treasonous。なかなか聞き覚えのない単語です。が、バーツに分解するとよく知っている単語が隠れているのがわかります。
tre+so+nousのtre-は、「お盆、トレー」を意味するtrayなのです。
トレーは何か者を乗せて相手に引き渡す時使います。
「味方を相手に引き渡す」というイメージから「反逆的な」という意味になるわけです。
betrayも同様trayと語源を同じしくており「裏切る」という意味になります。
tray(=tradere=引き渡す) → 敵に渡す → 裏切り → treason → treasonous(裏切りの性質をもつ)
Trump slams Springsteen after the rocker called him ‘treasonous’
2 minute read Published 2:27 PM EDT, Fri May 16, 2025
President Donald Trump had some words for The Boss.
In a Friday morning Truth Social post, the president criticized Bruce Springsteen for “go[ing] to a Foreign Country to speak badly about the President of the United States.”
The president’s comments come days after Springsteen lambasted Trump during the first show of his latest tour with the E Street Band. Speaking at the Manchester-based concert on Wednesday, Springsteen branded the Trump administration “corrupt, incompetent, and treasonous,” calling on “all who believe in democracy and the best of our American experience to rise with us.”

この記事を読むとわかること
・treasonousの正確な意味とニュアンス
・betrayやtraitorなどとの語源的な関係
・派生語リストで語彙力が一気にアップ
・TOEIC・英検での出題傾向の把握
treasonousの意味とは?
treasonous(トリーズナス) は形容詞で、以下のような意味を持ちます。
- 反逆的な
- 裏切りの性質を持つ
- 国家への忠誠を裏切るような
たとえば、次のような文脈で使用されます。
The general was accused of treasonous behavior.
(その将軍は反逆的な行動で告発された。)
この単語は法的・政治的な文脈で登場しやすく、国家や組織に対する重大な裏切り行為を示します。
語源から覚えると忘れない!treasonousの語源解説
「treasonous」は名詞 treason(反逆) に -ous(〜の性質をもつ) がついた形容詞です。
その元となる treason の語源はラテン語 tradere(引き渡す、委ねる)です。
tradere はさらに以下の要素に分解できます。
- trans-(越えて)
- dare(与える)
→ 信頼・義務を越えて他に与える=裏切る
つまり treasonous = 裏切る性質のある という語源的な理解ができます。
betrayとの関係は?
betray(裏切る) も同じ語源の仲間です。
構造は
be-(強調)+ tray(= tradere) → 完全に引き渡す → 裏切る
ここでの tray は「お盆のtray」とは語源がまったく異なり、「引き渡す」という意味に由来しています。
したがって、
treasonous = tray(tradere)で敵に引き渡す=裏切る性質を持った
という理解はとても正確です。
派生語・関連語リスト
単語 | 品詞 | 意味 | 発音 |
---|---|---|---|
treasonous | 形容詞 | 反逆的な、裏切りの | トリーズナス |
treason | 名詞 | 国家への反逆、裏切り | トリーズン |
traitor | 名詞 | 裏切り者 | トレイター |
betray | 動詞 | 裏切る | ビトレイ |
treacherous | 形容詞 | 信用できない、裏切るような | トレチャラス |
tradition | 名詞 | 伝統(信頼をよく「引き渡す」意味から派生) | トラディション |
例文で理解しよう
The official was arrested for making treasonous statements.
(その役人は反逆的な発言で逮捕された。)
A treasonous act during wartime can carry the death penalty.
(戦時中の反逆行為は死刑になる可能性がある。)
TOEIC・英検での出現傾向
TOEIC:出題頻度は低め(★★☆☆☆)ですが、ビジネスや政治に関するパート7の長文中に登場する可能性があります。ニュース記事調の設問に注意。
英検:準1級〜1級で頻出(★★★☆☆〜★★★★☆)。traitorやbetrayとの使い分けが問われる可能性あり。
特に英検では語彙問題・長文読解ともに出やすいため、意味を語源から理解しておくと大きな武器になります。
語源で理解する一夜漬け記憶術|「引き渡す=裏切る」
この単語群はすべて、「信頼を誰かに引き渡してしまう=裏切る」というイメージでつながっています。
もとの意味:引き渡す
→ 現代語:
- betray(裏切る)
- traitor(裏切り者)
- treason(反逆)
- treasonous(裏切りの性質を持った)
語源でイメージをつなげることで、単語同士が「意味のネットワーク」で記憶に残りやすくなります。
まとめ
treasonous の語源はラテン語 tradere(引き渡す)であり、「信頼を敵に渡す=裏切る」ことから「反逆的な」という意味を持つようになりました。betray、traitor、treason などの関連語とあわせて、語源で理解することで一夜漬けでも記憶に残りやすくなります。
英検では特に準1級以上での出題が多く、TOEICでも長文中で見かけることがあります。語源を味方につけて、語彙力アップを狙いましょう。