synergy=syn(一緒に)+ ergy(=energy エネルギー)sym-, synは「シンパシー(同情)」の「シン」で「一緒に同じ気持ち」になることから「一緒に」という意味になります。「一緒にエネルギーを出」して、倍以上のパワード生み出すことから、「相乗効果」という意味です。
オーケストラで使う、楽器のシンバルは、2枚「一緒」に合わせて音を出します。
synergyの派生語
派生語には次のようなものがあります。
synergetic (syn+energe+tic): 相乗効果のある
synergistic: (syn+energi+stic): 相乗的
synergyの語源的意味
「synergy(シナジー)」という単語の意味を、語源的な知見をふまえてわかりやすく解説します。
「synergy」の基本的な意味
「synergy(シナジー)」は、現代英語で「相乗効果」を意味する単語です。これは、複数のものが一緒に働くことで、単独で得られるよりも大きな効果を生み出すことを指します。たとえば、チームで協力して働くときに、一人では達成できないような大きな成果を得られることが「synergy」です。この言葉は、ビジネスやスポーツ、科学など、さまざまな分野で使われています。
語源をたどる
「synergy」という単語は、ギリシャ語に由来します。ギリシャ語の「συνεργία(synergia)」が語源で、この言葉は「協力」を意味します。この語源をさらに細かく分けてみると、二つの要素に分かれます。
- 「syn-」
「syn-」はギリシャ語の「σύν(syn)」から来ており、「一緒に」「共に」という意味を持ちます。この接頭辞は、他にも「synchronize(同時に動く、同期させる)」や「synthesis(合成)」など、何かが一緒に働いたり、組み合わさったりすることを表す単語によく使われます。 - 「ergon」
「ergon」はギリシャ語で「働き」「仕事」を意味する言葉です。この語は英語の「energy(エネルギー)」や「ergonomics(人間工学)」など、何かが動いたり、働くことに関する単語の語源でもあります。
これらを組み合わせると、「synergy」は「一緒に働くこと」や「共に行動して成果を生み出すこと」を意味するようになります。そこから「相乗効果」という意味が生まれ、複数の要素が協力し合うことで、単独では得られない大きな効果を生み出すという概念が強調されるようになりました。
現代英語での使い方
現代英語では「synergy」は、特にビジネスやチームワークの場面でよく使われます。たとえば、複数の企業が協力することで、単独で行うよりも大きな成果を得る場合や、異なる分野の専門家が一緒に仕事をして、素晴らしい成果を出す場合に使われます。
例文:
- The synergy between the two companies led to innovative new products.
(2つの会社の協力によって、革新的な新製品が生まれた。) - By working together, the team created a synergy that improved their performance.
(チームが協力することで、相乗効果を生み出し、パフォーマンスが向上した。)
このように、「synergy」は、協力や共同作業を通じて得られるプラスの効果を表すときに使われます。
「synergy」と関連する言葉
「synergy」に関連する単語をいくつか紹介します。これらの単語も「一緒に働く」や「協力」という意味を持っています。
- synchronize(シンクロナイズ)
「syn-(一緒に)」と「chronize(時間に関連する)」が組み合わさってできた単語で、「同時に起こる」「同期する」という意味です。たとえば、映像と音声を同時に一致させるときなどに使います。 例文: - The dancers synchronized their movements perfectly.
(ダンサーたちは完璧に動きを同期させた。) - synthetic(シンセティック)
「syn-(一緒に)」と「thesis(配置、置く)」が組み合わさってできた単語で、「合成の」「人工的な」という意味です。複数の要素を組み合わせて新しいものを作り出すことを指します。 例文: - The jacket is made of synthetic materials.
(そのジャケットは合成素材でできている。) - syndicate(シンジケート)
「syn-(一緒に)」と「dicate(宣言する)」が組み合わさった単語で、「複数の人や会社が協力して事業を行うグループ」や「共同体」を意味します。ビジネスやメディアの分野でよく使われます。 例文: - Several companies formed a syndicate to manage the project.
(いくつかの会社が協力してプロジェクトを管理するシンジケートを結成した。)
語源を知るメリット
「synergy」の語源を知ることで、この単語が単なる「協力」ではなく、「協力してより大きな成果を得る」という意味を強調していることが理解できます。また、「syn-」という接頭辞が使われている他の単語にも共通の意味があるため、これらの単語を覚えるときにも役立ちます。
たとえば、「synchronize」や「synthetic」などの単語は、「一緒に働く」「一緒に作り出す」という意味を持っているため、「syn-」が使われていると「何かが一緒に行われている」ということを想像できます。このように、語源を理解することで、新しい単語に出会ったときにも意味を推測しやすくなります。
結論
「synergy」は、ギリシャ語の「syn-(一緒に)」と「ergon(働く)」が組み合わさってできた言葉で、複数の要素が協力して働くことで、より大きな効果を生み出す「相乗効果」を意味します。この言葉は、ビジネスやチームワークの場面でよく使われ、協力によって個別に得られる成果以上のものを得ることを表します。語源を理解することで、この単語の意味や使い方がより深く理解でき、他の関連する単語も覚えやすくなります。
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