appreciateをパーツに分割すると、ap+preci+ateとなります。ap-はup(あげる)、-preci-に似た単語にprice(値段)があります。「値段を上げる」→「価値が上がる」→「高く評価する」という意味になります。評価が上がれば「ありがたい」気持ちになりますから、「感謝する」という意味にもなります。
appreciateの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
---|
appreciation | 感謝、評価、理解 | アプリシエイション |
appreciative | 感謝している、評価している | アプリシエイティブ |
appreciable | 評価できる、目に見えてわかる | アプリシアブル |
appreciatively | 感謝して、評価して | アプリシエイティブリー |
depreciate | 価値を減じる、見くびる | デプリシエイト |
depreciation | 価値の減少、減価償却 | デプリシエイション |
depreciatory | 減価する、軽蔑的な | デプリシアトリー |
appreciateの語源的意味
「appreciate(アプリシエイト)」という言葉は、英語の中でよく使われ、さまざまな場面で目にする重要な単語です。この言葉は、「感謝する」「価値を理解する」「評価する」など、複数の意味を持っていますが、語源的な背景を理解することで、その意味がより深くわかります。
まず、「appreciate」は、ラテン語の “appretiare” から来ています。このラテン語は、”ad”(〜に向かって)と “pretium”(価値、価格)という二つの部分から成り立っています。”pretium” は「価格」や「価値」という意味で、これがこの言葉の基礎的な意味を形作っています。”ad” は「〜に向かって」という意味を持つ接頭辞で、これらを合わせた “appretiare” は「価値を見積もる」や「何かの価値を認める」という意味を持っていました。
このラテン語の意味が、時間を経てフランス語や英語に取り入れられ、やがて現代の「appreciate」という単語が生まれました。当初は、「物やサービスの正しい価値を計る」という非常に具体的で経済的な意味合いが強かったのですが、現代ではより広く、感情的な意味でも使われるようになっています。
appreciate の基本的な意味
現代英語では、主に以下の2つの意味があります。
- 評価する、価値を認める
「appreciate」には、物事や人、状況などの価値を認識し、それを正当に評価するという意味があります。例えば、美術館で美しい絵画を見たとき、その絵の色使いや技術の素晴らしさに気づき、「これはすごい」と感じることが、「appreciate」の一つの使い方です。このように、何かの価値を認め、それを高く評価することが「appreciate」の基本的な意味です。 例えば、次のような文で使われます:
- “I appreciate the beauty of this artwork.”
(私はこの芸術作品の美しさを評価します。) この場合、「appreciate」は「美しさを理解して、それを認める」という意味です。
- 感謝する
「appreciate」は、誰かがしてくれたことに対して感謝の気持ちを表す際にも使われます。例えば、友達が宿題を手伝ってくれたとき、その助けに対して「ありがとう」と思うことが、この言葉で表現されます。この感謝の気持ちを表す「appreciate」は、非常に日常的に使われる場面が多いです。 例文:
- “I really appreciate your help.”
(本当に助けてくれて感謝しています。)
このように、「appreciate」は「評価する」だけでなく、「感謝する」という意味も持つようになりました。
語源を考えるとわかること
語源を掘り下げると、「appreciate」という言葉は、「価値を理解し、それをしっかりと認める」という深い意味を持っています。もともとは物の価値を計るという具体的な行為から始まりましたが、時代とともに抽象的な価値、つまり人々の行動や親切心、そして美的な価値まで広がっていきました。ですから、物理的な価格や価値だけではなく、誰かの行為や思いやり、さらには芸術や自然の美しさに対しても使える言葉になったのです。
appreciate の使い方の広がり
現代の英語では、「appreciate」はさまざまな状況で使われます。仕事の場面では、誰かが重要なプロジェクトを手伝ってくれた場合にその努力を「評価する」という意味で使います。また、友人や家族が何か特別なことをしてくれたとき、その親切に対して「感謝する」という意味でも使います。さらに、自然の美しさや、音楽、アートの素晴らしさに対しても「価値を認める」という意味で使うことができます。
例えば、次のような状況が考えられます:
- 誰かが手伝ってくれたとき:
“I appreciate your help with the project.”
(プロジェクトを手伝ってくれて感謝しています。) - 美しい景色を見たとき:
“I appreciate the view from this mountain.”
(この山からの景色を評価しています。) - 音楽や芸術を鑑賞するとき:
“I appreciate the complexity of this music.”
(この音楽の複雑さを評価しています。)
このように、「appreciate」という言葉は、評価と感謝という二つの側面を持ち、多くの場面で使える非常に便利な単語です。
appreciate の関連語
また、「appreciate」から派生した言葉もいくつかあります。例えば「appreciation(感謝、評価)」は、感謝の気持ちや何かの価値を認める行為そのものを指します。さらに、「appreciative(感謝している、評価している)」という形容詞もあり、これは何かに対して感謝や評価の気持ちを持っている状態を表します。
- “I have a deep appreciation for your support.”
(あなたの支援に深く感謝しています。) - “She was appreciative of the help she received.”
(彼女は受けた助けに感謝していました。)
まとめ
「appreciate」という言葉は、ラテン語の「価値を見積もる」という語源から発展し、現代では「価値を認める」「感謝する」という意味で幅広く使われています。物の価値を認めるだけでなく、人の行動や親切心、芸術や自然の美しさに対しても使えるこの言葉は、日常的にも感情的にも重要な役割を果たします。
語源的な知識を持つことで、単語の使い方や意味がより深く理解でき、言葉に対する理解が豊かになります。