進む」という意味の語根です。
同じ語根を持つ英単語を見てみましょう。
英単語 | 意味 | 語源構造 |
---|---|---|
proceed | 前に進む、続ける | pro(前)+ cede(進む) |
recede | 後退する | re(後ろ)+ cede(進む) |
exceed | 超える | ex(外へ)+ cede(進む) |
succeed | 成功する、あとを継ぐ | suc(下に・後に)+ cede(進む) |
precede | 先行する | pre(前)+ cede(進む) |
concede | 譲る、認める | con(共に)+ cede(進む) |
intercede | 仲裁する、間に入る | inter(間に)+ cede(進む) |
すべて「〜に進む」という方向性の違いで意味が変わっています。語源を知ると、単語の理解が格段にラクになります。
precedentの派生語リスト(カタカナ+発音記号つき)
単語 | 品詞 | 意味 | 発音(カタカナ) | 発音記号 |
---|---|---|---|---|
precedent | 名詞・形容詞 | 前例、先行するもの | プレシデント | /ˈpresɪdənt/ |
precede | 動詞 | 先に起こる、先行する | プレシード | /prɪˈsiːd/ |
precedence | 名詞 | 優先、先行 | プレセデンス | /ˈpresɪdəns/ または /ˈpresəˌdəns/ |
unprecedented | 形容詞 | 前例のない | アンプレシデンティッド | /ʌnˈpresɪˌdɛntɪd/ |
preceding | 形容詞 | 直前の、先行する | プレシーディング | /prɪˈsiːdɪŋ/ |
「precedent」から広がるこれらの単語も、すべて「前に進む」「先に起きる」というイメージが共通しています。
TOEIC・英検でも使える!precedentの活用ポイント
TOEICや英検では、「precedent」「precede」「proceed」など、似たような構造の単語が頻出します。
それぞれの語源の違いを理解しておくことで、読解問題や語彙問題にも対応できるようになります。
特に「precedent」は、ビジネス英語や法律系のトピックで出題されることが多いため、社会人にも必須の単語です。
まとめ|precedentは「前に進んだもの」→「前例」と覚えよう!
- precedentの意味は「前例」「過去の例」
- 語源は「pre(前に)+ cede(進む)」
- 「先に進んだことが、今の判断の参考になる」という考え方
- 似た語に proceed, recede, exceed, succeed などがある
- 語源で覚えると一生モノの単語力になる!
このように、「precedent」という単語は語源から意味をつかむと、とてもわかりやすくなります。
試験対策にも、日常英語の理解にも役立つので、ぜひ語源と一緒に覚えてみてください。